「赤」

何色が好き？

って最近は聞かれなくなった。

テレビ番組のアンケートに書いてあるような
初歩的な質問。
初対面の人などに聴く時も聞かれる時も、
正直吐き気を催す。

ウソっぽいどころか、学んできたこと全てを忘れて
バカになる感じが
相手にも失礼な気がしてたまらない。

私はひねくれ者だ。
余計なことに目が行きがちなのだ。
だから人との会話だけでなく、
ストレートすぎる言葉を文字に起こすことにも
少し抵抗がある。

それゆえに「テレビ番組のアンケート」という
そもそも経験したことない例えが思いつき、
ひねくれ度を確認したところで
それを堂々と書き記す。

そして、この例えは間違っている。

しかし、ひねくれものの初心者
（ちなみにプロは南海キャンディーズの山里師匠）は
こんな頭の中をバレたくないがために

結果「好きな色は？」と相手に聞いている。

おかげで毎日体調不良だ。
第一、それを聞いてその後どうやって話を広げるつもりなのだろうか？

「空」想上のワタシ

※最近ゴルフをはじめました。

ちなみに私は小2くらいからずっと水色、
と答えていた。
男があまり言わない、かと言って
女子みたいと揶揄しにくいギリギリのラインを
答えることで
体調を整えるためだ。
いざというときは「空が好き」と言えば
みんな納得してくれる。

案の定話は広がらない。

ただこの自粛期間で驚くべきことに気がついた。

水色のものを一つも持っていない。

愛用しているのは「赤」ばかり。
赤色のTシャツ、赤色のズボン、
そして重要事項はおおむね赤ペンで書く。
ちなみにさっき赤ペンでメモしたことは

「アイドルになりたい」

そういえば小さい頃、アカレンジャーが大好きだった。親に買ってもらった「デカレッド」のピストルを
ベルトにぶら下げ
京都のお寺の前でポーズしている写真が何枚も残っている。

なりたい自分になるためなら、
真実がどうであれ平気でウソをつく。
なにより怖いのは、

自分までそのウソに騙されていることだ。

この文章を書いていたら
「好きな色とその理由」を
誰ふり構わずききたくなってきた。

もしかしたらひねくれ者であることも、自分につき続けているウソなのかもしれない。

「最近はどの音楽が好き？」

…

-体調には気をつけて-

プロフィール:藤本たくま(19)
脚本家・演出家を目指している大学2年。
YouTubeチャンネル「19歳」開設予定。
最近できた夢→嵐さんの歌の作詞がしたい