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【33冊目】仮説思考

ジャンル:コンサル
読了時間:3時間
刺さり度:★★★★☆


心に残った文TOP3

たとえばプロジェクトのスケジュールを組むときも、きちんと積み上げていって終了間際にゴールに到達するようなスケジュールはよいとはいえない。むしろ与えられた期間の半分くらいのところで、大まかに全体を結論づけてしまうことだ。それでその後に、部分を改善していく。このような考え方を取り入れていくことで、仕事の質と効率の両面を著しく高めていくことができよう。残りの時間を、検証、チェック、顧客とのディスカッション、さらには顧客に完全に納得してもらえるようにするプロセスに充てる。すると当然仕事の質が高まり、作業もはるかに楽になる。

コンサルタントが仮説を思いつく瞬間として最も多かった回答は「ディスカッション中に思いつく」だった。つまり誰かと話しているときに仮説を思いついたという答えだ。ディスカッションには同僚とのミーティング、顧客とのミーティングがある。この場合は、あらかじめいろいろ考えていたところに、相手の発言に刺激を受けて思いつく、あるいは考えが進化するというのが多く、棚からぼたもちのように相手から仮説をもらえるケースは少ない。

人は誰でも知らず知らずのうちに決まったモノの見方をしている。自分の得意なものの見方で思考してしまう。それが新しい仮説を生み出す阻害要因になることがある。そこで意識的に頭の使い方を変えるのだ。するといままで見えていなかったものが見え、仮説がひらめくようになる。
1. 反対側から見る
反対側から見るには、①顧客・消費者の視点をもつ、②現場の視点で考える、③競争相手の視点で考える、の三つの思考法がある。


一言コメント

超有名。この本で内田さん好きになりました。

間違っていてもいいからとにかく短時間でアクションにつながる仮説を作る。その仮説に対してじっくりと掘り下げ、さまざまな視点から検証し、場合によっては軌道修正して実行する。

仕事だけでなく日常生活にも生きる考え方。見た目よりもかなり読みやすく、エッセンスを学びやすい。名著。

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