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「戦略」づくりは難しい。だからノルマとパワハラを「戦略」と称して満足。変わりたいものだ。


1.絵の具や筆、キャンバスがあっても、「絵」が描けるわけではない


絵の具がある。
いろんな色の絵具。
筆もたくさん。キャンバスもある。

でも、ボクは「絵」が描けない。

もちろん物理的/動作的には描ける。けど、誰かを感動させて買ってもらえるような絵は描けない。お情けで家族などに買ってもらえるかも?

絵を描く方法、自分の想いを絵で実現する方法、など、知らない。教わってもいないし、思考してもいないし、実験してもいない。


2.同様に、社長や経営陣だって、情報があっても、「戦略」がつくれるわけではない


同様に会社で「戦略」をつくることはとても難易度が高い。

もちろん「戦略」はあちこちに存在する。だって、「戦略」と名づけることは何に対してもできるのだから。単なる目標・ノルマや行動指針を「戦略」と呼ぶことは特に多いし、「戦略」という名の会議室があることも。

でも、多くの会社が本来の「戦略」なんて気にしない。「戦略」がなくても、目標・ノルマを課してお尻をたたけば成果はでるから。ただ、これは一過性、一時的、偶発的。継続性は薄い。戦略がなければ、お尻を叩き続けねばならず、独裁的になる。不健全極まりない。

多くがこの状態に陥っているが、会社としてそもそもあるべき姿ではない。それに、飽和・成熟・多趣味のなんでもありな現代、個人が活躍できるSNS時代、技術革新が目まぐるしい変化の時代では、持続・成長させられない。

馬車ウマのお尻を叩き続けても、今の時代、行きたい所には着かない。道がないのだから。。。


3.でも「戦略」があっても、社員が動くわけではない


では、戦略がつくれたら安心かというと、もちろんそうではない。戦略は必須で最低限必要だけど、それで終りではない。動かすのはひとなのだから。

戦略の影響度(好影響~悪影響)は部署によるし、社員個々人の受け止める心のチカラにもよる。「戦略による影響度 × 個人力(知性・人間性)」で、実行性が変わってくる。

・利己的か、利他的か
・出世欲の程度
・性格、思考のクセ、偏見、変化への受容性
・論理力と理解力
・仕事とは、会社とは、の定義
・現在の人生の心地よさ(上下関係・立場・地位・プライベート)

など、「戦略」とその「実行」の間には壁がある。


4.だから多くが勘違いする。戦略があっても動かないなら、直接、尻を叩いて動かせばイイ


「戦略」という難易度の高いものを四苦八苦して時間をかけて立案しても、社員が動くかどうかわからないなら、即効性ある方法として、ノルマを設定し、尻を叩き、パワハラし、モラハラし、人参とムチで、原始的に社員を動かすほうがいいじゃん。これが本音。リーダー、社長、組織はこっちへ流れる。

独裁的、君主的、全体主義的な性格が会社に残り続ける要因。


5.それに「戦略」をつくれない自分を社員に露呈したくない。だから、ノルマを「戦略」という


そして、リーダーなのに、社長なのに、難易度の高い「戦略」づくりに取り組んで「あれれ、できない」なんて自分を露呈したくない。

とにかく難易度が低いものに取り組むのに日々忙しいのだから。。。

それに、戦略をつくったのに、上手くいかなかったなんて事実も残したくない。社員にそう思われたくないもの。。。

だから、真の、あるべき「戦略」なんて要らない。数値で、ノルマで、あれやれこれやれ、とにかく動けを「戦略」と称する。できないのは社長のせいではありません、社員のせいです、と。なんだか悲しい現実だ。。。


6.せっかく、各会社にステキなビジョンや創業の想いがあるのだから、「戦略」をつくったらイイですね


難易度は高いけど、簡単なフレームがあるわけではないけど、会社が起業され、今、存在していて、社員がいてくれて、自社の製品やサービスで世の中に役立ちたいな、と思っているなら、がんばって「戦略」なるものをつくることに、トライしたらいいかなと思うのです。

一朝一夕にはいかないけど、継続はチカラです。

社員を奴隷のように特攻隊のように、ノルマという目標設定で縛って、お尻を叩くのは、止めにできたらいいですね。自走には、「戦略」が必須です。自走できたら、社長さんはラクになるのに。。。


読んで頂きましてありがとうございます。
(v8_61)


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