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リーダーは「やさしく」なければリーダーではない(非情は不要)(ベターアイデア? v3-2)

”「非情」じゃないと経営できない”。って、よく?たまに?聞きます。そういうリーダーにも出会いました。でも、今の時代にも、今後の時代にも、まだそうなのかしら。やさしいリーダーの方がベターアイデアに思います。

ちょっと横道から。VUCAという軍事用語、ビジネスでも流行っています。他にも軍事用語ありますね。今の時代、今だに、軍事、軍隊、戦争を真似る・模倣する・参考にする・倣う必要があるのかな? 例えば、戦略、戦術、ターゲット、ロジ、キャンペーン、競争優位、タスクフォース、オペレーション、営業部隊、とか、こんな軍事用語が経営にも。格好良いのかもしれないけど。。。で、こんな言葉を使っていると、非情になりそう。。。

そもそも、ふと思う。「いやぁ、あの戦争ってうまく行ったなぁー」ってのあるのかしら。世界の戦争の歴史には全くもって詳しくないけど、第二次大戦・太平洋戦争後も、米国中心だけど、朝鮮、ベトナム、パナマ、イライラ、湾岸、イラク、アフガニスタン、シリア、とか、どうでしょう。軍事、軍隊、戦争を真似る・模倣する・参考にする必要が、特に、今の答えなき時代のビジネスで、オープンに協力し合う必要がある中で、絆を重視する世代が多い中で、豊かさが一定レベルあり、飽和した社会で、そもそもあるのかしら。言葉は使い続けても良いかもとは思うけど、「非情」なんてどうなのか。

それから、自分ひとりで事業できないから仲間を集めたはずなのに、いつの間にか仲間を「奴隷」扱いの快感・「人件費」扱いのラクさに陥っているだけでは。リーダーになって権威・権力を行使して、自分の思い通りに人を動かす快感がやめられない。PLの上の人件費だし、コマね、みたいな。それに、本心的に、やさしくしても快感無いもん、みたいな。あるいは、本当はやさしくしたいけど、やさしくすると仲間はたるむ、だからできないよ、みたいな。こんな誤解の固定観念があちこちに(一部だけ?)。

本当に、リーダーがやさしいと社員は、たるむ・ゆるむのでしょうか?。自分がそうだから、他人もそう思って、非情を押し付けているのではないでしょうか。あるいは、やさしさを、語彙力の問題なのか、八方美人、無関心、規律無しのカオス、弱さ、逃げ、なんかと誤解している、のかと。心・精神が強くないとやさしくなんてなれません。

映画もアニメもマンガも小説もヒーローは”やさしい”ですよね。強くても。どうしてビジネスにはないのか。うちの社長、やさしいですよ。でも強い!だから事業もいい感じ!ってあまり聞かない。。。

そして、非情に頼る”免罪符マインド”。首切った・リストラした・厳しく接した・黒をグレーに、グレーを白に巧みにやってきた。後ろから刺されてもしょうがないが「非情」にやってきた。それでもうまく行かなかった。もうそれならしょうがないよね。みたいな。非情にやってきてダメならしょうがない、という免罪符。やさしくやってきて、ダメだったら、許されなさそう。他人(株主とか)からも自分でも。。。なんと弱いのか、と思ってしまう。

そして、起業するのが”簡単”だから、組織運営・事業も簡単と思う誤謬。そんなことはありえない。会社つくる、仲間を集めるってとっても責任あること。腹をくくらないと。「組織を作り、仲間を率い、支え、後押しし、ビジョンの実現に向けて日々、事業を創り・動かす」のは、「起業」とは全くの別物だ。必ずうまく行かない壁にぶつかる。何度も。自分ひとりでは何もできない、だから仲間を集めたのに、集めた仲間ともうまく行かない。

そうすると、負担の分散。組織を運営し出すとぶつかる壁を、”気にしない”ために、無いものと自らを錯覚させるために、あるいは、耐えられない自分の弱さを感じ、仲間に非情に当たることで、ストレスを解消し、負担を負わせ、分散している。なんて思う。

非情が本当にあるべき経営者、リーダーの姿なのだろうか。ボクが何かを理解できていないのか。。。でも、やさしいリーダー、つまり、心が強く・精神力があり、多様性や異なる意見・価値観、異論・反論、曖昧さ、不完全さ、複雑さ、などを統合し、皆を信じ・好きである心持ちを基本に、皆を一丸にするチカラを持つ、だから、やさしくなれるリーダー、こんなリーダーの方が一緒にいたくなり、付いて行きたくならない、かなぁ。

今日のベターアイデア:
リーダーはやさしくなければ、リーダーではない。
リーダーは強くなければ、やさしくなれない。
リーダーは強く・やさしくなければ生きていけない。

以上

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