見出し画像

「愚者は経験から学ぶ」と言われるが、経験を積み上げ続けると「賢者」になる

マーケティングや営業のコツとして他業界に学ぶといいよ、という話があります。今日、このアドバイスをもらったのです。そうだなぁ、と思いながらも考え込んでしまった。。。

自分達の業界での当たり前が、他の業界では当たり前ではない。まだそんなことやってるの? 新しい方法はこれだよ! 自分達の業界では不可能だと思い込んでいるけど、他業界では普通にやってるよ。染まりに染まっていて着想すらできない未知・不知なことを他業界では普通にやってるよ、など。

未知、無知、不知、なんでもいいけど、知らないことを知ることは価値がいっぱい。他業界から学び、自分達の各ビジネスプロセスに役立てよう。企画・開発 ー 調達 ー 製造 ー 物流 ー 売る ー 課金 ー 回収 ー 売った後のカスタマーサポート、などなど、他業界から学べるよ。

そんな説明です。確かにそうね、と大いに納得。でも、言うは易し、行うはかなり難しのような。。。

1:
どの他業界をピックアップすればいいの? 業界と言っても多数。経産省の大分類で30ほど、中分類で80を超え、細かく見ると200は超える。類似の業界? 全く違う業界の方があっと驚く発見があるの? 200全てを見るの? 3つほどをテキトーに選んでとりあえずやってみたらいいの?

2:
それに、その業界の、各ビジネスプロセスのそれぞれの「仕組み」を深く知るにはどうしたらいいの? 詳しいひとに聞けたらいいけど。

3:
それに、詳しいひとから話が聞けたとしても、その人自体がその業界の当たり前に毒されていたら? 実は重要な”差”を説明してくれないかも。意図せずに漏れるかも。「うわぁーそのやり方は確かに目から鱗だぁー」って思えないかもしれない。説明側の問題で目から鱗が抜け漏れる。。。

4:
それに、そんな全く違う仕組みに価値あり!と判断できる賢さ?と勇気が必要だけど、そんな意志決定者がなかなかいないかと。。。

5:
そして、他業界での常識を学んでやってみたその方法が、結果的には散々かも。。。

うーん、言うは易し、行うはかなり難し。アドバイスしてくれるなら、最低でも、どの業界のどのビジネスプロセスがボクらの業界には役立ちそうか、その理由までも教えて欲しい。そこから先の実際に深く分析するか、本当にやってみるかはこちらの判断だけど。。。

なので、そう伝えたら、いや、そこまではわからないです、と言われたのでした。残念。。。

とにかく、他者から学ぶ大切さはわかります。
「愚者は経験から学び・賢者は歴史から学ぶ」です。

本当か嘘かビスマルクが言ったらしい。「自分の経験だけだと学びは限定的ね。それに自分の経験は固有なので頻度が限定され、且つ、固定観念に縛られ、成長につながり難い。他者の経験を古今東西幅広く知ることが賢い学び方だよ」という主旨ですかね。

でも、どうなのかな。本を読んだり、講演聴いたり、アドバイス貰ったりとは、つまり、他者の経験を知るという「自分の経験」で、結局は自分の「経験」から学んでいる。それをどう捉えるかが自分の思考の癖に制限されちゃう。だから、他者から学ぶも、結局、自分(の壁)からは逃れられない。

そう言ったら元も子もないのだけど、なので、ボクは割り切ってもイイかなと思うのです。自分だけに制限されてしまうけれど、実際に自分で行動して実体験することこそが大切な学びだと。それを愚者と呼ぶなら自分は愚者でいいよ、と開き直る。

「愚者は経験から学び・賢者は歴史から学ぶ。
ただ、経験を積み上げ続ける愚者は賢者になる」
そう信じたいです。


読んで頂きありがとうございます。
(最近出会った素敵な気づきフレーズv7_88)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?