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育休取ってみた記録③ 〜「育休楽しんでね!」という言葉〜

「育児休業」を英語でなんというか調べてみた。
どうやら、「maternity/paternity leave」と言うらしい。
maternity→母性
paternity→父性
という意味があるから、男性の育休はpaternity leaveになるのだろう。
母性・父性という言い方やイメージもあまり気持ちいいものではないので、「childcare leave」という言葉も使われることがあるみたいだ。

今日は別に母性・父性とかについて話をしたいわけではなく「休業」という言葉が果たして適切なのかということを中心に書いておきたい。
上記に示したように日本語で「休業」に当たる部分は英語では「leave」と表現される。「去る」という訳が一番最初に浮かんでくる単語だ。「育児のため職場を去る」ということになり、「休む」というイメージとは少し違ってくる。

さて、私が育休を取得する際に同僚たちに言われた言葉がある。
「せっかくの機会だから、育休中ゆっくりしてね!」
「育休を楽しんでほしい!」

言われて絶対に嫌な気持ちにはならない言葉だ。
私もみんなが私の育休取得について前向きなことを言ってくれて純粋に嬉しかった。


育休をに入るまでは…。

実際に育休を取得してみて私の心の中に芽生えてきたのは、誰しもが「休業」というイメージを抱くのだなという思いだ。
しかし、朝は5時頃に子どもに叩き起こされ、上の子を保育園へ送り、買い出し、3食準備をして、2人を風呂に入れ、パートナーが夜間授乳をする時にはなんとか一緒に起き…などという「業務」は明らかに会社勤めよりもハードである。。。
さらにこれらの「業務」は絶対に自分のペースでは行えない。必ずイレギュラーな事態(赤子大泣き、上の子うんち、お茶こぼす…)が起きる。
正直「休業」してる意識はこちらにはなく、どちらかというと激務の場所に「出向」させられてる気分になってくる。
これを1人でやっている世帯もあるのかと想像すると頭が上がらない。


そしてもう一方で、
「せっかくの機会だから、育休中ゆっくりしてね!」
「育休を楽しんでほしい!」
と言ってくれた人たちの約半数は男性だった。この言葉は果たして女性に投げかけられることはあったのだろうか?
私が職場で初めて育休を取得する「男性」だからこそみんなが応援してくれていて、これまで育休を「取得せざるを得なかった女性たち」に同じような言葉がけはされてきたのだろうか…と想像してしまう。(そもそも楽しめねえよ!と怒られる可能性のあるワードではあるが…)

以前にも少し書いたが「女はどうせ結婚して子どもを産んで仕事を辞める」という社会全体のイメージがあることで、男性から女性に育休取得について後押しする声はどうしても出てこないのではないだろうか。

男性が育児に参加する社会的風潮が強くなってきてる今こそ、私たち男性がそのイメージから脱却していかなければいけないと思う。


「育児休業」は「休業」ではない。
そこを理解した上で、「安心して育休を取ってね」という言葉が男性から女性に投げかけられることを願うばかりである。

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