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クリニックのお話‐模擬診療

開業前のクリニックに
お邪魔する機会を
頂きました!(^^)!

今回は、
模擬診療の患者役で
Drと職員さんと
お目にかかりました。


■ 模擬診療とは

模擬診療とは
実際に患者さんがクリニックに来たことを想定して、
一連の流れを、院内でシュミレーションすること。

患者さん来院・院内の流れ

診療科によって違う場合もありますが、
おおむね、患者さんが来院されるまで、
院内にいるときは、上記の流れになります。

そして、模擬診療は、
”実際にあるよね~こんなこと”というのを
複数例のパターンを用意し、
患者役が演じます。

どんなパターンを
シュミレーションするのかを
ご紹介します。

【医療事務の場合】
1:予約してきた患者さんA、保険証を忘れて来院

この場合はどうする?
どう対応し、どう処理していく??

現金で払う場合と、
カードで払う場合。

2:患者さんA、後日保険証を持参

返金対応は?
現金は大丈夫だけど、
カード払いの場合はどう処理するんだっけ?とか。

【医師の場合】
患者さんが受付した後、
カルテのどこの部分を見れば、
患者さんを診察室に呼び入れてよいのか?

【看護師の場合】
検査や処置が必要なとき、
カルテから判断するのか?
それとも、
医師の診察に同席し、
そこから判断するのか?

模擬診療は
クリニックで働く全員で、
どのタイミングで、
どう動けばよいのかを相談し、
確認しあう場です。

そして、
自分たちの動き方次第で
患者さんが院内に滞在する時間を
推測できる機会となります。

実際に、予約システム
問診・電子カルテ・セルフレジ
PACSとの連携などなど
院内で使用する機器類の動きも
あわせて確認します。

模擬診療は、
実はとても大事です。

■    模擬診療する意義

模擬診療って、
実はとても大事です。

患者さんの院内での動線を、
院内で働く皆さんが把握し、
患者さんに対して
どんな、はたらきかけをすれば良いのか?
を職員全員で話し合えるからです。

例えばですが、
患者さんが受付終了した後、
どの位置に座って貰うのが良いのか?

患者さんにとっては、
はじめてのクリニックなので、
どこの位置に座れば良いのか、
一言声掛けを貰うだけで、
ホッとします。

職員にとっても、
お呼び出ししたい患者さんが
離れた場所にいるよりは、
近くにいてくれた方が、
対応がしやすいです。

クリニック開業前の
模擬診療は、
色々なことを想定できますし、
想定したことに対して、
医師も看護師も医療事務も
自分の立場からの意見をだせます。

クリニック開業前に
お互いの立場からの意見をだせる場が
必然的に出来るのです。

そこで、お互いがどんな考えで
患者さんのことを考えているのかを
知る機会にもなります。

模擬診療って、
形式的に考えている方もおられますが、
実は、とても大事で深いのです( *´艸`)。

■ 実際にあったこと

模擬診療終了後、
看護師チームから
不安の声があがりました。

模擬診療をしたのに、
なぜ???

???マークが
私の頭の中を回りましたが、
話を聞いてみると、
合点がいきました。

看護師チームからは、
医師の診療スタイルを確認したい”と。

医師によっては、
患者さんを呼びいれる処から
看護師が対応する場合。
その際は、患者診察時にも
看護師が同席する。

医師が患者さんを呼び入れ、
患者さんに対して、
看護師対応が必要なとき、
医師が看護師を呼び入れる場合。

この2パターンがあると。

どちらのパターンが
院長のスタイルなのか、
そこを知りたいと。

すぐさま、看護師チームと
院長の下に行き、
院長のスタイルを確認し、
具体的な指示を院長から貰い、
不安要素を消しました。

患者役に来て貰い、
具体的な動きを体験することで、
各職種で考えることが出来、
こんな場合はどうしよう?等の
職種間を超えた相談事もでてきます。

相談事がでてきたら、
全員いるその場で、
院長を踏まえて
アイディアを出し合い、
解決していくのがよろしいです。

オープニングスタッフは
仕事の段取りや、
院内の決めごと、
一緒に働く職員との関係性、
諸々を研修期間に作っていかねばならず、
私どもが思っている以上に大変です。

■ 意識を共有できる


模擬診療は、
職員がどんなことに対して
不安を感じるのか?

院長と職員で
お互いの意識を
共有できることにあります。

不安を感じていれば、
不安を解消するために
どんな対応をしていけば良いのか。

働く人全員で
考える機会を得られます。

クリニックが
OPENした後には、
なかなか全員で
話し合う機会が得られません。

そう考えると、
色々な課題をくれる模擬診療は、
院長と職員との関係性を深められる、
院長と職員の意識を共有できる機会と
言い換えることも出来ます。

DEPOCは、
医療機関は“人”で出来ていると
考えております。

色々なクリニックに出入りしていますが、
人を大事にしているクリニックは、
職員に笑顔が溢れています。

医師の皆さん、
これからクリニックを
開業されるのであれば、
是非、模擬診療をなさって下さい。

患者役が必要であれば、
お声かけ下さい。

参上いたします(#^^#)。

以上


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業界あるある

医療系人材紹介エージェント。日々、医師や看護師さんとお目にかかり、思うことや、自分がお邪魔して、こちらに人材を紹介したいな~と思う、医療機関さんが募集している人材情報を掲載していきます。あとは、自分の趣味のダイビングのことも書いて参ります。医療系で海好きの人と繋がりたいです。