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【メンタル不調の人のための読書室:ゆるっと本のまとめ】こころの葛藤はすべて私の味方だ~「本当の自分」を見つけて癒すフロイトの教え~(著:チョン・ドオン)(その3~私たちの心の中にいる憂うつ・挫折感)

【私たちの心の中にいる問題児】
①不安
②憂うつ
③怒り
④恐怖
⑤挫折感
⑥ためらい
⑦劣等感
⑧ねたみ
⑨嫉妬
私たちの心の中にはこんなトラブルメーカーがいる敵を知らなければ戦いに勝てない心の中で起こった戦争を乗り越えて傷を治すには、この問題児たちと親しくなれなければならない

【②失くした手紙が戻ってくる~憂うつ~】
・深い井戸の中にいるような気分
・井戸の中から見上げる空は500円玉の大きさ・助けを求めたいけれど、恥ずかしい気もしてどうしたらいいのかわからない
・ひどい憂うつ感は精神科医の助けを借りて治療すべき・意思の力だけではうつ病を解決することはできない
・一人でなんとかしようとせず、病院を治療を受けよう
・薬や精神分析などを力をかりて井戸の外に出てみると
 今まで自分がいた井戸が決して深くなかったことがわかる
 せいぜい人の背丈ぐらいの深さだった…
 溺れるかと思っていたが、だいぶ前から干しあがっていた…
・憂うつに悩まされていた本人だけが、深い井戸だと思い込んでいたのだ

憂うつが生まれる背景(被害妄意識が強くなる)
憂うつ感は、超自我によってつくられる
 超自我:自分をから見守る役目をもつ
     自分の中にある子どものようなわがままな欲望を
     しっかり把握している厳格な父親のような存在
     自分を観察して批判し、罰する
     超自我がの力が強すぎると、人生がつらく大変になる
     常に「優等生」として生きなければならないから
・超自我はいつも自分自身を𠮟りつけて非難する
・超自我の意見をそのまま受けれてしまうと、悲しくなり
 意欲を失い、体のだるさを感じる
・憂うつなときは、頭がうまく回らない 
 集中力や記憶力が落ちる
 食欲もなくなる
 眠れなくなる
 体力が急激に低下する
・もっとも憂うつが生まれる原因は、喪失に対する反応
 友達、恋人、お金、チャンス、達成感、幸せ、名誉、自尊心など
 失うものはたくさんある
・何かを失ったと思うと腹がたち、自分が恨めしくなる
 その結果、憂うつになる
・他人に向かう攻撃性の矢が反対に自分自身に突き刺さる

憂うつは人の思考を沼に浸らせてくれる
・過ぎた歳月、現在、そして将来の自分を思い描く
・自分の人生がどんな除隊にあるかを把握するチャンスとして受け入れる
・ただし水中と同じように、無理をして長く潜り続けるのは危険
・生き急がないで、自分自身と人生をじっくり見つめ直してみろという警告でありチャンスのとき

完璧主義はうつ病を悪化させる
・つらいときほど勉強の没頭する、仕事に打ち込む
 こういった人はつまずくとうつ病を発症する
・プライドの高さ、社会的な対面、困難を経験することが人生の目標
 こういった人は他人の力を借りることができず、一人で悩み続ける
・いつも過去を後悔して現在を浪費する人は、完璧主義の罠にはまっている
 「失敗から重要なことを学ぶ」というチャンスを逃す
・完璧主義という重荷を肩から降ろせば、もっと軽やかに早く歩ける

全ては見方次第
・紙の真ん中に線を引き、持っている物、持っていないものを書いていみる
 思っている以上に、持っているものが多いことに気づく
見る角度によって、持っている物が多いことに気づくはず

【⑤新たなスタート地点に立っただけ~挫折~】
・望んでいたことが何もかも叶うわけがないため、当然挫折を経験する
・挫折とは、気持ちの流れがさえぎられること
・挫折とはこんな気持ち
 先が見えない
 ベストを尽くしてきた生きてきたつもりなのに、真っ暗な迷路の真ん中に一人で震えながら立っているような気持ちだ
 いくら探しても出口がみつからない、怒りが湧いてくる
 誰が、なぜ、私の行く先をさえぎっているのだろう
・強い挫折感にさいなまれたときは、障害物が大きいのではなく、叶えたい気持ちがとても誠実だったからだと考えてみる。これが、無意識の中をのぞいてみることになる
・挫折した人は心配性になり、エネルギーを浪費する
・前にも後ろにも進めず空回りしているせいで、いっそう気力が失せていく
・挫折感に打ちひしがれているときこそ、動いてみよう
 そうすれば、さえぎられた気持ちが再び流れ始める
・挫折は必ずしも悪い事ではない
・免疫をつける予防接種のようなもの
いいことが起こればラッキー
 悪いことは予防接種だったと考える

・挫折は人間の成長に必要な薬
・挫折は人生の終着点ではなく、新たなスタート地点

 


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