見出し画像

「愛であなたを縛るつもりはありません」。

あなたがた二人は一緒なのです。しかし、それほど一緒の二人のあいだにも、自由な空間を置きなさい。そして、そこに、天からの風をそよがせなさい。
愛し合っていなさい。しかし、愛が足枷にならないように。むしろ二人の魂の岸辺と岸辺のあいだに、動く海があるように。

一緒に歌い、一緒に踊り、共に楽しみなさい。しかし、おたがいに相手をひとりにさせなさい。ちょうどリュートの弦がそれぞれでも、同じ楽の音を奏でるように。
おたがいに心を与え合いなさい。しかし、自分をあずけきってしまわないように。

一緒に立っていなさい。しかし、近づき過ぎないように。なぜなら、神殿の柱はそれぞれ離れて立ち、樫の木と杉の木は、お互いの陰には育たないのですから。

「予言者」(カリール・ジブラン著、佐久間 彪訳、至光社)

1931年に48歳で亡くなられたカリール・ジブランさん(詩人、画家)の詩です。結婚について、ですが、パートナーでも親子でも会社でも、当てはまりますね。

会社の仲間とご飯していて: 母親が倒れ3ヶ月ほど。父親は顎で母親を扱ってきた。家のことを何もしない。母親が入院し、家のことが何もできないことが露呈され(当たり前だけど)、アタフタ。自分はそんな家で育ったから、奥さんとは対等。家事だって当然やる。手伝うという概念ではなく、自分がやること。だから父の姿を見て、情けない、悲しい、馬鹿だ、と思う、とのこと。ちなみに、それを伝えると「時代だよ」と返されるらしい。

「時代」?。このカリール・ジブランさんの本「予言者」はアメリカで1923年に出版です。「時代」なんて関係無いですね。人間性・人格の問題ですね。一人一人の人間を大切にする想いの問題です。間違った「愛」で縛るか、助け合うかです。って、職場の仲間のお父様を批判しているわけではないです。これだけの話で批判も判断もできませんもの。。。

それに、自分だって、わかっちゃいるけど、どうもこう上手く人間関係を構築・運べないものです。束縛したり、自分の欲求・価値観を押し付けたり、ウソついたり、約束やぶったり、誤解したり。。。人間関係、難しいのです。けど、まずは、その詩に感動して、その通りと思えるだけ、そんな自分でまずは良かったと安心です。これが最初の一歩ですね。行動の前に思考がですものね。

そして、この大切なことをこのような素敵な言葉と比喩で伝えてくれるのが詩人ですね。これを直球で比喩無く伝えられても、感動しません。感じません。わかっているよ!と逆にむかつくかもです。不思議なものです。

詩人って、詩ってステキですね。詩人にはなれませんが、こんな言葉を借りて日々の人間関係をより良くするのに使わせてもらいます。

読んで頂きありがとうございます。
(最近出会った素敵な気づきフレーズv7_15)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?