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【39冊目】CREATIVE DECISION MAKING 意思決定の地図とコンパス

ジャンル:意思決定
読了時間:5時間
刺さり度:★★★★★


心に残った文TOP3

世間の多くの人たちは、反応するか対処するか、このふたつに終始している。ロバートフリッツが勧めるのは、もちろん創造モードの生き方である。どんな状況が目の前に現れても、「さあ、どうしようか」ではなく、「自分は何を創り出したいのか」と自問自答する。「どう決めるのが正しいのか」ではなく、「どんな結果を望むのか」と自問自答する。創造モードの生きる姿勢は、反応や対処とは全く違う。思考の立ち位置が未来にあるのだ。自分が創り出したい結果があり、その結果のビジョンから今の現実を見る。すると現実の見え方が変わる。現実のどの部分が難しく、どの部分がやさしく、どの部分がニュートラルかがはっきりと見えてくる。

現代社会のあまりに多くの人たちが問題解決症候群とでも呼ぶべき悪癖に染まっている。何かといえば「何が問題なのか」「問題を解決しろ」「問題解決力が大事だ」などと、世界のあらゆる現象を「問題」と「解決」の二項で見ようとする人たちがいる。問題というのは厄介な物事で、世の中からなくしたいもののことを言う。創造というのは望ましいもので、世の中に生み出したいもののことを言う。問題解決が悪いわけではない。場面に応じて解決したらいい。しかし問題解決に終始している限り、どんなに問題を解決しても新しい問題が出てきて、いつまでも終わらない。
これは人生の選択である。あなたは問題解決を中心に人生を生きたいと思うだろうか。それとも創造を中心に人生を生きたいと思うだろうか。クリエイティブな意思決定は創造のためであり、問題解決のためではない。問題解決は創造ではないのだ。

「どこに行きたいのか」(目的地)
「今どこにいるのか」(出発点)
このたったふたつの問いに答えることで緊張構造が生まれる。創造プロセスを歩むには、このふたつのポイントが必須である。このあまりにも当たり前のことが、意思決定の正念場において忘れられてしまう。目的地を知らなければ現在の状況に反応したり対処したりするだけで終わってしまう。目の前に見えた問題を解決しようとしても、どこに行きたいのかが不明では優れた意思決定になりようがない。目的地を知っていても、出発点がわかっていなかったら地図を描くことができない。
真面目で一生懸命な人たちの多くは「何をしたらいいのか」「やるべきことを決めよう」と言って計画を始めてしまうことがある。それに対し、クリエイティブな意思決定においては「どうやってやるのか」は三番目のステップになる。目的地の決定が第一、出発点の確認が第二、行動計画は第三だ。


一言コメント

めったにつけない星5です、ぶっ刺さりまくってしまった。。

人生は毎日が選択の連続だけど、その時の思考回路の癖は誰しもこれまで生きてきた中でついてしまっていると思う。そういった思考の癖をものすごく客観的に見直し、意思決定とは何かを定義し直し、じゃああなたはこれからどうする?と問いただしてくれる本。開眼した。。

こういう本のイメージとは正反対でめちゃくちゃ文体が読みやすい。まじで一言一句暗記して読み直したいくらいすきなので、何回も読もっと。逆に自分は刺さりまくってしまっているので、これを読んだ誰かには全く刺さらない可能性もあるのがこわい。その時はごめん。

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