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リモートワークなんて◯◯だ!BONXのCEO宮坂とThe Breakthrough Company GOの三浦氏がリモートワークと採用戦略について特別対談

BONXは、2020年9月29日に「リモートワークと採用戦略」というテーマで対談形式のライブ配信を行いました。ゲストにThe Breakthrough Company GO(本社:東京都港区、代表取締役:三浦崇宏・福本龍馬以下「GO」)の三浦崇宏氏をお呼びし、BONX代表の宮坂と語り合いました。多数の方にお申込みをいただき、1時間の配信が短く感じる濃い対談になりました。今回はその対談の見どころをnoteの読者の皆様に読んでいただきたく文字に起こしました!見逃した方は、ぜひご覧ください!今後もBONXではCEO対談や他企業様とのコラボレーションを企画しており、10月28日(水)の配信は作家の小川哲さんをお招きします。

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(写真左:GO 三浦崇宏氏、写真右:BONX 宮坂貴大)

1.「リモートワーク」についてトークセッション

Q.リモートワークはまだトピックなのか

宮坂:三浦さんとして、もうリモートワークは語りつくしてしまったテーマなのか、それともまだまだ語る余地があったり、新しい課題感が見えてきたりしてるのか、どういう感じでしょうか?

三浦:世の中が飽きてきたからこそ、ちょっとちゃんと言わなきゃいけないんじゃないかなと思ってて。働き方改革という言葉が2017年くらいに結構流行りましたよね。 その中で割と本質を見失っているように感じることがあって。「10時に帰ればいいんでしょ」みたいになって、逆に仕事が終わらなくて、10時にオフィスから出て、家で頑張って働いちゃうみたいなこと。ルールを敷いたせいで逆に本質が見えなくなるみたいなことも結構あると思う。リモートワークをコロナのタイミングで皆さんがやり始めて、「家の中でも仕事ができるんだな」と気づき始めましたが、そこに「フルリモートでオフィスとか要らないんです」っていう、極端な働き方もでてきていて、そこは二極化している部分ではありますよね。もう1回最適な形を考える必要があるんじゃないかなっていうのは最近ちょっと思ってます。

宮坂:それは三浦さんの周りでその二極化っていうのが見て取れる状況になっていますか?

三浦:そういった企業もあるよね。一方で、商社だったりとかアパレルの大きいところとかは逆に、「もう普通に戻って出社してくださいね」っていう感じになってきている。僕も出社するのが好きなので、「自分のオフィスで仕事してる」でいいと思うんです。両方いいところがあって、自分の会社なりの、あるいは自分の業界なりの良いルールですよね。そのバランスを作っていかなきゃいけないと思ってます。全部リモートで働くというよりは、「自分の会社のどの部分をリモートに出来るのか」「どの部分を対面にするのか」そのバランスを考えることが、すごく重要なタイミングだと思う。

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宮坂:どの部分をリモートにするかという部分に関連するのですが、アイデアを出し合うときは、対面の方がいいのでしょうか?

三浦:アイディア出すときだけはやっぱり雑談しながら、その人の表情とか身のこなしとか見て、「ほんとに企画に対して面白いと思ってるのか」を感じたいから対面が良いよね。そして雑談自体がすごく重要。めちゃくちゃ重要。チームの中でアイディアを出すときもそうだし、クライアントとミーティングする時もかな。例えば宮坂さんと話していて、宮坂さんが「実はBONXのパッケージのデザイン変えたいんですよ」という相談をしてくれたとして、とくに雑談もなければ「あ、そうなんですか、じゃあパッケージデザイン考えますね」で終わっちゃいますよね。そうじゃなくて、「宮坂さん最近何か他に困ってることないんですか」って話し始めたら、その会話の中で「デザインはデザインなんですけど、そもそもデザイナーを取れないことがうちの課題の1つかもしれない」って言ってくれたりして、初めてそこで、「BONXっていうのは本来クリエイティブな会社なのに、クリエイティブなブランド感がちゃんと伝わってないということが課題かもしれない」ということが分かって、仕事がちょっと広がる。雑談の中で本当に困ってることが見えてきたりするじゃない?だから目的に限定された会話だけだと、仕事って広がっていかないんですよね。

宮坂:「雑談は仕事にとって重要である」っていうのは三浦さんのクリエイティブディレクションという仕事だからだと思ったのですが、他の職種でもそう言えるのでしょうか?

三浦:言えますね。「何か新しく仕事を作る」とか、「新しい分野に広げてく」みたいな時は、無駄と思える雑談の中に突破口が見えたりする。これは多分、僕みたいな仕事の人だけじゃなくて、色んな人に言えることじゃないかなって気がします。

宮坂:雑談がブレイクスルーのポイントだっていうことですね。

Q.リモートワークを前提とした優秀な人とは?

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宮坂:リモートワークになることで優秀の条件は変わってきますか?

三浦:例えば昔だったらプレゼン資料がそんなにカッコよくなくても、話が上手いとかその人自身に圧力があるとか、そういったことで仕事が決まるってことも結構あったと思うんですけど、リモートだとZOOMなのでそういう部分は伝わりにくい。より本質的な意見を伝えるとか考え方を通す力が必要ですよね。 もう1つは、仕事も結局1対1の人間同士の関係なんで、他者に対する気配りがすごく大事だったりします。僕がリモートで社員に叱ることもあるんですよ。「何でこんなに進行が遅いんですか」とか、「ここのミスって本当に真剣に考えたらこういうことはしないはずだけど?」みたいな、ちょっとハードなことを言ったこともありますね。昔だったら「何してんだ、ちゃんとやってくれ」って言った後に、皆が見ていないところで、仕事が終わった後に「帰りに飯でも行く?」とか言ってフォローが出来たんですよ。今ってそういうことが出来ないわけですよ。怒ったら怒りっぱなし。だからこそ、1回1回ちゃんと「ありがとう」と「ごめんなさい」を遠隔でも、きちんと言えるっていう、思いやりとマナーが大事ですよね。それをちゃんと表現できる人は組織で働く上ではすごい重要かなと思います。

宮坂:リモートならではのコミュニケーションが必要だということですね。

三浦:全然関係ないんですけど、ちょっと違うフェーズの話をすると、優秀な人ほどリモートワークせざるを得なくなってくとも思うんですよね。

宮坂:それはなぜでしょうか?

三浦:副業時代ってことでアイディアフルな人材が求められるし、「アイディア自体が移動によって膨らんでいくということもある」ということを考慮すると、本当に優秀な人ほどリモートワークせざるを得ないし、リモートワークをちゃんと自分で使いこなせる人ほど優秀な人材として、市場で価値を高めていくということはあると思いますよ。

Q.今後、優秀な人はリモートワークじゃないと働けなくなるのか?

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宮坂:採用において「リモートワーク出来る」という事自体が、採用の売りになったりするのでしょうか?

三浦:「優秀な人を採用する」ということにおいては、リモートワークが出来るっていうのは、もう多分最低限の前提だと思います。「うちオフィスで水飲めるよ」ぐらい当たり前のことになってくると思います。

2.BONX WORKについて

(宮坂、BONX WORKプレゼン後)
三浦:音声による常時接続はいいですね。映像のストレスはずっと見られているというのがありますが、もう1つあります。実は自分が見えるってすごいストレスなんです。話している時に右上に映っている自分の顔を見てることって、ものすごく集中を削がれるんですよ。絶対気付いてないと思うけど、皆さん、思ってる以上にZOOMのミーティングで相手よりも自分を意識しないうちに見てると思う。

宮坂:なるほど、そう言われると常に画面の右上見てるかもしれないですね。

三浦:そうなんですよ。ラカンっていう哲学者も言ってますけど、「胸像認識」って言って、人間は鏡を通してみた自分自身よりも関心のあるものって中々無いんですよ。意識的に絶対目を奪われてしまうから。そうすると、「何か変だな」とか「自分何してるんだろうな」って意識がどんどん働いてって、本題からちょっとずれていっちゃうわけです。だから視覚はもちろん便利なものではあるけど、普通の業務では映像があることによって集中力を削がれたりストレスを感たりすることが多いと思いますよ。

3.対談のまとめ

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三浦:リモートワークの本質は、在宅ではなく移動であるという風に思っています。リモートワークって「出社しなくて便利だよね」ということではなくて「どこにいても働ける」ってことが大事なんですよ。「家にいても働ける」じゃなくて、「どこにいても働ける」っていう風に考える方が多分大事です。だから、旅しながら働いたり、複数の会社で働いたりできる。例えば、うちのオフィスにいながら電通の仕事をするとか、あるいはフランスとか沖縄とか好きな所からどんどん働けるというのは、人間の可能性をすごく広げてる。だから「出社しなきゃいけない」とか「出社しなくていい」とか、そういう小さいことではなくて、「どこにいても働ける」って考えた時に自分のアイディアや会社とのエンゲージメントがどう変わるのか、それを考えるいいチャンスなんじゃないかと思っています。

4.10月28日は作家の小川哲氏をお招きし、特別対談を開催

BONX×小川哲_20201016(ドラッグされました)

作家の小川氏は、2015年『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を受賞しデビュー。2017年刊行の『ゲームの王国』(上下巻)で、第38回日本SF大賞および第31回山本周五郎賞を受賞。2019年刊行の『嘘と正典』は、第162回直木賞候補になりました。日本を代表するSF作家の小川氏と未来をつくる起業家の宮坂が「未来」について1時間、自由に語り合います。また本対談は11月より、BONXが運営するYouTubeチャンネルよりダイジェスト動画として配信いたします。

5.無料のお申し込みについて

開催日時:10/28(水) 19:00-20:00
参加費:無料
ツール:Zoom
参加申込フォーム:https://docs.google.com/forms/d/1mo06NmHeQMG7ZrgamnhAJcyL26dCGNAK4U3-UB-ibsM/viewform?edit_requested=true

※上記のお申込みフォームに記載いただいた方に、メールにて参加用URLをお送りいたします。お申込みはフォームに入力するだけなので、5分程度で完了します。フリーアドレスでのお申し込みも可能です。