伝説のバンド、きのこ帝国名曲10選
2019年にきのこ帝国は活動休止した。このバンドが最後に発表した「タイム・ラプス」というアルバムに、「夢みる頃を過ぎても」という楽曲がある。その歌詞の中に、くすぶっている私に刺さる一節があった。
学生という蛹(さなぎ)の期間から、蝶になって社会へ羽ばたかなければならない。社会人になってバリバリ仕事をして活躍する未来を想像していても、能力という羽が開かないことがある。そうなってしまえば、羽ばたくことができず、空を見上げて立ち尽くすしかない。まさに、がむしゃらに仕事を3年間し、心が折れて休職に陥った私を表しているようだった。
きのこ帝国には人の心を動かす楽曲が沢山ある。「金木犀の夜」もその楽曲の一つだ。これも「タイム・ラプス」のアルバムに収録されている。とてもエモーショナルな楽曲なので、この曲を秋の夜長に聴いていると、昔好きだった人のことを思い出してしまう。秋が待ち遠しいのは、ベランダで涼しい風にあたりながら、普段吸わないタバコを口にくわえて「金木犀の夜」を聴きたいからなのかもしれない。
きのこ帝国の楽曲は、心揺さぶられるものばかりだ。この伝説バンドの復活を待ち望んでいるのは、きっと私だけではない。活動を再開する、その時まで、この楽曲たちを噛みしめていたい。
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