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なぜ、やさしいリーダーが組織を強くするのか再確認(素敵なリーダーになりたい編_v4-67)

先輩と雑談していた。「ところで、note、永く書いているね。いろいろ学びがあったんじゃない」、とのこと。

で、確かにと思い、自分的にどんな学びがあったのかを思い出そうと考えてみた。何のための学びかというと、やさしいひとになり、そうあり続けることが、ボクともぐらさんの夢、で、そして、やさしいリーダーが組織を強くする、リーダーはやさしくなければリーダーではない、リーダーは強くなければ生きていけない、を信条とした徒然草なので、「やさしさ」観点での新たな学び。

より「やさしく」なれたかな、という観点で。。。

しかし、まぁ、人間って記憶がなかなか問題ありますね。自分で書いたこともすっかり忘却。でも、がんばって、あれこれ記憶を辿って、3つ。

1.ひとは本来、やさしい。そう進化してきた:
ひとは(ホモサピエンスは)、他の動物と違って、やさしくなるよう進化してきた、とは新しい視点。一部の哺乳類もそうらしいけど。一部哺乳類がそうだからこそ、しかも人間の進化の分かれ目を共有しているゴリラやチンパンジーがそうなら人間もそうと思える。

もちろん歴史的にひとは酷いことを繰り返して来た。だけど、それは何らかの外部要因で、リーダー・グループの無知の先導を要因として、余裕のない辛い人生を前提に、人間がやさしさと同時に持つ「先入観・直感」に働きかけて、うっかりやさしさを忘れて、間違った方向に引っ張られてしまう。

だから、リーダーが、適切に、組織(社会)において、やさしさを解放してあげる仕組みが必要、と思った。現代の組織は、もうひとつの人間の特性である(太古の時代に必要であったためにそう進化してきた)「怠け癖」(やたらに自由に動き回ると肉食獣の獲物になるだけ。じっとしていた方が体力温存できるし、見つからない)を「管理する」ことにばかり注力している。

何時から何時間で働き、目標は何で、役割と機能の関係性で、ムチと人参でお尻をたたく。人間らしさは組織では”オフィシャル”には不要。管理し、管理される。これでは、本来人間が持つやさしさが発揮できない。

それなのに会社の目指すビジョンは「社会に役立つ・人に役立つ」的なやさしさを他の表現で表している。まったく不整合。ビジョンはやさしさを目指すのに、日々の社員は管理され、やさしさを封印される。なので、やさしさを解放すると、ビジョンにより効率・効果的に近づくような気がする。

ということで、1番目はこんな学び。

2.平均回帰の法則から学ぶ「やさしさ」の価値
昔にどっかで学んだ「平均回帰の法則」。すっかり忘れていたけどこれと「やさしさ」を紐付けられた。

「上手く行った仲間・部下を誉めると、次は失敗。ダメだった仲間・部下を怒鳴り付けて叱ると次は上手く行く。誉めるとダメになり、厳しく怒鳴ると上手く行く」の誤謬。

なぜなら、これって単なる平均回帰の法則なだけ。誉める、叱るとは関係が無い。上手く行ったから誉めるのだけど、普段より上手く行ったなら、次は、相対的に上手く行かない可能性の方が高い。逆もしかり。だから、叱ったら、怒鳴ったら、厳しく接したら、改心して、より努力して、上手く行くなんてことは全くの誤解。普段よりダメだっただけで、次は普段より上手く行く可能性の方が高い。それだけだ。

だから、厳しく叱る・怒鳴るを採用するよりは、失敗・ミスを許容して、寛容に受入れ、気にしなくて良いことを伝え、ただ、原因追求し、解決にフォーカスし、克服し、そして次の難題に挑戦し続けるマインドを醸成させるという「やさしさ」を採用し続けることで、全く問題はない。

リーダーはこのような「やさしさ」を常に持ち、同時に仲間・部下と、自分達の未来をいかなる時も信じる心の強さが大切だ。怒鳴る・叱るなどは結局、根拠の無い単なる心の弱さで、叫んで自分のストレスを解消、分散したいだけだ。これで組織は強くなるのかしら。。。

「やさしいと社員はたるむ」を主張するひとはいるけど、平均回帰を知ると、その主張の価値を疑ってしまう。多くの社会実験、動物実験でも、やさしい方が良い結果をひとも動物ももたらすのは常識的、らしい(そう読んだ記憶が。記憶違いかもですし、その本自体がウソかもしれませんが)

やさしくあることは引き続き正しい、とより自信になった学び。

ということで、2番目はこんな学び。

3.リーダーが会社の業績・成功を決めるわけではない。
こんなこと言われると元も子もないのだけど、確かにその通り。その他の偶然(世界経済とか、天候とか、感染症とか、技術革新とか・・・)も多分に、多分に、当然ながらに影響する。タラレバは実世界ではありえないから、他のリーダーだったらなんて比較はできないけれど、成功したリーダーだって、その人の成果ではない。

そもそも、万事塞翁が馬。短期的な業績が中長期にマイナス影響になることも当然にある。山有り谷有り。いつで切って評価するのか、いつまで遡って評価するのか、これによって評価は上下する。

オセロにいわせると「嵐の後には必ずそれほどの静穏が訪れるのなら、風よ吹き荒れよ。死者を目覚めさせるまで」ですね。リーダーがどうであろうと、嵐の後には静寂が。地球は回っている。

リーダーだけで、会社の業績、成功が導かれたなんてありえない。そしたら、そのリーダーが、数年おきにその国が育てたい業界の会社をぐるぐる回ってもらえば良いのだもの。国としてのリーダーの有効活用だ。こんなことはありえない。昨日の成功は今日の失敗。上述の2.平均回帰の法則とも関係する。

でも、だからと言ってリーダーは誰でもイイし、どんなリーダー像でもよい、とは当然、言えない。別問題。好業績や成功などの「結果」はリーダーだけに左右されないが、以下はリーダーに左右される。

・社員が成長するか、知的・人格的に成長するか
・朝起きて、よし今日も楽しもう、わくわくしよう、なんて思えるか
・社員が助け合っているか
・社員が正直で、素直で、誠実で、自分らしくあれるか
・別に従わない自由があるにもかかわらず、このリーダーに付いて行きたい、と思えるか

これらはリーダーの仕事だ。リーダーのシーダーシップ次第。この状態が強い組織と定義するなら、やさしいリーダーが組織を強くする。結果は知らないけどね。

やさしいリーダーが目指すことは組織の数値「結果」や、誰かからの「成功」という評価ではない。だけど、やさしいリーダーの必要性は揺るがない、かな、と学んだ。

ということで、3番目はこんな学び。

で、ベスト3的な意味合いだけど、結局思い出せたのがこれだけ、ということだけど。。。人間って、ま、こんなテキトーですね。利用可能性ヒューリステックって課題ですね。すぐ思い出せたもの。それをTOP3にしただけって。。。

「素敵なリーダー」: 
リーダーはやさしくなければリーダーではない。
・リーダーは強くなければ生き抜けない。
・やさしく強いリーダーが組織を強くする。
・やさしいリーダーがやさしいフォロワーを生み助け合う仲間意識を醸成。
・やさしさで組織を解放し自社ビジョンに効率・効果的に近づける。

こんな素敵なリーダーになりたいですね。


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