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【34冊目】論点思考

ジャンル:コンサル
読了時間:3時間
刺さり度:★★★★☆


心に残った文TOP3

論点は、実はさまざまな外的要因や内的要因の影響を受けたり、トップの問題意識が変わったり、優先順位に変更があったりして、動くことが多い。論点は「点」と表現されるから静的なイメージがある。だが、これはつねにダイナミックに動く。非常に動的なものだ。

筋の良い論点とは、かなりの確率で答えが出そうな論点であることが必要条件。そして、その解決策を実行したら、企業として成果があがりそうなもの、ここまで満たしていれば十分条件といえる。つまり、簡単に解け、容易に実行でき、実行すると大きな効果が短時間で表れるのが「筋の良い」論点。反対に、解くのがむずかしい上に、解いたとしても実行がむずかしく、実行しても効果がなかなか表れない、表れたとしても小さいのが「筋の悪い」論点ということになる。

「論点の仮説」を立てる三つのアプローチ
①質問して相手の話を聞く
②仮説をぶつけて反応を見る
③現場を見る

大切なのは、与えられた問題点(仮の論点)を鵜呑みにせず、「本当の論点はなにか」と考える態度だろう。


一言コメント

続・仮説思考。と言いつつ、論点思考で述べているのは、プロセス上、仮説思考で行う「問題解決」の前の「問題設定」のスキル。コンサルは特に論点、論点言うけどなんやねん!って思ってたが、すべて解消した。

内田さんのいいところは、思考プロセスを全て楽しんでいるのが文章に滲み出ているところ。たとえば以下の文章。

私自身がコンサルタントとして顧客に問題解決の提案をするとき、一番大事にしているのは、論点とアプローチが、いかに相手を「わくわく、どきどき」させるかということだ。「わくわく、どきどき」が重要なのは、問題解決策を実行するのが人間だからだ。機械が解決するわけではないので、モチベーションがわくような解決策が実行されやすく、成功につながりやすい、共感を呼びやすい、というのが私の持論だ。

もうこれ読むだけで、普段内田さんがどんな提案をしてるのか気になって一緒に仕事したくなってしまう。こういう気持ちを持って提案書を書くことは、自分にとっても相手にとっても大事だよね。こちらも超名著でした。

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