会社にいる「できないヤツ」。放置か、異動か、リストラか。他の道は無い?
「でもさぁ、やっぱりダメなヤツっていない? やる気無いのか、地頭もいまいち、気が利かないし、ミスも多い。でも、自分は出来ると思っている的な。イライラだよね。もう大人なんだしさ、いちいち、あれこれ言えないよな、自分でどうにかしてよ。やさしさ貫いて指導するとか、無理だよ」。
ボクの「リーダーはやさしくあるべき」論を知り合いに話したら、反論された。確かに「できないヤツ」はいるのでしょう。。。
でも、「できないヤツ」と思うから、そう見えるのかも? 長所は無いのかな? どうしてそうなってしまったのかな? 誰がどういう理由で採用したのかな? 面接(採用)こそが組織のスタートで最重要施策。なのに、だいたいの会社でテキトーになっている。これが諸般の間違いの始まり。
で、「できないヤツ」と称し、多少の小言を言うだけで、変えようとしないならば、その組織は一定の評価点で回っているってことですね。逆に、ダメだ!目指す状態とは違う!満足行かない!変えなければ!と思うなら、「できないヤツ」をどうにかしますもの。
だから、ボクはこう返答。「そうだね、いるよね、そういうヤツ。でも、上司や皆がその人を変えようとしないなら、それはそれで現状でOKってことじゃないの? 自分が組織長だったらどうする? 放置? 変えようとその人と話し合う?」
「それは組織長にならないとわからないよ。って、そういう正論じゃなくて、イライラするよな、ってこと。やさしくなんてなれないよ、ってこと。無理無理」と返されてしまった。
もし本当に「できないヤツ」なら、そんなヤツに自分の大切な心を操作されてイライラするなんて非常にくやしい・情けない話。催眠にかかっているかのよう。それに、仕事なんてゲームか、映画でも撮影していると思えばいいのです。だめなヤツをスゴいヤツに成長させる脚本に従って撮影している、とでも思って。
しかし、職場でも、家庭でも、話し合う、ってのは本当、難しい。だからと言って、例えば家庭で、話し合うことなく、子供がだめなヤツだからとリストラ!なんてできないし、あるいは、お父さんの給料が減ったので子供の一部をリストラです、なんてのもあり得ない。話し合いが大切。取り返しがつかなくなる前に。。。
で、ボクは思うのです、多くの組織で頻繁に見られる、この「できないヤツ」を「もう大人なんだから自分で変わってくれよ」、あるいは、「日々忙しい」とか、「それは自分の仕事ではない」とかで「放置」し、「日々話し合わない」ことこそが「組織の弱さの根源」じゃないかなぁと。
(「弱さ」とは、例えば、業績結果がいまいち、成長しない、満足感が無い、達成感・一生懸命感が無い、活気が無い、などなど)
変えようとしないとはつまり、現状で一定の評価点、ということですが、知らず知らずにジャブのように少しずつ悪影響し、取り返しが付かなくなると思うのです。ぬるま湯のカエル。未来を甘く見過ぎているかな。。。
良い映画には、良い脚本と、良いパフォーマンスをしようとする俳優と、真剣、且つ、自由にクリエイティブに楽しく語り合いながら、いい映画を作ろうと撮影を進める、ことが大切。皆が同じ熱量。監督の一方通行の押し付けだけでは成り立たない。あるいは、監督と真剣に語り合うことなく俳優が脚本を単に覚えて話すだけ、なんて撮影現場もありえない。
組織も同じ。映画を撮影しているようなものなのだから。リーダーと社員でどう演技するかを「日々の語り合う」。
「できないヤツ」も放置せず、異動させず、リストラせず、話し合おう。ってそれだけ。。。難しいけど、熱量が相対的に高いのはリーダーなのだから。だからこそリーダーなのだから。
読んで頂きありがとうございます。
(最近出会った素敵な気づきフレーズv7_70)
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