優先席で、本は読まない!ヘルプマークを付けたから分かったこと。
どうも、人間愛好家のブー吉です。
皆さんはヘルプマークをご存知だろうか?
こんなマークで、よく公共交通機関の優先席で見かけると思う。
これは、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方が身に着けるマークである。
詳しくは、こちらをご覧ください!
私はそれまで、このヘルプマークとは無縁の人間であった。存在も何となく知っている程度だった。
▶ヘルプマークを身につけるきっかけ
ある日、駅のホームで電車を待っているときだ。
急に水中にいるような、耳が詰まったような感覚になった。何か分からないがこれはやばい、と感じたので、隣にいた友人に「なんか耳がおかしい」と告げた。
同時に、友人が写っている視界の四隅が、黒くなりながら中心に迫ってきていて、どんどん視界が狭まっていた。その時、友人に何か言ったはずだが思い出せない。
上手く話せず虚ろな様子の私を、友人は近くのベンチに座らせた。次第に、耳や視界は治っていったが、電車に乗り込み立っていると、また同じように耳と視界に違和感が生まれた。偶然、目の前の席が空いて座れたため、何とか帰宅できた。
しかし、一人だったら、席が空かなかったら、どこかで倒れていたかもしれないと恐怖を感じた。頭の打ちどころが悪かったり、線路に落ちてしまったりしたら……命の危険も感じた。
次の日、病院に行くと、「低血圧症による脳貧血」と診断された。
血圧を測ると、「ここから高血圧でここから低血圧ですよ~」が示されている表に載っていない低さを叩き出していた。俺はもう……死んでいる……?
それから、服薬をしつつ、長時間立っていたり、急に座ったり立ったりするという行為を慎重にするよう心掛けている。
特に公共交通機関では、万が一に倒れてしまった際に、交通機関を止めたら人の迷惑になる+対処のために倒れた原因を知らせられるものを身につけたい、という思いがあった。
そこで、私はヘルプマークを所持することに決めた。
ヘルプマークの裏面には、症状などを記入するシールがついている。ここに持病を書いておけば、万が一何かあった時に、適切な対処ができるというわけだ。
早速これを記入し、長時間外出する際には身につけるようにした。
▶ヘルプマークを使用して気づいたこと
一年近く使用してみた感想。
まずは利点。
見た目が若くて元気そうな私にとっては、席に座りやすくなったと感じた。
やはり、優先席に座らせてもらうとなると、後から乗ってきた自分より年配の方からの視線は気になる。それがヘルプマークによって、理解されやすくなったように思う。
次に、優先席で席を譲ってもらえるか。
これはほぼNOと思った方がいい。
優先席で寝ている人、スマホしている人、読書している人はまず気づかないし、そもそもヘルプマークの存在自体知らないかもしれない。辛いと思ったときは譲ってもらえるのを待たずに、素直に声をかけたほうがいい。
こうやって使ってみて気づいたのは、優先席で何かをしている人の多さである。
ほとんどの人が寝ていたりスマホや読書に夢中になっていて、周りが見えていない。
優先席は誰でも座っていい席ではあるが、あくまで「優先」をすることが念頭に置かれた席である。だから、優先席の付近に近寄ってきた人がいたら、席を必要としている人なのか確認するべきだ。
何かに夢中になっていたら、その確認はできない。となれば、もちろんヘルプマークには気づかない。
そもそも、座らないといけない事情のある人は、堂々と「座らせてください」と言っていいはずだ。優先席なのだから。
これは、もちろん、普段は健康な人でも構わない。私がそうであったように、人はいつ体調が悪くなるか分からない。急に倒れるかもしれない。
その日「変だな」と感じたのであれば、何もためらうことなく優先席で「座らせてください」と言えばいいのだ。
ただ、その一声を出す勇気がない人や、話をすること自体が困難な人にとって、ヘルプマークはちょっとした支援になるかもしれない。
でも、ヘルプマークをしているから席を譲ってもらえるというのは、事実難しい。
席に座りたい理由をちょっとだけ説明してくれて、もし何かあった時に対処してもらいやすくなるためのマークくらいに思って使用したほうがいい。過信してはならない。
それに、何度も言うが、ヘルプマークの有無、持病の有無、年齢にかかわらず、「今日なんか体調やばいかも」と思うのなら、素直に優先席で「座らせてください」と言っていいのだ。
勇気のない人も、電車を止めちゃうほうが迷惑だもの、くらいの気持ちで言っていいのだ。
それでも何の理由もなく優先席を譲ってくれない人は……いる。それは物凄い確率の大外れ。
むしろその日に宝くじでも買ったら当たるかも。
▶何かに夢中にならない!
私は、近距離移動や体調の良いときは、ヘルプマークを身につけない。それに、ヘルプマークを身につけていても、優先席に座っているときは夢中になるような行為はしないように心掛けている。
「座らせてください」と、声を掛けても問題ないことが大前提だが、勇気が出ない人がいるのも理解しているし、話しかけることが困難の人もいるだろう。
だからこそ、優先席に座る時は何かに夢中にならず、極力周りを見るようになった。
これは、ヘルプマークを身につけてみたからこそ、意識することができたことだ。
あなたはどうだろう?優先席に座った後、何をしているか思い出してみてほしい。
▶まとめ
このnoteを読んでくださった方へ
✅もし優先席に座る時は、何かに夢中になりすぎないように意識していただきたい。
✅もしあなたが席を譲ってほしいときは、堂々と「座らせてください」と言っていただきたい。
この二つを心のどこかで意識してもらうことで、優先席での助け合いが、よりしやすくなると思う。些細な事かもしれないが、ヘルプマークが必要な人や身体に異変がある時は「命に関わること」になると思っていたい。
お互いが助け合える社会への、身近な一歩だ。
🌈最後までお読みいただきありがとうございます
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