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悩む選択 v2-94:自分は普通にしていると役立たない遺伝子 vs いえいえ存在自体が社会に役立つ

今日の悩み:
A.普通にしていると社会や周囲に役立たないのが自分というものだ。そういう遺伝子、と自己認識し、謙虚に、気をつけて、意識的に、ストレッチして社会に役立つように日々、取り組む。

B.人は誰でも社会に役立つもの。役立たないなんて思う必要は無い。自分は自分らしく、気づく範囲で行動して社会に役立てばよい。

仕事の件で、昔の会社の同僚とWEB会議。今は、有名大学の大学院の先生。時を同じにして、シンガポールから出張で帰国した大学からの友達と会話。外資金融機関ですごい役職になっています。ならびに、有名総合商社で働いている1歳年上の先輩とその会社の情報が欲しくて会話。みなさん、がんばっています。しかし、会わなくても良い世の中、便利ですね。

で、3人とも、独身女性。とてもステキな方々。才能豊か、賢く、仕事ができ、努力家。愛嬌もあって、やさしい。会話も楽しい。ま、長い付き合いなので雑多な会話を色々する中で、プライベートな話も色々。

「一緒に居たいって思う男性、なかなかいないわね。」「ボクさんはだいじょうぶ?」

との共通の弁、並びに、ボクへの問いかけ。。。確かに。3人ともステキ過ぎて、稼ぎもあるだろうし、比べるとなかなかお勧めの男性がいない。そしてボクはどうなの?だいじょうぶ?役立っている?男としてどうなの?って友達としての気軽な、且つ、厳しい問いかけ。。。

こういう会話になると、ジャレド・ダイアモンドの「人間の性はなぜ奇妙に進化したのか(長谷川寿一訳、草思社)」の「男は何の役に立つか?」という章題を思い出します。ボク(=男)も自戒を込め、確かになぁ、と思う。10年ほど前の本だけど状況は変わらない。成長がない?のか。。。

「男は何の役に立つかという質問は、~、われわれの社会はその問題に敏感になっている。~。人類学者たちにとっても理論上の大問題である。メスと子に提供されるサービスという点で、ほとんどの哺乳類のオスは精子を注入する以外は役立たずである。」

「家にベーコンをもち帰る」「という多くのひとが当然のこととして疑いもしない説」も、そうではないとの説明。男は大きな動物(タンパク質)の狩りをするけど、成功率を考えると、小物の動物・魚・昆虫(タンパク質)を捉まえたり、穀物・果実・野菜(炭水化物、ビタミンなど)を採取した方(これらは女性の役割)が”確実”に食物にありつける、のです。子供を育て自分も栄養を得て母乳を出すためにも女性は確実に栄養を得て健康維持、とのこと。では、なぜ、それなのに男性は無理してほぼ成功しない大物の動物の狩りをするのか? その説明がありますが、「家族のためではなく、自分(=男の自分勝手)のため」と括られます。。。

現代社会もいます。そういう男性。確かに。現代の日本でも。というか男性がそういうもの?上述のボクの友人女性の言葉もあるし、結婚されている女性からも色んなお言葉が。周りに離婚されている女性の友達、本当たくさんいますが、わからなくもない。話を聞くと、離婚した方が良いよね、みたいな。他人ごとで詳細はわかりませんし、喧嘩両成敗でしょうが。

一応、人間としては自分に思うところはありますが、確かに男性として役立っているかと問われると自信が無いところです。狩猟採取社会から綿々と続く、ダメダメ男性を引き継いでいるかもしれません。遺伝子だから!なんて言い訳ですね。言い訳なのか。。。本当にしょうがないのか。。。

冒頭の女性3人からの「ボクさん、だいじょうぶ?」と問われるのは良いことですね。友達だから、長い付き合いだからストレートに言ってくれます。はい、がんばります。と再確認させてくれます。

男性も女性もその他も差が無い世の中で、でも、男性であることによる役割があるならば、それは果たして、そして、他の異性の役にも立たないとですね。

自分に自信は持ちながらも、「ダメ」なところがある前提で、そう思われる側だという前提で日々過ごしていく。この思考のお陰で、ちょっとは役立つ男性であれる、かもしれませんね。

遺伝子的に、進化的に、ボクは男だから、そういう性質・性格を持ち得る、隠れているけど顔を出す、ナチュラルに気づかず、そういう思考・行動・態度になっているのかも、と思う。大切な思考のように思います。遺伝子の力なら本当に気をつけないと。気をつけて、謙虚で、意識的に、社会に役立つようになろう、って。

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