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大企業勤務。40代後半~。先が見え諦めのレイムダック状態。なぜこうなる?

大企業1社勤務で25年以上。”先”が見え、役職諦め、低空飛行を決め込む。レイムダック状態。そんな先輩。地方から東京に来てランチを一緒に。

「もう本社はいい。衛星でいい。地方で子会社が楽。あと10年ぐらい上手く切り抜けたい。嫌われず競争せず。最後の最後に負けて不幸な先輩見ている。誰が一番勝ちかと言うと差し障り無く、子会社を回って、最後まで皆と仲良くだ。退職後に嘱託の可能性もある。競争して負けたら終わりだ」。

寂しく、悲しく、そんな会社人生でいいの、もったいない、とも思ったが、そんなもんかな。そういう歳なのか。仕事だけが人生ではない。それに、よく考えると年齢の問題でもないか。若い頃からこんな姿勢の社員もいる。趣味に生きて、仕事は適度に流すタイプ。若いだけに、もう諦める、あと10年を無難にこなす、なんて発言がありえない、だけ。

あるいは、大企業なりの”ちゃんとした”採用プロセスを経て、もともとはやる気はあったのに、失われて行く若い社員もいる。せっかく大企業に入ったのに、とも思うけど、配属に不満、上司がイマイチ、そんなことの蓄積。若者が悪いわけではない。。。

そして会社から心に響く鼓舞のメッセージが無い。。。

さて、ボクは思うのです、相手が新卒だろうと、40、50歳であろうと、大人なんだから自分で考え、自らを鼓舞し、努力し、成果を出してくれ、なんて、当たり前な正論らしい「勘違い」を吐き捨てるのではなく、何歳になっても大切な人財として、使命感を植え付けて欲しいものだと。それこそが会社なるものの使命だと。会社を経営する者の使命だと。

大企業で経営者になるなんて、検索し出てくる数値で言うと、1%未満らしい。経営層になるなんて、はっきり言って、本人の努力は否定しないが、「運」なのだ。ボクの最初の会社(4,000名ほどのいわゆる大企業)の同期も90名ほどいたがまだ役員はゼロ。配属先、上司、経済状況、競争環境、扱う製品・サービス、プロジェクトの投資タイミングか、回収タイミングか、などなど。本人だけの成果なんてあり得ない。

だから、役員になったからと偉そうになり、社内競争に勝った者だけ、自分にこびる者だけを、重宝する、あるいは、パレートの法則はどこにでも適用されるよ、2割ががんばってくれたらいい、というのは最低かなと。。。

経営者の大切な仕事は3つだけ。
1.
世の中の未来を考え(多様な意見を聞き)、投資事業を見極める
2.それに合わせて事業ポートフォリオを組み替える、そして、
3.ビジョンや仕事の意義を伝え社員を鼓舞(+教育訓練)する。

1.や2.は日々変わることではない。年単位、中期単位での取組み。だから、日々やることは3.なのだ。それなのに大企業には腐って、諦めて、低空飛行のレイムダックが多々いる。原因は、競争に負けたやつらだ、と切り捨てたり、何千人の社員を鼓舞するなんて不可能よ、と経営が仕事放棄しているから、3.に取り組まないから、とボクは定義したい。

大企業サラリーマン。高給、職場おしゃれ、福利厚生もリッチ、安定この上なし。モテる。学生には大人気。当然てすね。目指したい専門が明確でなければ、総合職として高給の大企業に行きたいと皆が思う。腐って、諦め、やる気無く勤めたとしても、その他多くの中小企業よりも圧倒的に給料は良い。常に家庭の安定は確保。大企業に入った者勝ち。

そして大企業側としても、必ずに人気ない仕事・雑務・部署があるから、それを低空飛行のメンバーに回せば良いと発想。ある意味、需要と供給のマッチですかしらね。

さて、もし、もっと多くの社員がやる気に満ち、自主的で、熱意を持って日々取り組むとどうなるのだろう。経営層が皆を鼓舞するという使命を適切に発揮するとどうなるのか。

ある意味、オソロシイ。半分以上が腐っている(?)のに、すごい利益を既に叩き出している。それが一体どうなるのか。ますます成長し、ますます高給になるのか。。。自分が経営者ならそれに取り組みたいが、今は部外者だから、現状程度でよろしくね、ってことか。。。

読んで頂きありがとうございます。
(職場を/人生を良質にするコンセプトv6_77)


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