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私がカサンドラ症候群にならない理由

今の私は、カサンドラ症候群からけっこう遠いところにいる。

夫(ASD/ADHD)のようなタイプと一緒にいられるというのは、私にはとても快適と感じているの。そういう相性ってものはやっぱりあると思う。

『とーちゃんは、今夜帰ってきません』みたいな事はままある。一所に留まっていられない。そういう性分の夫。しかも、たとえそれが家族だったとしても長く一緒には居られない。それってキツイ人にはキツイだろうなと思う。けれど、私はそういうあなたと一緒になれて良かったと本当に思っている。

『とーちゃんは、今夜帰ってきません』は、突然だと困りはしないけど予定されていた方が何かと都合がいいから、帰ってこない日は前もって教えて欲しいとは言ってある。

寂しくないの?とか
心配じゃないの?とか
不安にならないの?とか
よく平気でいられるね。とか
子どもはそうじゃないだろ。とか

いろいろな事を言われるんだけど、平気なんだよね。子どもたちは、本人じゃないからね、何とも言えないけど、私の目から見て平気みたいよ。聞いたこともあるけども特に何も出てこなかった。日常とか当たり前みたいなものは、各家庭でも違うだろうし、その人ごとに内面も違うのだから、それが平気な人もいれば、耐えられない人もいる。我が家は組み合わせ的にOKだったから、継続できているってだけの事だと思う。

変な家庭で育った私。

私がまだ学生だった頃、遊びたい盛りで夜な夜な遊び歩いていた事がある。田舎者の私は当時はまだ実家暮らしで、終電で帰るには23時代が最終だった。最寄り駅から自宅までも遠い。でもさ、もうちょい遊んでいたいじゃない。そんな私に、うちの父親は『遅くなるならどこか友達の家にでも泊めてもらいなさい』と言うのだ。面白い親だなぁって思った。その頃はすでに母は他界していたから、父親の権限で、娘をどこか友達の家にでも泊めてもらうと決めてしまった。そんな変な家庭で育った私。

先日、夫が

『この日は多分帰ってこれないと思うわ。いや、でももしかしたら帰ってこれるかなぁ』

と言った。どうやら取引先かつ友人と定例会と称して一杯やるそうな。遅くに帰ってこられても気になって寝れませんのでね、
『お友達の所に泊めてもらってちょうだいな』
と言っておいた。もともとそのつもりで話は進んでいたみたいだけど、嫁ブロックがかかるといけないからとか思っているらしい。だって世間の嫁というのはそうなんだろ?そして、俺の育った家ではそうだった。という事だった。

申し訳無いが、うちの嫁はそうじゃないのよ。変な父親におかしな概念を植え付けられて、心地よく育ってしまったものでね。常識とか世間とか言うものからズレてるのよ。こんなやりとりを毎回しているんだけど、なんかね、気にしてくれている。変な嫁をもらってしまって苦労してるのは夫の方だろうなと思う。

相手を縛るような事をすると自分も苦しくなる。私は自由でいたいから、夫にも自由でいて欲しい。子どもたちにもそう。

息子たちが夜遊びを始めたら、『遅くなるなら、お友達の所にでも泊めてもらいなさい』って言っちゃうかも知れないなぁ。言うんだろうなぁ。困った母親だよなぁ。友達の親は大迷惑だわ。

というわけで、我が家へのお泊りはウエルカムにしておかなくてはならんね。それも大変だなぁ。まあ、いっか。

私はやっぱり、カサンドラ症候群にはならないと思う。それは、彼の事を理解しているからとかでは無い。全くもってそういう事じゃないのよ。むしろ、理解できないし理解されないという前提で夫婦ってものをやってる。

私は夫が自由にのびのびやってるのを見てるのが好き。と、同時に私も自由にのびのびやってる。相手を思い通りにしたいとか、言うことを聞かせたいとか、そういう感覚が薄い。それがカサンドラ症候群から遠い理由の一つだと思っている。

のびのびやって帰ってきた夫に『おかえり。お疲れ様でした。今日もありがとう。』と言えればそれで充分だと思う。夫婦ってそんなもんじゃないかなぁ。

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