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経理や総務な管理部の社員に聞く。どんな仕事しているの?回答の”質”は会社のリーダー次第(ベターアイデア? v3-77)

「何度か抱いた印象であるが、優れた指導者といわれる人びとは、~、ある能力を共通にそなえているものである。それは、いっしょに働いている人びとに、重要な課題に参画しているという確信を伝える能力である。価値のある事業、全力投入に値する事業に関与しているのだと思わせる能力である」(「他人をほめる人、けなす人」(フランチェスコ・アルベローニ著、大久保昭男訳、草思社))

そうなんだと思う。

ピラミッドの例が良く引用されている。ボクなりにアレンジすると:
1.自分の仕事は単に大きな石を運んでいる(作業ベース)、なのか
2.自分の仕事はピラミッドをつくるためだ(目的ベース)、なのか、
3.自分の仕事は、世界一のピラミッドをつくり、色んな国のひとが自分の国に観光に来てくれて、驚嘆し、ここに来て良かったと人生を喜んでもらいたいんだ。自分の子供達にはパパがその一翼を担ったって自慢したいんだ。(”自分勝手”ながらの利他ベース)

ボクは会社の経理部や総務部の方々が自分達の会社をどう伝えるか、を重視している。必須な重要な役割だけど、バックオフィスと称され、その会社のメインストリームでは無く、残業するなと誘導され、仕事は仕事と割り切るような雰囲気がつくりだされ、補佐的なことだけをしていると思われがち。そんことはない、「会社」としてとても重要な、根幹的業務なのに。で、こんな経理や総務の方々に、ピラミッドの例のように、「どんな仕事をしているの?」と聞いたら、どう答えるか。ボクはこれをとても重視している。

ま、ずるっ子なんだけど、ボクは「管理部」に採用される方には、ここの仕事は、こうなんです、と説明し、こう家族などに説明して欲しい、と誘導することにしている。だから、経理や総務などの「管理部」で働く、例えば、ゆうりさんはこう説明してくれる、はず。

ゆうりさんの旦那さんが聞きました。「ねー、ゆうり、新しい職場ではどんな仕事をしているの?」

「経理よ。いつものように・・・」ではなくて、「今はね、高齢者を元気にする仕事だよ。ちょっと元気と自信を無くした、高齢者の方に。うちのトレーナーが楽しく声かけながら、めっちゃ負荷のある運動プログラムをやらせているの。できないよー、って思うところを一歩一歩、勇気与えて。みんなうまいんだよ、声かけが。私もたまに参加するんだけど、あれれ、なんか元気になるの。まだまだこれからだ!って思えるひとがいるみたいよ。だって、いつまでたっても筋肉はつくし、柔軟にもなるみたいよ。

運動プログラム前の講演でも、聞いていた高齢者の方に「元気になったわ、ありがとう!」って言われることもあるんだって。人生今からでも色々楽しむために今がんばろう!って伝えるんだって。体力が問題無い高齢者は、他の高齢者を助けられるスーパー高齢者になるためには、こんな運動をしよう、ってやるみたいよ。

で、私は、そんなみんながスムーズに動けるように:必要な運動道具を購入したり、高齢者に運動プログラムを提供する自治体との契約書を整備したり、体力使うから、みんなの勤怠を確認して、ちゃんと有給休暇とってね、って進めているの。」みたいな。

冒頭の本の言葉を借りると、「わたしは、こんな重要な課題に参加しているのよ!」と言える。

ボクが誘導しなくても、こう答えてくれると嬉しいものですが、ま、なかなか難しいですよね。でも、ボク達の会社の価値は何か、なんのために存在しているのか、他とは何が違うのか、これはリーダーが社内に何度も何度も説明することですね。

会社のビジョン、存在意義。この目の前の仕事の意義。リーダーが伝える仕事。というか、そもそも”その”ために会社を作り、運営しているのだから、リーダーであれば、自然に、この手の話は、楽しく、熱く、永遠と、希望に満ちた声で、説明できるはずです。

もし、こんな話ができないリーダーで(んん、それはリーダーとは呼べない)、頭だけで経営していたら、なかなか成長しない気がします。想いが、熱意が、結局、最後にチカラを発揮しますから。頭だけでは仲間も付いてこないですね。ま、打算的に付いて来てくださるひとはいます。けど、上手く行かない、給料があがらない、他に良い転職先があった、としたらすぐにサヨナラ。

「一緒にいることを強制するわけでもないのに、この会社で、このリーダーと一緒にいたい」、なんて思われたいものです。特に、経理や総務などの管理部の仲間から。。。感情無い経営では、そして、管理部の意義・大切さを伝えられないなら、そうは思われないような。。。

今日のベターアイデア:
会社の経理や総務や管理系のバックオフィスの方々に尋ねてみる。「どんな仕事をしているの?」。その時の回答が「単なる経理よ」なのか、もっと素敵なストーリーを語るのか、それはリーダーに左右される、と思う。

会社のビジョン、存在意義、日々の仕事の価値をどう仲間に伝えるのか。リーダーの重要な重要な役割。私ってなんだか大切な仕事をしているのね、そう思えると、自発的な熱意も高まる。そして、もっと重要なことは、その会社に所属し、そんな仕事に従事している、社員ひとりひとりが、自分の存在意義を強く感じられるのだと思う。これが大事かなと。「みんな1人1人が大切な存在で、社会にとってとても価値ある1人1人なんだよ!」。そう間接的に伝えてくれている。そんなリーダーと一緒にいたいもの。

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