東野圭吾『容疑者Xの献身』読書感想文・三幕構成編
こんにちは。ミステリ熱がぶり返した、ぶっくすぱの おど です。
午前中に図書館に行って本を二冊借りてきました。そのうちの一冊が『容疑者Xの献身』です。
優におすすめされたので読むことにしました。
前日から読むことを楽しみにしていたため、タイトルと対話することを忘れてしまいました。
家に戻って速攻、読み始めて四時間後。すぐに読み終わった。
休憩はトイレを一回挟んだだけでした。これは驚きました。よっぽど熱中していたんだと思います。
いやぁこれはえぐかった。ミステリなのはもちろんですが、涙腺も刺激されましたね。それでは感想に移ります。もちろん、独断と偏見に満ちているのでご了承を。
読書感想文
高校で数学を教えていて、帝都大学生時代は数学科を専攻。「ダルマの石神」の渾名をもつ彼が主人公。
かなりの論理的思考の持ち主で、彼がどんなトリックを見せてくれるのかとてもワクワクする前半でした。
まずはミスリードの展開。どれがとはいいません。
それから、湯川も交えて天才の二人による頭脳戦チックな展開になります。これは熱かった。
それから共闘でも勝ち負けでもない、予想外の結末。ここで涙腺が刺激されました。うわわわぁぁ! ってなりましたね。泣きはしませんでしたが。
ミステリ作品ではミステリ以外に興味がなくなってしまう僕ですが、結構、感情移入してしまいました。これにはびっくり。
タイトルについてですが、読む前は意味がよくわかっていませんでした。
献身? はて? って感じでした。
でも読んだ後、これは献身だわ……ってなりましたね。辞書で調べずとも意味が伝わる。いやぁすごい。
感想は以上です。
三幕構成編
以前の記事で、
OP~FTP:FTP~MP:MP~STP:STP~ED=1:1:1:1
OP:オープニング
FTP:ファーストターニングポイント
MP:ミッドポイント
STP:セカンドターニングポイント
ED:エンディング
という三幕構成の基本をお伝えしました。
このことを『容疑者Xの献身』でも確かめてみたいと思います。
結果は、
OP~FTP:FTP~MP:MP~STP:STP~ED
=3-47:48-183:184-275:276-352
=44:135:91:76
=1:3:2:1.7
でした。
全然結果が違いますね。驚きました。違い過ぎるので考察は読者の方に任せます。
以下に途中式のようなものを上げておきます。結果だけですと、信頼できないと思いますので。
ここからはネタバレを大いに含みます。ご注意ください
p.3~:オープニング。石神の通勤風景から始まる。
インサイティング・インシデント:靖子・美里が富樫を殺す。
p.48~:ファーストターニングポイント。探偵役の湯川・草薙登場。
p.184~:ミッドポイント。石神の数式が崩れる予感。湯川が別行動を提案。
p.276~:セカンドターニングポイント。石神、自供する。
クライマックス:タネ明かし
p.352:エンディング。終わり
ここまでお付き合いいただきましてありがとうございました。それではまた。
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