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悩む選択 v2-29:出来事ごときで心は動かされない vs 出来事がイライラさせる

ボクともぐらさん。会社の仲間。組織って不思議。無形の想像物。なんだかよくわからないが、たいがい不誠実な存在になる。不誠実なモノだとこの無形を想像しているヒトが思っているからしょうがない。組織なんて非情だ、みたいな。わりきらないと、みたいな。で、2人で議論し、たどり着いたのが「やさしいリーダー」の必要性。やさしいリーダーがやさしさで組織が強くし、自走させ発展させると信じる。「ぼくモグラキツネ馬」という絵本からもヒントを得て、互いをボクともぐらと名付け、やさしさで組織を強化中。最近は職場で直面する悩ましい「どっちを選択する問題」をアレコレ整理、心の強さに役立て中。

今日の悩み:

A.お客の指示や上司/部下の言動、協力会社の対応など、イライラすることばかりだ。みんな、ちゃんとやってイライラさせないようにしてくれー。

B.イライラするかどうかは相手の問題ではない。自分次第。自分は他者をいつもイライラさせているかもよ。「現象」ごとき「出来事」ごときで心を動かされないように。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、「海ガメのスープ」。最初にこのクイズ?想像力ゲーム?した時は、へぇーと面白かった。だいぶだいぶ前に大学時代の友達と夜な夜な遊んでいたときに友達が出題して、数人の仲間で答えを探して。

これ、水平思考推理ゲーム(Lateral Thinking、ラテラルシンキング)にカテゴリーされるとのこと。このようなゲームが集まった本があります。ポール・スローン共著でエクスナレッジ社からシリーズで。頭の体操やクリスマスパーティーのテーブル対戦のゲームにイイです。

で、ボクの記憶の「海ガメのスープ」はこんな感じ。

「ある男性が海の近くのレストランに入って、海ガメのスープを注文。味を確かめながらじっくりじっくり飲んで、ふとひらめいたかのような表情をしたら、突然、そのレストランの窓から飛び降りて自らの命を絶ってしまったのです。どうして?」

答えを知っているゲームの出し手は、回答者の質問に「はい/いいえ(関係無いです)」で答えるのです。

「家族や愛する人が原因で命を絶った?」→「いいえ」
「レストランに来る前の出来事が原因?」→「はい」
「海ガメのスープ以外も食べた?」→「関係無いです」
「海ガメのスープの味が関係しますか?」→「はい」

この男性のココに至る物語を”想像”していく、のです。なお、色々突っ込みどころ満載の”正解”ではあります。いずれにせよ、”現象”としては「海ガメのスープを飲んで、自ら命を絶つ」ですが、その”背景”、”原因”、”理由”、”動機”は何があるの?を「想像」するのです。

ある意味「答え」はないですよね。推理ゲームだから、正しい答えがあって、それに皆で近づけていくのですが、ゲームでなければ、色んな背景や原因が想像可能ですね。

で、この「現象・出来事」の「背景」にある「原因」を考える。これって、イライラ・むかつき・怒り・不満・不愉快などのマイナス感情を防止するひとつのTipsだと思うのです。

運転してたら、車が割り込んで来て、ぶつかりそうになった。なんだぁこいつ!あぶねーだろうー!って叫ぶ”心の弱さ”を自らさらけ出さずに、もしかしたら最愛の娘が事故にあったから、急ぎ病院に向かっているのカモ、って想像します。なんか許せます。どうぞ、割り込んでどんどん急いで!!!

部下が二日酔いで遅刻。おまえ会社をなめてんのか?くせーんだよ、と叫ぶ”心の弱さ”を自らさらけ出さずに、もしかしたら、前の晩に親友から悩ましい相談を受けて、一緒に真摯に解決を話していたら夜遅くなって朝起きられなかったのカモ。家族ごとで悲しいことがあって、お酒を求めちゃったのカモ。なんか許せます。やさしいやつだからな、こいつ。。。

ZOOM会議に誰も入ってこない?なんだよあいつら!もう5分過ぎたぞ!ムカ! って、自分がURLや日時を伝え間違えたのカモ。。。

1.その「現象・出来事」の「背景」の「理由」を「想像」するのを「楽しむ」。想像できるかどうかはあなたのチカラ。楽しめるかどうかはあなたのチカラ
2.それに、あれ、もしかしたら自分の責任かも、と「自己責任」で捉えて、自分に「修正」すべきが無いかを探してみる。

イライラなんて忘れて、成長につながるような気がします。

しかも、マイナス方向に、他人が引き起こす現象・出来事ごときで、自分の、自分の大切な、自分がコントロールできる、自分自身である「心」を動かされる、って、情けなく・弱くないかしら。

大切な家族、大切な友達、大切な仲間の言動には心は動かされてしまいます。でも、「大切」だと思っているなら、イライラや不快や怒りなどのマイナス方向に思う必要は無いですよね。何か理由があるはずですもの。それに向こうも自分のことを大切と思ってくれているならば、なおのこと、です。勘違いとか、うっかりとか、どうしようもなくて、ではないかしら。

一方で大切でもない、自分のことを理解もしてくれない、どうでもよい上司ごときの言動や、見ず知らずの車で割り込んで来たひとに、自分の心をマイナス方向に動かされる必要は無いですね。そんな弱っちい心ではなくて、もっと、大木のようにどーんと構えていたら良いですね。

世の中の現象・出来事には理由があるものです。それを想像できるチカラがあるかどうかは自分次第です。それに、もしかしたら、もしかしたら、自分側の責任かもしれません。こういう思考が「やさしく強い」の源泉のように思います。

自分の、自分でコントロールできるはずの大切な「心」は、大好きな大切なひとの言動でのみ、プラス方向にのみ、影響される。それと世の中の良い現象・出来事でプラス方向に影響される、だととイイですね。

ということで、「海ガメのスープ」、飲んだことないけど、好きです。ボクの目指す「やさしく強くなれる」思考のシンボル、アイコンです。

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