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悩む選択 v2-65:権威に従う vs 権威を認識しつつ最後は孤独にリスクを取って自己判断

今日の悩み:
A.権威に従う。緊急事態宣言解除されたら飲みに行く。法律違反になりえるリスクがあるならやらない。法律に沿って判断できないことはしない。みたいな。

B.権威の存在を認めながらも、何事も自己判断。法律違反を意図的にはしないが、結果的にそうなるリスクがあっても貢献がありえるなら、やるべきはやる。

お世話になった以前の会社の先輩とごはんした時の話。その後、行きつけのバーがあるから1時間だけ、客はまだいないから、窓空いているし、との誘いで。20時ぐらいから。オープンしてすぐですね。とはいっても下戸の先輩で、アルコールは一杯も飲めません。でも、行きつけつけのバーがあるのですね。。。不思議。。。ボクも付き合いで飲まず。ジュースを2杯。男同士でバーでジュース2杯。まったく招かれざる客です。他の客が来たので、あわせて退散。

で、バーテンさんがその日は喜んでいました。「今日は予約で満員なんだよ。と言っても、座席は1つ空けてもらって座るけどね。やっと戻ってきた感じだよ。国の発令で変わるんだよ。」

「あ、そうですか。そんなもんだんですね」。ボクは国がどう言おうと、自分で行動は決める、と思って、外での夕食はこの3年で今回を含み13回だけ。むむ、多い?海外も国内も旅行無し。バーなんて初めて。客が来る前だからと言われて。

というのも、「感染は絶対にしない」と自分に約束しただけ。イギリスやアメリカ、フランスの友達と話しをすると、もはや風邪扱い。マスクもほぼしない。とのことだから、そういうものとは思っているけど、ここまで来たら感染しないという誓いを守るため。

先輩いわく、「国の発令で会社が動くから、飲食は変わるんだよ。交際費だよ。つまり。会社がオフィシャルに交際費を出させるかどうかなんだよ」。とのこと。あ、なるほどね。そういうことね。

交際費が出たら行くのかな。会社の命令なら行くのかな。バーにも来るのかな。それで感染しても会社はしょうがないと思うのかな。自分ももちろん悪いことではなくて、しょうがないと思うのかな。家族や他人に感染させてもま、風邪みたいなもんだしね、しょうがない。

権威(国/自治体の発令)に左右されるか、権威の存在を認めながら自己判断か。

今の仕事で、医療機関や介護施設がお客様になるケースがあります。これらのお客様は、医療保険や介護保険の制度からお金を得て、売上になっています。当然、法律・制度に基づいての売上ですから、違反・不正すると返礼になります。その他の罰則もあります。

ですので、返礼を怖がって、法律をよく理解できていないことでの売上は回避される傾向にあります。が、それでは売上も伸びないし、患者さんや高齢者の方により良い環境・状態を提供できない可能性もあります。

法律・制度への理解力、それらに沿った運営、記録事項・報告事項の管理・提出が適切である必要があります。が、ケアレスミスはありえますね。意図的ではなく、うっかりの。人間ですもの。ケアレスミスのレベルや内容はそりゃあ千差万別です。当然、起きないように運営するのですが、介護の現場などはスタッフの入れ替わりが激しいですし、現場は高齢者のケアで忙しいので(物理的にも、心も)、うっかりは当然あるでしょう。

ケアレスミスの可能性がちょっとでもあるなら、返礼になるから、高齢者の役に立ち得ても、売上になりえても、追加の加算はやらない、と判断するか。あるいは、法律違反かもしれないが、意図的でも、恣意的でも、なく、うっかり起きた小さなケアレスミスは、注意でまず済むだろうし、そこから学べるし、仮に返礼になっても大金にはならないはずだ、と思って挑戦するか。

権威(法律・制度)におののくか、権威の存在を認めながら自己判断か。

以前のお客様が、例えば、定期刊行の雑誌や新聞のような発行日が明確に決まっている出版物のように、納期が明確な製品を取り扱っていた。絶対に遅れられない。ので、毎回、納期と品質とのいたちごっこになる。

法律違反の品質で無いかは丁寧にチェックします。時に法律違反と事後にわかり、全品回収なんてこともありますね。サンプルと量産の素材が一部違う、みたいなことが海外製造でまれに起きえます。ま、かなり少ない数ですが。社告や回収費、代替品の製造などでコストはかさみます。

で、法律違反はしないのだが、業界慣習的な品質要求に対して、あるいは消費者のイレギュラーながらありえそうな利用シーンを想定して、この品質でOKなのか、グレーなのか。消費者に結構な割合で被害がありえるのか、どんな被害か、あるいは、気にする消費者には、ちょっと不快になることがもしかしてあるかもしれない程度なのか。常に判断。法律違反でなくても全品回収、普通にありえます。。。

すがる権威(法律・制度)が無い中で、自己判断。

ところで、意思決定者は孤独ですね。すべてが自分に帰ってきます。”副”大統領、”副”社長は楽なもの、なんて話はよく読みます。一方、誰にも頼れないTOPは孤独ですね。自由に自分で決められると言えば決められるとともに、同時に、孤独と、自分の小ささ・無力感を味わいますね。

トップと言いながら、孤独・無力感に負けていると: 決断から解放されたい、権威にすがりたい、民主主義で多数決に持ち込みたい。

さらに悪い方向は、他人の責任にしたい、部下を過度に𠮟責してストレス発散したい、セクハラ、パワハラ大好き、仮病で逃げたい、あるいは本当に自我を絶滅させたり。。。ヨワヨワリーダー、います。経験を積んで、小さな意思決定から段階を踏んで、孤独・失敗に慣れて行かないと、つぶれますね。スキーのジャンプやスノボのハーフパイプ、体操競技、スケボーやモトクロス。最初は小さなジャンプから慣れていきます。気づいたら大ジャンプも怖くない。みたいな。

自分がTOPで、自分が好きに意思決定するぞ、を夢見て、サラリーマンで登り詰める。これは企業にもよりますが、20年、30年かけて経験を積んでいきますね。だから、ある意味大丈夫なひとが多い。それに取締役会で何となくの多数決がありますね。それに4年~8年が一般的。短くなく、長くもなく。あとは楽しい会長、相談役、顧問生活が待っています。だから耐えられるのかも。

一方で、自分で会社を興し、出資を募ってスタートアップやらベンチャーと呼ばれる。危険ですね。一歩一歩が大切です。焦らない気持ちが大切です。

権威に負けず、自分に負けず。一歩一歩が育ててくれます。一歩一歩。概念的ですけどね。。。そんな風に思います。

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