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ボクともぐらと 47_素敵なカレー屋がはぐくむ仲間との豊かな関係

ボクはボクと、もぐらさんはもぐらさんと呼びあう。「やさしさは強さ・強いからやさしくあれる」を教えてくれた「ぼくモグラキツネ馬」という絵本に感動し、互いを命名。2人が偶然持ち合わせていた同じ夢「やさしいひとになり、あり続ける」を追いかけ、さらには優しいリーダーになろう、やさしさを組織に拭きこもう、と約束した一歩一歩の学びの徒然草

「のっくのっく」。もぐらさんがやってきた。「お疲れ様です。ごぶさたさんです。昨日以来ですね。お元気ですか?雨ですけど、心は晴れてますか?」。「お疲れ様。うん、元気だよ。今日も立ち寄ってくれてありがと」。「で、お昼食べましたか?。雨ですけど、カレー屋さんに行きたいのです。例のあそこの」。「あそこ?あれ、もぐらさんと行ったことあるっけ?あの素敵な落ち着くところ?ぐるっと3辺がカウンターだけの?」「行ったことないから知らないです。でも、昨日、スアちゃんと行きましたよね。とてもよかったって朝行ってました。ひがみです」。「あ、そうね。うん、では、行こ!」。「では、すぐ戻ってきます。バタン」。

ということで、ボクに部屋はないけど、「のっくのっく」で始まり、と「バタン」で終わるいつものもぐらさん、とお昼は素敵なカレー屋さんへ。

昨日:同じカレー屋さんで。スアさんが仕事の悩みついでに「もぐらさんっていろいろな業務をそつなくこなしていて、早いし、なんでもやれますよね。すごいなぁーって思うんです。私、今さっきの会議とか、何を議論しているのかわからなくて。もぐらさんみたいにいつかなるんですかね。。。」「あれ、スアさんも上司から評価されているじゃない。頼られていると思うよ」「いやぁ、なんかできの悪い子をかわいがってやるか、的な感じかなぁと。。。」

今日:もぐらさんとカレー屋へ。マスターが「今日もありがとうございます!色んな方を連れてきてもらって」。「いえいえ、おいしいし、とても落ち着くのでー、仲間とお話するのにとても心地よいのですー。」「ありがとうございます!今日は飲み物、ごちそうしますよ。」ということで2日連続のカレー屋(あ、でもパスタもある。夜はイタリアン。イタリア料理店で修行して、今のこの店は経営もするマスター)。コーヒーを2人分サービスしてもらった。

昨日:「でも、スアさんは、もぐらさんのことを見ていて、いいなあって思う点があることを口にするのが素敵だと思うよ。見てたらマイナスというか好きじゃない点も見えると思うの。ひとのいい点を見れるのは大切な力だよ。できる社員になる”基本“だと思うよー。」

今日:「ココはほんと素敵ですね。落ち着くー。昨日はスアちゃんも喜んでましたよ。悩みも相談したって。スアちゃんはいいですよー、上司から愛されてるもの。ワタシはなんか話が噛み合わないというか、期待されていないというか。。。雑用ばかり振られるというか。。。」(ボクともぐらさんは別チームだから上下関係は無い)

昨日:「そうですかぁー。ほんと、もぐらさんはすごいと思うだけで。。。会社やめよーかなぁー。カレー屋さんでもやるかなぁー。」「いえいえ。カレー屋さんこそ大変だよ。強い心がないと。」「そうですね。こんな素敵なお店、なかなか作れないですものね。カレーも美味しい!」

今日:「スアさんは昨日もぐらさんのこと褒めてたよ。いろいろこなして、しかも早いし、品質高いしって。」「えー。そうですかぁー。記憶力無いボクさんだから誇張してませんかぁ?でも、ありがとうです。しかし、上からはワタシ評価されてるのかなぁー。雑務担当だよなぁー。」「うーん。たくさん評価されてるよ。もぐらさんはもう立派なマネージャーさんだから、いちいち、すごいとか、できるとか、褒めないんだと思うよ。頼りにされてるから、いろいろ他に振れない、雑務と思えることが振られるんじゃないかなぁー。」「ふぅーん。そうですかね。。。褒めてほしいし、気遣って欲しいですけどね。」

昨日:「で。ほら、もぐらさんの次はこのカレー屋さんを褒めたでしょ。大切大切。周りを褒めるのが愛されるコツだよ。自然にほめてると、周りが気遣ってくれて、自分の成長を助けてくれだすよ」。「ですかね。。。はい、そう思うようにします。」

今日:「カレー、おいしい。マスター、美味しいですね。このお皿も素敵!あ、ボクさんのパスタも美味しそうですね。ちょっと一口と言いたいけど感染すると嫌なので我慢します」。「あ、そうね。。。でも、美味しい美味しいって、隣で食べてもらえるとボクもなんか嬉しいです。ボクが作ったわけじゃ無いけど。マスター、このパスタもとっても美味しいよ!」「あ、そしたら明日もリモートなんて無視して来るので、明日も来ます!明日はパスタにします!」

昨日:「スアさん、今日はボクがごちそうしますね。久しぶりに会ったし」。「ありがとうございます。いつかは私も奢らせてくださいね」。

今日:「もぐらさん、今日はごちそうしますね」。「はーい。もちろんごちそうしてください。よくおごってくれるきれいなお姉さん(韓国のドラマです)、改めボクさんですものね。でも、嬉しいです!マスター、コーヒー、ごちそうさまでした。というか、カレー、めちゃくちゃ美味しいかったです!」

ということで、仲間と一緒にいると、いいこと起き得ますよね。仕事だとギスギスとか苦言とかいろいろあるけど、職場で仕事から離れたひととき、お昼とか、ちょっとしたプライベートな会話とか、立ち話で、味わう幸せ。仕事の議論でも、なくはないけど、こういう仕事から一瞬離れる時間に柔らかい気持ちになるのが、好きで仲間をお昼に誘います。真剣は長続きしないもの。息抜きです。

昨日、今日と、素敵なお店に、一緒にがんばる仲間と、リラックスなひと時。良いことが起きました。もぐらさんにお昼誘われるなんて幸せだし、スアさんが仲間を褒める言葉を聞けたり、もぐらさんが美味しそうにカレー食べて、その感謝をマスターに伝えたり、奢れる幸せ感じられたり、マスターからはコーヒー奢ってもらったり。1人じゃ味わえない仲間や出会いでの小さな幸せ、コハレですね。

コハレ、好きです。コハレを求めるの、やさしいリーダーにある、かなと思います。大きなことをやり遂げる力もあるけど、それって大変なことなんです。一朝一夕にはならない。明日はどうなるかわからない。仲間もがんばってくれている。だから、その大切な仲間とのリラックスな時間でただ一緒にいる、お話する、と、何か必ずハッピーが起きる。必ず。その日々の小さな幸せを、を求めたいのかな、って。

「”ただいっしょにいるのは、いみがないこと?” ぼくがたずねると、モグラはこたえた。”そんなことないさ”」(「ぼくモグラキツネ馬」より)

「”生きていると、嫌なことばかりが目に入る。それでも世界は、想像もできないほどの愛にあふれている”」(「ぼくモグラキツネ馬」より)

「”あしたのことはわからない” 馬がいった。”みんなが愛し愛されていることをわかっていればいい”」(「ぼくモグラキツネ馬」より)

このカレー屋さん、ぜひ探して。東京なんですが、麻布十番やら赤羽橋という駅の間あたりかな。

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