詩　昨日咲いてた花

昨日咲いてた花
今日は散ってしまった

昨日空にあった星
今日は空にない

昨日燃えてた命
今日は燃えつきてしまった

今日咲いてる花
今夜空に輝いてる星
今日生きてる命

その花は
その星は
その命は

明日も咲くの？
明日も輝くの？
明日も生きてるの？

約束されていない明日
今日生きてる私
今日を迎えられなかった誰か

明日も生きる誰か
明日は来ない誰か
絶対ではない明日

夜眠り
もう一度日の光を浴びて
新しい1日を迎えた私
新しい1日を迎えたあなた。

そんな幸運に「ありがとう。」

神様が私にくれた今日。
道に咲く花のように
空に輝く星のように
今を精一杯生きる

悲しみに沈むあなた
死にたいと願う誰か
死んでしまって
もう悲しみを感じられない誰か

その悲しみは
ラッキーなあなたにだけ与えられている

喜びに浸るあなた
喜びを探す誰か
この世から去った、
もう喜びを感じられない誰か

その喜びも
ラッキーなあなたにだけ与えられている

悲しい今日も嬉しい今日も
ラッキーな今日に「ありがとう。」

明日もラッキーな今日がありますように。
そう願って、今日も私は今日を生きる。

………………………

【作者からのメッセージ】

この詩は、2014年私が18 歳の時に父を亡くし、その前の年には大好きだった愛犬を亡くしていて…その出来事をきっかけに生きるって死ぬってなんだろう？と考え書いた詩です。

「死」は普段は身近なものとは思っていない人がほとんどだと思います。明日が当たり前のものだと思っている。私もそうでした。

でも本当は「死」は「生」とセットですぐ近くにあって、誰しもが「死」の可能性を持ちながら毎日たまたま「生」の方にいるだけなのだと私は気がつきました。

父のように山仕事の最中に蜂に刺されて死んでしまう人もいる。愛犬のように車にひかれて死んでしまうペットもいる。何が起こるか分かりません。

だからこそ、「今」を大事にしなくてはいけないと強く思います。誰かと一緒に何かしたいとか、誰かに何かしてあげたいとか、誰かに大切な話があるとか、もし「いつか」と後回しにしたら、その「いつか」は来ないかもしれません。

どうか自分の「今」を大切に、周りの人との「今」を大切に、今生きている幸運を噛みしめて存分に味わって、1日1日を大切にして欲しい。

この詩はそんな、みなさんへのメッセージです。