見出し画像

君はどうキャリアを描くか?ベッカムとトッティ:2サッカー選手から観るイギリスとイタリアと就活

数多くの記録を残してきた元イングランド代表のサッカー選手ディビット・ベッカム。
とりあえず、この動画を観てほしい。
クロス、フリーキックについては右に出る者がいなかった天才。

今もなお衰えぬそのスキルをテレビCMやインスタグラムで拝見できる。
同じようにレジェンドのサッカー選手としてフランチェスコ・トッティがいる。
彼は元イタリア代表でほぼベッカムのキャリアとも重なる同時代のスーパースターだ。
同じようにフリーキック、クロスがうまく、またシュート精度も高い。

ただ、ベッカムよりもトッティの方が、攻撃的で、ベッカムが支援型の能力に秀でる一方で、トッティはストライカー寄りのプレーで秀でる。
またベッカムのキックは主にカーブ、トッティはストレートな軌道であり、そこは対象的だ。

とりわけ2人で注目したいのは、そのキャリアだ。
ベッカムは、マンチェスターユナイテッド→レアルマドリード→ロサンゼルスギャラクシー→ACミラン→ロサンゼルスギャラクシー復帰→パリ・サンジェルマンとチームを転々とした。
一方、トッティはほぼASローマに始まり、ローマに終わる。
これにより、トッティはローマというクラブにおいて神格化されている。
まさにローマ帝国の皇帝を彷彿とさせる。
これはイタリアとイギリスの環境や価値観の違いも多いにあるだろう。
イギリスは、有名なウィンブルドン現象のように、活躍して到達する地であり、ゆえに金融や商業が栄える。
サッカーでは、マンチェスターユナイテッドやリバプールのように生え抜きが育つ環境がかつてはあったが、段々となくなっている。
イタリアは、一方で芸術やデザイン、食に農業と血に根ざした産業が強い。つまり、外に出ていかなくても、籠もった状態でも食っていける(しかし、GDPは低い)。
その環境では、イギリスよりも生え抜きになりやすい。かつてのミラン、インテル、ユベントス、そしてローマはそうだった。現在は少し、多国籍化して、生え抜きが育ちにくいが、イギリスよりかはその土壌は用意されている。
この2国の環境は置いておいても、キャリアという観点では、地域に愛されて長く固定の人に狭く深くが良いか、グローバルに広く知られ、第一線で忘れられる恐怖と戦いながら熾烈で高度な勇姿を見せるかという選択肢がどうもあるようだ。
貴方はどちらを選ぶかというのを新卒の就活生は問われるのだろう。
そりゃなかなか決められないわけだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?