見出し画像

歴史を学ぶことが人生に役立つ理由3つ

歴史を学んでいるが将来に役立つとは思えない、とは学生の弁。小学校から高校まで歴史を学んだけど人生で役立ったとは思えない、とは社会人の弁。

ボクは、ボクなりに歴史は人生に役立ちえると思うのです。ただ、XXX年に何が起きた、という暗記の意味ではなく、「何が起きた・どうして起きた・何に連鎖した」を理解することで、です。あるいは、「誰が・何を・どういう理由から判断した・その結果どうなった」。

つまり、歴史(出来事)の、背景、理由、原因、思惑、目論見、連鎖、結果などを知る、という意味での歴史。「なぜ」を知るということ、かな。

・なぜ、巨大なインカ帝国は一瞬にしてスペインに滅ぼされてしまったのか
・なぜ、織田信長は明智光秀に欺され、自害に追い込まれたのか
・なぜ、人類は一夫一妻制を多くの国で法律化しているのか
・なぜ、荒れ果てた地のイースター島に巨大モアイ像が多々存在しえるのか
・なぜ、中国、日本などアジアの一部でのみで漢字が使われるのか

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言うフレーズがあります。ウソか本当か19世紀に活躍したドイツの政治家オットー・ビスマルクの言葉とされています。

今日の忘年会で、ピザの「ビスマルク」を注文したことからこんな話題に発展しました。ピザの「ビスマルク」も、この政治家から由来します。

自分の経験だけだと、成功事例も、失敗事例も、決断事例も、想定できる選択肢も限定されるが、歴史を読み、他人の多様なケースの引き出しを得ていると、人生の参考になる、と言うことと理解しています。あるいは、自分の経験はある対象の部分にしかなりえないから、全体的に俯瞰的に意見できないから気をつけようね、と言うことかな。

例えば、「ABC大学はイイ大学だよ。楽しかったし、勉強もおもしろかった。推薦するよ」はおバカ発言ですよね。10年前の話かもだし、特定の学部の話ですし、全体がそうとは言えませんものね。本人のみの限られた経験の話であり、その経験をその人がどう捉えるかに左右されます。

ところで、ロジカルで地頭が良ければ、選択肢を抜け漏れ無く棚卸し、将来どうなるかをロジカルに考え、平等に比較することができ、より正しく意志決定ができます。なので、歴史から学ぶ必要は原則無い、と思われます。

ただ、それでも選択肢を考え切れない可能性もあるし、考えずに、もともと知っていた方が効率的です。ロジカルが死ぬほど求められる戦略系のコンサル会社でもケーススタディを多々学びますし、日々の業務としてもケースを多々経験できるように仕組まれています。だから、地頭が良くロジカルな人達とは言っても、ケースは知っていることは便利、ということです。つまり、自分の経験でケースを積むことも、歴史からケースを学ぶこともとても大切。だけど、歴史から学ぶ方が効率的に多く学べる、ということかな。

それに、自分の経験なるものを、自分が正しく認識しているか?というと、とても怪しいですね。経験が数値化・統計化されている訳ではないし、一定の経過後に結果がどうなったかも知りえない。だから直近の経験やインパクトがあって記憶に残っている経験のみに左右されてしまいます。いわゆる認知バイアス。

おバカな例を続けるならば、結婚が破綻し離婚していたら、結婚なんて意味ないよ、になりえますし、再婚して幸せになった後なら、結婚はいいもの、になりえます。飛行機は怖い・クルマは安全の勘違いと同じですね。

もちろん歴史から学んでも、その時点で学んだことだけに左右されますが、本を読んだりして学びが積み重なれば引き出しがだんだん増えます。自分の経験のみだと、歴史を学ぶほどに効率的に思考の選択肢は増えません。

ということで、歴史からおおいに学べますね。

例えば、失敗したら、そこで終り。諦めていた。でも、例えばエジソンも、リンカーンも普通なら諦めるほどの失敗の連続・苦難な人生だったことを知っていれば、がんばれます。今日もダメ、明日もダメ。でもここでみんな止めてしまう。明後日は成功なのに。

一方で、もちろんコンコルドの誤謬みたいな話もあります。失敗・でも続ける・失敗・でも続ける・失敗・もう誰も耐えられず中止・ならば最初から中止しておくべきだった、なんて歴史。

これらの両方で、どこで区切るかで失敗も成功も定義が変わり得ることを学べます。ここで止めるか、挑戦を続けるかを、単純ではないと理解でき、直感的判断を避け深く検討すべきと思えます。歴史的に、ある人は右を行き、ある人は左を行き、両方とも成功/失敗事例がありえます。歴史は繰り返すも正であり、繰り返さないも正。

いずれにせよ、単純思考ではなく、抜け漏れダブり無く選択肢を並べ、さて自分はどうしたいか、会社・社会のためにどうすべきか、をより納得感を持って検討・意志決定できます。

更には、自分のロールモデルとなる偉人に出会えれば、右も左も正になりえる中で、真似をすることで意志決定が一貫しえます。自分というスタイルが確立され、後悔がなくなっていきます。そもそも自分の経験で、素敵な真似したいロールモデルの人、なんて周りにいない、ですものね。。。

ということで、歴史を学ぶ価値3つ


1.歴史を学ぶと、人生の課題を前にして、決断の「選択肢」が増やせる

2.そして、自分の経験に縛られず、答えは1つでないことを理解できるので、都度のベストを考え「選択肢」の中からあるべきを決断できる

3.一方で、ロールモデルとなる偉人に出会えると、その生き様を真似るなど、自分の人生の意志決定がブレなくなり、スピーディーな決断・らしさが確立される。

つまり、自分の人生に対し、多様な選択肢を棚卸しでき、その中から、自信を持って自分らしい決断ができる。自分らしく生きられる、ということ。

尚、歴史ではなく、現代の本、漫画、ドラマ、映画、アニメなどからでも、もちろん学べますね! 他者の経験から学ぼう、という主旨ですね。

読んで頂きありがとうございます。
(職場を/人生を良質にするコンセプトv6_81)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?