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世界三大夕日

釧路生まれ釧路育ちの私にとって、見馴れた風景である釧路港から望む夕日。

ここがどうやら世間から"世界三大夕日"と呼ばれているらしい。

北海道釧路市と言えば、釧路湿原や阿寒湖等観光地としても有名である。道東の各有名観光地へ繋ぐターミナルであり、ここを起点に摩周湖や屈斜路湖、果ては知床辺りへと観光コースを展開することが多い。

そして釧路市としての大きな売りがこの夕日なのだが、正直私は聞いたことがなかった。

というのも、一昨年まで関東で30年近く暮らしていたので実は釧路のことはよくわからないのだ。

"世界"三大夕日、とは随分大きく出たものだ…いやいや夕日とか、釧路よりもキレイに見えるとこなんて世界中探せばいくらでもあるでしょうよ…精々北海道三大夕日くらいならわかる。

と、こう思って色々と調べてみたのだが、どうやら釧路市民の手前味噌的な"世界三大"ではなく、本当にそうらしい。

1960年代 釧路は既に港としては規模が大きく、水揚げも日本随一。世界中の漁船やコンテナが集まる一大港であったという。そこで陸に降り立った世界中の船乗り達が、 釧路の港に沈む夕日に感動し、くちコミでその美しさが広まったらしい。

因みに世界三大夕日、あとの2つはフィリピンのマニラとインドネシアのバリ島です。

…全部アジアか。

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釧路の港、釧路川の河口近くにかかる釧路市のシンボルとして有名な"幣舞橋(ぬさまいばし)"。 橋の上には、四季をテーマにした4体の裸婦像が立つ。霧の街として名をせる釧路に於いて、霧に街灯が反射して幣舞橋ぬさまいばしが浮かび上がる景色は何とも幻想的な雰囲気を醸し出している。そしてその幣舞橋ぬさまいばしに重なるようにゆっくりと落ちてゆく夕日は本当に美しい。

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現在5代目の幣舞橋ぬさまいばし

キレイな夕日が出来る為には、大気中の水分量が重要な要素になるらしい。そして更に釧路の場合、釧路湿原から流れてくる水蒸気も夕焼けを際立たせるための大きな要素になっているのだとか。

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幣舞橋ぬさまいばしのすぐ先にある高台へと続く"出世坂"

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"四季の像"が美しい幣舞橋ぬさまいばし

橋の周囲には、釧路川の両岸に遊歩道、橋を渡り出世坂を登り幣舞ぬさまい公園からは橋から釧路駅前へと続く北大通りを眺めることが出来る。

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釧路から少し車を走らせた所にある三津浦海岸にある"メガネ岩"(窓岩)も、釧路の夕日好きには有名な写真スポットだ。個人宅のすぐ前を通るので、静かに歩きましょう。

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という具合に、釧路という街は夕焼けに映え夕日を眺めるのに素晴らしい環境が整っている街なんだな~と改めて思った次第です。あとは駅前の閑散とした風景を改善すれば、けっこう素敵な観光地になると思うんですよ。

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という感じで写真撮影に勤しむ最近の私の話でした。


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