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AQUAMAN/アクアマン

これはDCのやけっぱちか開き直りか!?
開き直りだとしたらどうもそれがうまくいったみたい。脚本でもVFXでも、もうマーベルと張り合う気は無いらしい。もしくは全ての力を「ワンダーウーマン」に集中させるためなのか。

とにかく「アクアマン」は今までの娯楽ヒット作、アクション、ラブコメ、SF、なんでもジャンル問わずでいいと思った構図なり演出なりを全部詰め込んで、これでヒットしないはずがない!とばかりに作り上げた作品みたい。
とにかくなんでもやってみて、それがダメならその時考えるといった姿勢が功を奏したのか、見ている方はそんな捨て身の作戦に圧倒されて最終的に悪くなかったという気分にさせられる。それはそれですごい事だ。

まずストーリー自体が王家の異母(父)兄弟が別の地で育って王座を奪い合うという定番なわけだし、それだけで近年のヒット作バーフバリと一緒なんだけど(厳密には違うけど雰囲気がね)、さらにジェイソン・モモアとパトリック・ウィルソンの容姿も手伝ってか深海のバーフバリとしか思えない。結局そういうのがみんな好きって事なんだろうけど、ここまでガッツリと「こういうの好きでしょ?」とやられると素直に「はい、そうです。」と言ってしまう。きっとミュージカル的なシーンがあってもそんなに違和感はなかったかもしれない。

ニコール・キッドマンの戦闘シーンという珍しいものも見れたし、ウィレム・デフォーのひっつめお団子頭も堪能できて、いろんな見方はあるけれど期待したのと違うところで満足させられた1本。次作も見ます。

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