【日記】みているところ

ぼんじゅー、ぼんすけです。
すっかり寝れない夜に日記を書くのが恒例化しているこの頃、夜が気持ちのいい季節なので仕方ないですね。

『オルタネート』を読みました。2020年の1月〜9月まで連載されていた、NEWS加藤シゲアキ氏の小説。
連載直後に単行本化が決定したので、まあ単行本出たら読めばいいかな、と思っていた。

というのも、基本的に本を何度も読み返すことがない。
何度も反芻して、ん?と思ったら、また立ち返り、自分の中で噛み砕けたら進む、というのをやるので、1度で結構読み解けるというか。
本当に読解出来ているかはさておき、変にディティールまできっちり気にして読むので、そうなると2度目はなんとなく、だるく思ってしまう。

ので、今読むと11月の発売まで間が無く、買ったとてしばらく読まなさそうだなあと、思っていたけれど。
同居人が連載中ずうーっと「感想言えないじゃん(意訳)」と。
まあ別に同居人とは同居してなくても、語り合うのは必然的に起きうる関係。
それが一緒に住んでいていずれ読むと分かっている相手ならなおさら、一刻も語りたいに決まっている。
そんなん自分がそちら側だったらえらいしんどいやろなと。
ということで、同居人から小説新潮をドカっと借りて一気に読んだ。
大変お待たせしました。

上述のとおり、反芻して読むのと、登場人物が多いというのもあって、本にして前後編になるほどの大長編ではないと思うが、5時間かかった。

高校生限定のSNSというものを通じて描く、高校生たちの青春群像劇。
青春のきらめきと、若さゆえにぶつかる壁、苦悩、情熱。
自分にかかると平易な言葉でしか表せなくて非常に不服。

細かいところはまだ単行本も出ていないし言えないけれども、加藤シゲアキの作品の色味(だと私が思っている)である、映画的なシーンの切り取り、ごく自然で、とりとめのない、日常的な会話の表現などがさらにパワーアップしているのを感じた。

あと、著者は高校生なのか?!って思うくらい、めちゃくちゃ登場人物が高校生で、加藤さんの中にはどんな風景や心情や人々がいるんだろうと、シンプルにびっくり。
同居人がしばしば「高校生の時に読みたかった」と呟く理由がよく分かる、まさしく「高校生な作品」だった。
学校で課題図書にした方がいい。ってこれも同居人が言っていたかも。

で、この人がたくさん出てくる本を読んでふと思った。
私って人間を捉えるのがとにかく下手。
風景の描写、演奏する動き・音の描写、セリフまわし、キャラクター……こういうのはなんだか自然と気にしているけど、かなり意識しないと人の名前が覚えられない。
しかも普段一回しか読まないので名前は早々に忘れてしまう。

テレビや映画で「誰かがこういう場所で、こんなことをしながらこんなセリフを言っていた」というシーンとその人のキャラクターは覚えていても、肝心の「誰か」の部分を忘れている。
名前とか、顔とか。
それが映像でも文字でも変わらず、同じ原理でやっている。
文字は映像が自分の想像だけしかない分、顔は忘れないんだけど。

『オルタネート』は人を覚えるのと物語追うのとで、5時間のうちの2時間半は連載の3/9回に使ったよね。

この前バラエティ番組ですら、ぼーっと見ているのは出演者の後ろの風景だったことに気付いて、本当に人のこと見ていないなァと……
画面越しですら人見知りしているんだろうか。
というか興味が色々ありすぎて散るのか。子どもか。

仕事ではさすがにきちんと目を合わせて喋るけれど、それでも顔と名前が全然覚えられないので、なんかちょっと人としてやばい気はしている。
コツを知りたい。

寝れなくて書き始めたけど書いている途中で寝てしまった。
今日は色んな待ち遠しいことがたくさん増えてパニック起こしそうなぐらい幸せ。チンチャキッポヨ。
オタクってどんな些細なことでも赤飯炊くぐらいの熱量で喜べるから、燃費いいよね。

『オルタネート』の感想は単行本が出たら改めて書きたい。まあ買ってすぐ読めるかどうか、未来の自分が心配だけど。
そしてスティードの感想がまだ途中という事実からも目を背けてはいけない……

でもまたこういう日記ばっかり書いちゃうんだろうな、誰か締切制定してくれないかな。

……ぼんすけでした。Salut!

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