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【48冊目】新・小売革命

ジャンル:小売
読了時間:2時間
刺さり度:★★★☆☆


心に残った文TOP3

小売の本質とは、「人」と「物」を繋ぐ「場所」である。「場所」とは、情報流、金流、物流の多種多様な組み合わせである。
「データエンパワーメント」によりこの組み合わせを最適化することで小売の効率を上げることができる。

小売は商品サプライチェーンの最後のプロセスであり、その上流にいるサプライヤーすべてが商品価値を増幅させ、サプライチェーンの顧客は消費者である。「物」は以下の長いプロセスを経て、人へと辿り着く。この経路を短縮することで小売の効率を上げることができる。
D=Design
M=Manufacture(工場)
S=Supply Chain(卸業者、小売店)
B=Business(商業施設)
b=business(商店=個人経営店、個人販売)
C=Consumer(消費者)

未来の全てはサービスだ。商品はサービスを実現するための中間プロセスにすぎない。サプライチェーンと商店の関係は売買関係でも、加盟関係でもなく、エンパワーメントの関係であり、このモデルは今後5年で最も努力に値する戦略の方向だと言う。


一言コメント

中国の小売の最先端事例がわかる一冊。
p234を読んでから全体を読むことで理解が深まると思う。

日本と比べて中国の市場がどのような思考回路で変化を遂げているのか理解できる。大胆に新しいことにチャレンジすることが難しい日本のマーケットで、中国に遅れを取らないことなんて不可能だと思い知らされるw

登場する事例はどれもまだ歴史が浅く、検証が足りないから全部が全部最適解だとは思わないけど、日本も日本に合ったやり方のPDCAをどんどん回さないと、レトロ懐古厨に好かれるエモい後進国になっちゃうんだろうな。

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