「条件」ではなく「自身がどうしたいのか」を選んだ、50代腎臓内科医の話
今回は、ある腎臓内科医のお話です。
大学卒業後、出身大学の内科系医師として勤務された先生は、その後、医局派遣で系列病院に異動され、内科と健診を担当しました。
2年後、別の派遣先の病院で、腎臓内科医として勤務され、各種専門医を取得されます。
その後、退局し、雇われ院長として、クリニックで約20年間勤務されましたが、院長1人で、外来・健診・透析(夜間有り)・職員フォロー・長い通勤時間など、様々な疲労が溜まり、転職を決意されました。
先生が弊社にお問合せ頂いた時、先生は50代半ばを過ぎたご年齢でした。
転職先としての条件をお伺いすると、
・専門(医)を活かせる職場
・入院透析は避けたい
・夜間透析出来れば避けたい
・院長職は避けたい
・自宅から近い処
という内容でした。
ご希望の条件だと、選択肢が非常に少なくなるため、弊社専属エージェントが、先生にもう少し詳しくお伺いしたところ、次のようなお返事を頂きました。
「自分が透析クリニックで20年働いてきたのは、患者さんたちが入院にならない様に、今の生活を維持することに重点をおいてきたからです。
ですから、病院で入院患者さんと診るとなると、今までの自分のやってきたことを否定されたような気持ちになってしまうのです・・・。」
このお返事を聞き、弊社専属エージェントは、先生の希望されている条件が、ここから来ていると理解しました。
そして、ある医療機関に、先生の希望する条件だけでなく、先生の想いもお伝えしたところ、快く先生を受け入れてくださいました。
転職後3年が経過したころ、先生は院長打診を受け、院長としてご勤務されています。
お人柄が良く後輩の面倒見も良い先生は、その病院の皆さんに慕われているようです。
今回のお話でわかることは、転職先の希望条件を挙げる際に、
「なぜそうしたいのか」
というご自身の信念がしっかりしていることが、医療機関側への説得力にもなるということです。
また、転職者自身も、信念があることにより、自分がどう動けばよいか、迷いが少なくなります。
一定の年齢になれば、転職候補となる医療機関は、少なくなってくるのが現状です。
ただ、今回の先生のように、ご自身の信念がしっかりしている人を受け入れたい、思っている医療機関があるのも事実です。
転職活動で、希望条件を挙げる際は、ご自身がなぜそうしたいのか、立ち止まってお考えになることをお勧めしています。
ただ、忙しい中で「ご自身の状況を整理することが難しい」「自分の話を聞いてほしい」という先生がいらっしゃいましたら、一声おかけください。
弊社専属エージェントが、一緒に考えさせて頂きます。
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