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ポンコツストーリー13 -ポンコツ流仕事術その1-

今回は、ポンコツ流の仕事術を書いてみたい。

私はポンコツであるから、当然仕事でミスもする。
ちょっとしたミスで、会社にそこそこ大きな金額のダメージを与えたこともある。
多くの先人たちは、その失敗を踏み台にして、再びミスをしないように工夫していくものだ。
当然、私もそのようにしている、いやしているつもりだ。
だが、その反面ミスをした後は自分を甘やかすタイプでもある。
大抵、私は「みつを」になる。

「だって、人間だもの。」

お伝えしておくが、私はみつをさんについて全く知らない。
知っているのは、上記の言葉だけだ。
全国のみつをさんファンに叱られそうだが、全く知らないくせに、都合の良いときだけみつをさんを引き合いに出し、自分を慰めるくらいのポンコツだ。

それは、ともかくミスをした後、自分を叱咤激励し、ビジネス的な手法だとPDCAを回して自分を向上させていくより、自分をかわいがる方が得意な人間である。

ちなみに皆さんご存じの通りPDCAとは

P=Plan(計画)
D=Do(実行)
C=Check(評価)
A=Action(改善)

である。

デザインの仕事をしていると、ミスというよりもクライアントとの趣味や趣向が合わないことがある。

例えば、雑誌に広告を出したいクライアントがいるとする。
本来は、クライアントとどういうデザインにしたいか、色のイメージや、対象となる性別や年齢層など話し合って、ある程度の大枠を決めてからデザインに取りかかる。
しかし、忙しいクライアント、特に私が担当していたクライアントの一つは自社の定期刊行物の隙間を埋めるために自社の製品を紹介する程度の小さい広告の依頼も少なくなかった。
広告に載せる情報だけを文字データで渡してきて、「お願いします」という一文だけで依頼されたりする。
つまり、この情報をつかって良いようにデザインしろというわけだ。
この広告に対するクライアントの関心はかなり低い。
私たち制作側も、当然テンションやモチベーションが上がらず、文字データを何となく無難な形にまとめた。

「まぁ、こんな感じかな」

そして、そのデータをクライアントに送信する。
優秀なデザイナーであれば、それでもそれなりのクオリティで仕上げる事だろう。
だが私はただのポンコツだ。
しばらくして返事が来た。

「今日忙しいんですか?」

この言葉の意味は、単に私を気遣った、バファリンのように半分は愛情で出来ているような質問ではない。
データを受け取ってから数十分で返信しているので当然忙しくないことは、クライアントも分かっている。
つまり、この言葉の意味はこうだ。

「お前忙しくないよなぁ?なんでこんなデザインなんだ?こんなので私が満足すると思ったか?適当な仕事しないでもっとちゃんとしたもの送って来いよ!」

まるでウニである。
ウニのように全方位トゲだらけの言葉だ。
改めて見直してみると、そう言われて仕方ないレベルのデザインであった。

さて、このような状況の時、皆さんはどうするのだろうか。
業種は違えど、自分の持っている知識の引き出しを開けて、良いものを作るべくすぐに改善に取り掛かるだろう。

私は、ポンコツである。
このような時とりあえずトイレに逃げるのだ。
トイレで何をするかって?
トイレで泣くためではない。
トイレで踊るのだ。
何を言っているか分からないだろうが、トイレで踊るのだ。

基本的に創作ダンスである。
どんな踊りか、想像もつかないであろうから、近いと思われるYouTubeのリンクを貼っておく

こんな感じである。
ちなみに、妻いわく3分以降の動きが私のそれに近いのだそうだ。
自宅では、妻の目の前で自由に踊ったりもする。目を閉じると妻の冷ややかな目と嫌そうな顔が目に浮かぶ。

ともかく、一人でトイレの個室で気が済むまで自由に、そして軽やかに踊りあかした後、オフィスに戻り、常に数箱を常備し欠かしたことのない世界最高のお菓子アルフォートを食べて仕事を続けるのだ。

失敗した後の私のPDCAは

P=ポンコツ案件発生
D=ダンス
C=チョコレート
A=甘やかす

ぜひ私流のPDCAを活用していただきたい。
誰か活用したらコメントしていただきたいのだが、そんな奇特な方はいないと思うので私だけの仕事術としてそっと胸に秘めておく。

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