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おごられるのが嫌なんです、というあなたへ。

時代は変わった。
知り合いに聞いてみると、30年ほど前は、身長が高いことや収入が高いことが何よりのステータスで、男性はモテるために稼いで車を買い、それで女性を迎えに行ったり、一緒にスキーに行ったり、ということが当たり前だったそうな。奢り担当「アッシー」送迎担当「メッシー」なんてのもいたらしい。

時代は変わった。
マクドナルドのハンバーガーは私が覚えている限りでも、昔は80円だった。今では、もやしが40円近くするような。電気代が数万円するような。そんな時代。

そこに今もなお残り続ける、とある文化。
それが「男の人を立てる」ということ。

男の人が稼いで女性は家を守る、とかそういうの。
男の人が絶対奢る、とかそういうの。

これ、全てが間違ってるとは思わない。

きっと多くの男性はカッコつけたい生き物なんだろうし、女性は、コミュニケーション上手で世話をするのが上手だと言われてるから。

それにしても、婚活しているときに、ほぼ初対面で「男性におごられる」経験って結構お互いにしんどくないか?とも思うのです。

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今日は、仲人をしていて感じた、
婚活における「奢る文化」について紐解いていけたらなと思います。
婚活中の方、よかったらご覧いただき、あなたなりのご意見をお寄せいただければ嬉しいです。
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婚活市場におけるお見合いマナーについて

弊社の所属しているIBJでは、お見合いの際には男性が奢るというのがマナーとルールになっています。
(高級ホテルのラウンジが会場になることもあるので、ケーキセットを頼んだだけで1人2000円とか、そういう世界。)

これが、うちの女性会員さんの精神的負担になっているようで。
聞いてみると

「知らない人に奢られることに慣れていない
好きなものを頼めない
「奢られるとわかっていくのがちょっと…」
「なんだか気を使うし、借りを作ってしまった気分で」
「他の方ともお見合いすると思うし、そうなるとお金の負担が大きいだろうなって」

とのことで。

こうした声を寄せていただくのは、自立していて、しっかりされた女性がほとんど。
相手のことを気遣えるのは素敵だなと心から思います。

相談された際に、いつも私は、「こればかりは、素直に奢ってもらってください。嬉しい!!という気持ちを全力で伝えるのが何よりのお返しになると思います。手土産持参でぜひ行っていただくのがおすすめです」と話をしています。

ただ、心の中では、「お互いが合意の上なら割り勘でもいいんじゃないかなぁ」とも思っているのも事実。ただ、積極的には割り勘の推奨はしません。こればっかりは、ルールということもありますし、相手の「男性」の気持ち次第だからです。

勝手に調査してみた!男性の本音

ということで、男性の意見を探るべく、身近な男性への調査や、インターネットでの検索を通して、「婚活で、女性に奢る」ということに対する男性側の意見をまとめてみました。

<奢りたい派>
・奢りを拒否されると落ち込むので、楽しかったなら余計に奢らせてほしい。
・好意として受け取ってもらう方が可愛らしいなと思う。
・男の変なプライドを持っているので、理解してほしい。人前で女性に財布を出されているのを見られるのは恥ずかしい。笑
・大事な人じゃないと、奢りたいとはならないので。
お見合いで「会いたい」と思ってる時点で、大事な人になる可能性があるわけで、ぜひルールがどう、とかではなくて奢らせてほしい。

<割り勘歓迎派>
・結果ではなく、「その時のやり取り」が大切。自分のポリシーをしっかり持っている言い方(相手を見て使い分けない方)であれば、割り勘の提案も嬉しい。
・正直、「奢られる前提のシステムが苦手で…」とか「好きなケーキ食べたいから、個別会計がしたい笑」など理由を伝えてくれるなら、全く構わない。(自分がお金ないと思われてるとかは傷つくから)
お互いに奢り、奢られる方が気を使うということなら割り勘もいいと思う。
・「今度、誘いたい時に困るから」と素直に提案してくれるとニヤニヤする。

ここからは、それぞれのタイプについて考えてみます。

(1)奢りたい派に対するアプローチ

女性側の「気を遣われるのが嫌…」というのは、ものすごく理解できます。

ただ、「きっと男性側も負担だと思うし…」というのは、憶測(想像)でしかないのかもしれない、と男性の意見を聞いて思いました。

「お見合いでのお茶代は男性持ち。」
これは、男性をスムーズにカッコつけさせてあげるためのルールでもあるののかなと。

「ぜひこの人と付き合いたい」と思っている相手なら尚更。むしろ、「奢らせてくれ〜〜!」と思っている場合もあります。

ここまでくると、もはや、お金じゃないですね。

そう考えると、「大事にされている気分」を味わって、素直に奢られてしまった方がいいのかも、とも思えてきました。

(2)割り勘歓迎派へのアプローチ

月額費に加えてお見合いでのお茶代…ううむ…高い…という男性もいるのは事実。「割り勘の提案が嬉しい」という方も、もちろんいます。

(お互いに平等な関係を望んでいるかたや合理的な考え方の方に多いなと思います。)

こういう方であれば「よかったら割り勘にしませんか?実はこのシステムが苦手で。」と伝えてもいいかと思うのです。

ただ、こういうタイプかどうかを瞬時に見抜くことはものすごく難しいのかなとも思うので…もはや、オンラインお見合いを打診して、支払い環境が生まれないようにする、というのもありかもしれませんね

まとめ。婚活では、どうかプライスレスな気遣いを。

つまり、「奢られるのは好きじゃない。」「できれば割り勘にしたい」と女性が伝えたときに、男性から「しっかりしていて素敵な子だな」と思われるパターンもあれば「え、楽しくなかった?なんかモヤっとする」と思われてしまう、そんな2パターンがあるかもしれないのです。

女性は「奢られること」に対して「気を遣われているようで嫌だな」と思うこともあるかもしれませんが、それは男性も同じ。であれば、「ルールを守っておごってもらう」というのは意外とどちらにとってもラクな考え方なのかもしれません。

とはいえ…
それでも「おごられる」こと自体が嫌に思ってしまう女性の方へ。

相性が良さそう…次に進みたい…という男性であれば

「ぜひ次のデートでカフェ代ご馳走させてほしいです!」と明るく伝えてみてはどうでしょう。

仲人を通して、お見合い成立をするその前に、「匂わせ」をしてみてほしいのです。
つまり、「楽しかったから次もぜひ」とアピールする。それが何よりの感謝を伝えるために有効な方法なのではないかと思うのです。

そもそも….場を盛り上げるのを頑張ってくれたり、店員さんへの態度が優しかったり、先に予約席を確保しておいてくれたり、そうしたところでも、あなたの魅力は十分に伝わっています。

気遣いは「プライスレス」で。
お金だけではないあなたらしい気遣いをぜひ届けてほしいと思います。

最後に。

私はあくまで中立な立場でありたいので、「何が正解だ!」と言い切りたくはありません。

ただ、せっかく掴めるご縁が、さまざまな勘違いによってなくなってしまうのは勿体無い。

まずは「こうじゃなければダメだ」「婚活はこれが正解だ」というシガラミから離れてあなたらしく進んでみるのもありかなと思います。

「ルールだしな〜」と開き直って、おごってみてもらっても、いいと思いますし、オンラインお見合いで気楽にお話しされるのもいいかと思います。まずは、色々、試してみてください。

何度も言います。

婚活には正解はありません。

BOOK婚では、あなたらしい相手探し、あなたらしい関係づくりを、誰よりも応援しています。

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ライター:moon (BOOK婚代表カウンセラー)

もっと聞きたいあなたへ。
恋愛、結婚の無料相談を承っております。「BOOK婚」は、形に縛られない婚活をしてみたい、そんなあなたに寄り添う相談所です。
(知的で真面目、好奇心旺盛な本好きの方にご入会いただいています。)




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