coincidence 〜1人でロサンゼルスへダンス留学に行った話。〜

 2019年2月18日、23歳の誕生日の数日後に私は1人で成田空港に向かった。
ロサンゼルスへのダンス留学に行くためだ。
初めての1人での海外渡航。
それがどんなに素晴らしい体験だったか、書き記しておこうと思う。

 この3週間の留学で何よりよかった事、それは「人との出会い」だ。

 その出会いは、banana bungalow という宿で起こった。
私が泊まった部屋は2段ベッドが3つとユニットバスとキッチンのある部屋で、入れ替わり立ち替わりいろんな女の子が泊まっていた。

 ある朝目覚めると、2段ベッドの1つのそれまで誰もいなかった上の段に、長い黒髪の女の子が眠っていた。

 彼女が目を覚ましてからお互い自己紹介してビックリ!
なんと彼女は私と同じAnnaという名前で、彼女もダンサーで、ダンスのオーディションに参加する為にやってきたと言うのだ。
そして2人とも動物が大好きで犬を飼っていて、そして学生時代には打楽器をやっていた。

 名前が同じだけでなく、ここまで趣味や今までの経験が同じなんて、まさにこれは運命の出会い。
私たちはすぐに意気投合した。

 私が2週間そこに滞在している間に、彼女が滞在していたのは3日ほどだったと思うが、彼女のオフの日に私たちは丸々1日一緒に遊びに行く事に。

 彼女が好きな洋服ブランドのお店を見に行き、そしてタクシーを拾ってビーチを見て、美味しいタコス屋さんに入って食事をした。
たくさん写真を撮った。

 私の英語はつたないから決してスムーズな会話ではなかったが、好きな日本のアニメの話や好きな食べ物や…色々な話をした。

 伝えたい事を上手く英語で話せず、ロサンゼルスで1人ぼっちで寂しい思いをしていた私にとって、ダンスを学ぶ以上に彼女との出会いは特別なものとなった。

 彼女が家に帰る際、空港へ向かうタクシーに乗る彼女を見送りに行き、ハグしながら2人とも泣いた。

 そんな彼女が教えてくれたのが"coincidence"という単語。「偶然の一致」という意味。
私たち2人を表すのに1番ぴったりな英単語だ。

 彼女と出会ってから2年。
コロナのせいもあって再会は果たせていないが、彼女に誕生日プレゼントを送ったり、クリスマスカードを交換したり、インスタグラムでメッセージを送ったりしている。
まだ1度会ったきりだけど、私のBest Friendだ。

 偶然の一致がいっぱいな私たちは、その強い繋がりによって、お互いの会いたい気持ちが通じ合って、いつか、今度はこの日本で再会できるって私は信じている。
その日が来たら日本文化が大好きな彼女を色々な所に案内したい。

 友だちと旅行するのも楽しいけれど、1人だったから、1人同士で新しい人との交流を持てたと思うから、あの時、50万の貯金を全額はたいて1人でロサンゼルスへ行く決断をしたのは、最高だったと思う。

 1人で海外へ行くって不安ですよね。
でも、行ってみる価値ありますよ。
少しでも行ってみたい気持ちがある方は、今のうちに貯金をして、コロナが収まった瞬間にlet's go!!

 人生1度きり、後悔しないで楽しいものにしましょう。

noteの創作活動を生業に出来たらなぁ…。記事を読んでいただいて何か心に響くものがありましたら、気が向いたらで良いのでサポートお願いします!