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身近にいるアイツだけが性格悪いのか?【オレは絶対に性格悪くない!】感想

こんにちは、レイです。

有名人である有吉さんは「性格が悪い」「毒舌」であることで有名だ。だが、彼が本当に性格の悪い人間であれば、なぜテレビに出続けることができるのだろうか?
そこにはきっと、大きな勘違いがあるはずだ。

そう、根本的な問題がある。「有吉さんは本当に性格が悪いの?」という命題だ。そもそも、世間は何をもって彼にそんなイメージを叩きつけたんだろうか?

今回は彼の出した本の一冊を読んで、その本質に迫ってみようと思う。


内容

豚の死骸・へらちょんぺ・チャラすべり・理屈シャクレ・おしゃべりクソ野郎……。
毒を含んだニックネームを他人に付けてはうすら笑いを浮かべ、どこに行ってもテンション低め。
「性格が悪い」芸人として暗躍する有吉弘行。
はたして、有吉は本当に性格が悪いのだろうか?
己のアイデンティティを懸けて有吉が無実を訴える、入魂エッセイ!!

オレは絶対に性格悪くない!

「オレは絶対に性格悪くない!」を読む

この本を読むときに注意してほしいのは、偏見ない視線で見ることだ。そもそも、「こいつは悪だ」「この本の内容は薄い」「下らない」なんて思って読む本に価値があるのか?

きっと、その読書は時間の無駄だ。特に、今回紹介するようなエッセイでは、その先入観は非常に邪魔になる。響く言葉も、心が拒絶した状態では、意味がないからだ。

この本を堪能するためには、「本当に悪い人なのか」「斜めに構える」「人に素直である」という三本が重要だ。なぜ、有吉さんは自分のことを「性格悪くない」と、逆張りできるのか。

本を読んでいって、彼はどんなことを考えてこれまで生活してきたのかを考えてみましょう。

「オレは絶対に性格悪くない!」の楽しみ方

「オレは絶対に性格悪くない」という本を楽しむには、有吉さんに興味を持たなくてもいい。ただ、「こんな人生を送った人もいるんだな」「あー、テレビのあの人はこんなことを考えていたのか」程度でもいい。
ただ、否定から入らなければいいのだ。

本書をさらに堪能したければ、「彼は世間で言われるほどひどい発言をしているのか?」「どんな人生観なんだろうか?」のように、いくつかの疑問を持っているといいだろう。その疑問の回答を得るつもりで、このエッセイを読んでみよう。

エッセイの中にすべての答えが明示してあるとは限らないが、そこから読み取り考えることは可能だ。さて、本書を十分に堪能するには、「本当に悪い人とは?」「斜めに構えた人生」「人には素直」という三つの観点を提示したい。

本当に悪い人とは?

冒頭にも記述しているが、本当に彼の性格が悪ければ多くの人から嫌われている。そんな人が、本当にテレビの司会をすることができるの?無理だろう。降板させられて、絶対に今のような人気を維持できない。

では、彼が「性格が悪い」といわれるのはなぜか。それは、「毒舌」という要素が多くを占めているだろう。もちろん、今は「有吉は毒舌で性格が悪い」という感覚が先行している。その先入観が、大きな色眼鏡を作って、彼の一挙手一投足を悪いように見せる。

だが、彼の毒舌は世間で言われるような悪事なのか?そう問いかけると、なんだか違うような気がする。本を読んでみると、「弱者だ」「敗者だ」という自覚があるというような記述がある。

毒舌といわれると。上から目線で語るような気がするが実際には違う。きっと、彼は俯瞰しているのだろう。自分という人間もだし、きっと目の前にいる人のことも。だからこそ、人の本質のような部分を容易に見抜く。

決して自分をよく見せよう。いい人の印象を与えようという無理。これらを行わないから、彼の毒舌は当人以外から見ると、本当に「性格が悪い」ように見えるのかもしれない。

斜めに構えた人生

本書で語られる人生観で一つ、驚愕する言葉がある。それは、「お前もクソ、俺もクソ」のような言葉だ。そもそも、誰かを非難しているような人間がクソである。そして、それを当然と思っているような自分も、また同様にクソなんだ。
そんな、自分すらもどこか観察対象であるような価値観。

彼は、僕らが想像しているよりも何倍も繊細で人を良く見ているんだ。だから、こんな発言になる。本書の中で、上島さんとの対談も収録されている。その内容では、二人が本当に仲が良いことがわかる。
その中の良さの中には、お互いを認め合って尊重していることも見てとれる。内容がよくて、二人の会話の内容が奥深い。

二人の対談を見ていて、「笑の本質は何だろうか?」と思う。それに、「馬鹿だ」と思われているくらいで丁度いい、という気がする。

ちょっと俯瞰したような、まるで自分のことですら他人事のような。そんな世界で彼は、自分も他人も見て評価しているのだろう。

人には素直

彼はとても「人に正直」なんだろう。だから、人の本質を見抜いて、「素直に言ってしまう」のかもしれない。ダイレクトに直接言うと、それは問題になる。だが、彼はしっかりと人間関係のことなどに関して、勉強して、どうすればいいのか努力している。それは、この本から読み取れる事実だ。

人にも自分にも素直であり、気配りや配慮もできる人間だ。先ほど繊細な人間であると記述したのは、そのためだ。人のことを考えることができる。彼の発言を思い出してみれば、ただ相手を傷つけて終わるような言葉はない。

本当に「毒舌」ということ一つとっても、奥が深い。その奥深さは、こうした素直さから来るのだろう。そして彼は、むしろ正義感が強い人間ではないだろうか?

先入観を捨て、しっかりとした視線でこの作品を楽しめばいい。自分らしく、無理に意地を張らずに生きる。それが重要なんだ。

感想

この本を読んで思うのは、「本当に先入観が邪魔」であるということだ。その先入観によって、僕たちは知らない内に人を不当に評価してしまい、正しい目で人を見ることができない。

先入観をなくすなんて無理だ。それは、本当に無理な話だ。でも、対策のやりようはある。そもそも、自分がどのような色眼鏡を持っているのかを知ることも重要だ。
自分が「こいつは悪だ」と一方的に決めつけていないか。その人は、本当に不当な評価をされるほどに、人に何かしているのか。更には、自分は誰かにそんな事を言うことができる人間か?

自分は関係がいないからと言って、表面だけ見て曖昧に判断していないだろうか。好き放題言っていないだろうか。そんなことを、しっかりと考えて行かなければならない。

「此奴は何でこんな評価をされるのか?」ということを、もっと意識してみよう。その判断基準は、常に自分だ。もしくは、冷静に見た時の第三者視点での評価だ。それらの観点で、僕は人を見るようにしないといけない。

だから、これからの行動を変えていく必要がある。特に、僕もそうだがSNSの情報や適当なwebの情報を過信したらだめだ。調べて、時には本というアナログ媒体も使用していく。人を不当に評価する事は、その人の人生を歪めてしまう可能性がある。

だから、自分も相応の覚悟と時間をかけて準備して対応しないといけないと思った。

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