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大人気!夢を叶えた魔女の旅物語【魔女の旅々】感想

こんばんは、レイです。

今回紹介するライトノベルは、
幼き頃に読んだ冒険小説にあこがれて、
魔女となり、その主人公のように旅をする
一人の少女が記した物語を紹介します。

アニメ放送で大きな人気を博した一冊である、
『魔女の旅々』です。


内容

あるところに一人の旅人がいました。
彼女の名はイレイナ。
若くして魔法使いの最上位
「魔女」となった才女です。
幼いころに読んだ旅の物語に憧れて、
流されるように気ままな長い旅を続けています。 この広大な世界を自由に渡り歩き、
わけのわからない可笑しな人や、
誰かの美しい日常に触れながら、 彼女は旅人として、これといった目的もなく、
色々な国や人との出逢いを繰り返します。
そして同じ数だけの——
「構わないでください。私、旅人なものですから。
先を急がなければならないのです」
そんな魔女イレイナが紡ぐ、
出逢いと別れの物語…。

魔女の旅々HP

見どころ

今回紹介する『魔女の旅々』という本の
見どころは非常に多くありますが、
あえて三つ紹介していきましょう!

出会いと別れの物語

この作品は旅をする魔女であるイレイナが、
様々な国を旅していた時の様子を
日記のような形で僕たちに提供してくれます。

それは、主人公である彼女が
様々な国、人との出会いと思い出の物語です。
彼女は、多くの国を訪問して回り、
その数だけ出会いと別れを繰り返します。
無数の国で多くの経験を積む。

イレイナは、一体どのような人に出会い
どんな物語を紡ぐのだろうか?

そう思わずにはいられません。

出会う人々と繰り広げる物語は
どれも特徴的で、唯一無二の物語でした。
そこに登場する人物は、とても個性的です。
その国独自の背景や問題を抱えていたり、
個人的に深い悩みがあったりと、
思わず主人公ではなく出会った人に共感してしまいます。

町の人々との些細な触れ合いが積もり、
彼女に対して少しずつ影響をもたらします。
その時に起こる出来事に対応しながらも、
どこまでも自分らしさを保ち対応する様子に、

旅の面白さを感じました。

主人公;イレイナ

主人公らしい美しく可憐な見た目とは裏腹に、
淡白な性格はギャップがあって非常に面白いです。
訪問先の国の出来事によっては、
正直説教臭い話のときもあります。

しかし、彼女は旅人。
その国を出てしまえば、もう出会うことは
殆どありませんよね。
だからこそ、彼女は説教臭い話だなって時でも、

「まぁ、わたしには関係ないですけどねぇ」

といった感じで流してしまいます。
一つ一つの出来事に対して
反応を示し、感情的になることも多いですが、
それでも最後には、そんな感じで流してしまえる。

確固たる自分を持っており、初対面でもお偉いさんでも、
「嫌」とはっきり突っぱねることも少なくはありません。
どこまでも、「自分」と「夢」を守り楽しむ
自分に素直な姿に憧れます。

また、どこまでも自分を貫き通しますが
感情を簡単に表に出したり、心の声が漏れたりと、
非常に人間らしい一面もあります。
心理描写の声と、発言が一致していない時もあり、
人間らしいなと思って、
すごく身近な存在に感じることができるのです。

短編集形式で語る

先に日記形式であるって話をしたんですが、
各国ごとに話がまとめられているから、
実質、短編集のような感じなんです。

各ストーリーが非常に短く構成され
気軽に楽しめます。

サクサクと物語を読み進めることができ
空き時間を見つけては、
次のエピソードへと進むことができるのです。
まとまった時間を確保して、
一気に読み進めることもアリ。

この短編のように書かれていることも、
この小説が日記のようであることを
僕らにダイレクトに伝えてきます。

このライトノベルを読んでいると、

『イレイナがしてきた旅の日記を
読んでいる、語られている感覚』

になるのです。

ちょっと珍しいですが、すごく面白い点でもあります。

この魅力があるから、冒険小説として読んでも面白いが、
エッセイのようにもたしなめますよ。

感想

この小説見どころは紹介してしまったので
簡単にですが感想を。

まず初めに感じたのは、
「語りかけてくるなぁ」ってことでした。
本当に手記のような文体をしているので、
普段読む小説などとは感覚が違います。

僕たちがイレイナが記した日記を見て、
その旅路を追体験する感覚です。
もちろん共感できる部分も多く、
ファンタジー冒険譚として読んでも面白いです。

物語の全体を通して、
イレイナも人として徐々に成長している
ことがわかります。

物語が進んでいくと、
イレイナの一人旅が二人旅に代わり、
多くの人との交流を通じ、
心や思考の変化も感じ取ることができます。

冒険小説としてみても面白いですし、
先述したようにエッセイのように読んでもいい。
だって、これはイレイナという一人の人の
夢を記したものですから。

イレイナの夢は昔憧れた冒険譚の主人公と同じように
自分も魔女になって冒険することでした。
その冒険日記を僕たちが見るということは、
僕たちはそのイレイナの夢の叶った形を見ています。

彼女は夢がかなった幸せの中を進み、
その過程を僕たちに面白おかしく伝えてくれている。
そんなの面白くないはずがないですよね。

ぜひ、ご一読を!
アニメも面白かったですよ

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