経営リーダーの仕事: 韓国に興味の無い人を韓流ドラマ好きに変えること!?
意味不明なタイトルかもですが、お付き合いお願いします。
10年以上前、「逆転の女王」なる韓流ドラマを見たのです。全くの偶然。韓国エンタメには全く無関心だったので。
当時、両親がチャングムという韓流ドラマに、伯母さんが東方神起やヨン様、そのドラマにハマっていて、3人から韓流ドラマを、欺されたと思って!と繰り返し推されるも、無関心。
しかし、このドラマ、面白かったのだ。10日ぐらいで全話(30話ぐらい)を見た。今までのボクでは考えられない積極さ。そして、主演のキム・ナムジュさんとパク・シフさんの他の作品を渡り歩き、そこから色々と派生。この全くの偶然から、今では毎週末の2、3時間を占める楽しみになる。
97年の通貨危機で国家破綻寸前の韓国、エンタメ・ソフトパワーに国力を注いで輸出する(外貨を稼ぐ)、という国の方針だったと後から知る。そしてそれを成功させている。感心です。
ボクの両親、伯母さんはもう亡くなっている。毎年の墓参りでは、今こんな韓流ドラマを見てますよ、と報告。どうしてもっと早くその魅力を上手くボクに伝えてくれなかったんですか、なんて冗談とともに。
で、この話、ボクが、「リーダーは何のために存在するか」を伝える場面で使う「比喩」なんです。
「リーダーは何のために存在するか」:
1)ビジョン、最近流行りのパーパス、存在意義、理念、めざす姿、何でもいいのだけど、どう世の中に役立ちたいのかの将来を魅力的に示し、なぜそう思うかの経緯を物語り、社員に共感・共鳴を起こすために存在する
2)そして、部門、部、課、各社員の役割・取り組む仕事の「意義・価値・大切さ・使命」を伝え、納得させ、共感させ、本気にさせるために存在する
色んな理由・制約・妥協で一緒にいる社員を、積極的、前向き、自発的に、熱意と共に、自分ごととして自律的に行動し、挑戦・失敗を繰り返し、知的に人格的に成長してもらうこと、がリーダーの存在意義だと思うのです。これだけではないけど、これが無いならリーダーではない、と。
でも、残念ながら多くが、ルールと罰則の恐怖政治・主従関係のみで経営する。だってこっちの方が簡単だもの。やる気にさせるという難題に取り組む必要がないのだもの。でも、指示待ちの、転職探し中社員が増える。もちろん、これでも一定の利益は出る。けれども社員の犠牲の上の利益とも言える。だってイヤイヤ仕事している状態だから。
それに、これではリーダーが、自分はチカラも魅力も知性も尊敬も無く、ルールでしか率いれない、と、自身のダメダメぶりを露呈しているだけ、に見えてしまう。
そうではなく、人間(社員)の行動変容の3大ルールを理解し、2.という難題に切り込み、3.に誘導するのがリーダーの存在意義なのだ
<行動変容の3大ルール>
1. 無関心も偶然で好きに変わりえる
2. 他人の勧めでは好きに変わり難い
3. 自ら好きと気づくと自発的に動く
韓流ドラマに興味がない当時のボクに、両親や伯母は、巧みにその魅力を語り、具体的な作品を見る機会を与え、97年の通貨危機の話なども織り交ぜ、行動変容させなければならなかったのだ。
もちろん、ボクに韓流ドラマを勧め、行動変容させることは、両親や伯母の仕事ではない。一方、会社のリーダーならば、社員ひとりひとりの仕事の価値・意義・意味・使命を伝え、納得させ、好きにさせ、行動変容させなければならない。これこそが、まさにリーダーの腕の見せ所!
(読んで頂きありがとうございます。
(最近出会った素敵な気づきフレーズv7_36)
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