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いちかばちかの告白の身勝手さ

 前回は「恋愛でなかなか進展しない二人の関係の進め方」について書きました。

 今回は「いちかばちかの告白の身勝手さ」について書こうと思います。 

いちかばちかの告白とは

 高校生が卒業式や文化祭の後に屋上や校舎裏で告白するシチュエーションってドラマとかアニメでよく見ますよね。あれって健全な高校生の恋愛に悪影響じゃないかなって思います。手本にするべき対象がドラマやアニメくらいしかないので、多くの高校生が真似してしまうと思います。しかし現実で実際にあのシチュエーションで付き合えた人っているんですかね。少なくとも私は聞いたことがありません。よく考えたらドラマでもアニメでも失敗するパターンの方がよく見るかな?
 
 今回の「いちかばちかの告白」とは、「よく知りもしない人を見た目や少し優しくされただけで好きになってイベント等にかこつけて告白する」と定義します。本記事では高校生が一番分かりやすいので例にしていますが、もちろん社会人も同じです。卒業式=転職前の送迎会とでも置き換えてください。

「いちかばちかの告白」の何が悪いのか

 基本的にこのパターンはお互いにそれほど内面を知らないんですよね。今までの記事で散々書いてきたので省略しますが、告白とはやはりある程度の信頼関係が生まれていなければする意味がありません。もちろん信頼関係が築けていて、イベントをきっかけに告白するのはアリです。
 
 いちかばちかの告白で成功するのは奇跡的な両想いである美男美女同士、もしくは告白した時の情熱が相手の心を動かした場合のみです。相手の心を動かせる時点である程度信頼関係を築けていますよね。信頼関係を築けていない人に何を言われても心が動くことなんてありません。その他の大多数は9割9分失敗に終わります。冷静に考えて「俺この卒業式が終わったら○○さんに告白するんだ」ってもう死亡フラグびんびんですからね(笑)
 
 それでも「卒業前に最後に伝えておきたかった」「高校生活の思い出作りに告白する」「言わないで後悔するより、言って後悔したいから」と言う人もいると思います。個人的に「なんという身勝手な考え方」だと思います。よく見ると主語が全て「自分」なんですよね。
 
 「いちかばちかの告白」をする時点で恐らく恋愛経験の少ない人だとは思います。そのため自分の事に精一杯で相手の事をまるで考えていないのです。なんで人生に一度しかない高校最後の卒業式の日によく知らない人と、たとえ数分でも一緒にいなければならないのでしょうか。冷静に考えればこれから離れ離れになる友達や、お世話になった先生と一緒に過ごしたいと思うのが分かるはずです。
 
 「いちかばちかの告白」の何が悪いのか。それはもちろん勝率も悪いですが、相手の事を思いやる気持ちが全く無い事が悪いのです。なぜか告白する自分が優先されるべきと思い込んでいる考え方が悪いのです。「コクハラ」なんて言葉も一時期話題になりましたね。
 
 恋愛経験の少ない人でこの考え方の人は非常に多いです。私の友人にも「こっちは告白する勇気出したんだから当たり前だろ」という考え方の人がいます。「好きになったことも」「勇気を出したことも」「告白することも」自分が勝手にそう思っただけで、相手からすれば全て「知ったこっちゃない」のです。
 
 私事ですが、卒業式の日にクラスメイトに呼び出された事があります。ただクラスで焼肉とボーリングの予定があったので断りました。「用事があるなら今言って」とか察しの悪い私は言ってしまった記憶があります。結局うやむやになり、焼肉に向かうとクラスの一部の女子から割と強めに怒られた思い出があります。「どんな気持ちか分からないの?」「話くらい聞いても良かったじゃん」「あんたのせいで○○ちゃん来れなくなっちゃったよ」と散々言われましたが、私からすれば全て「知ったこっちゃない」のです。むしろ高校生活最終日の楽しい思い出になるはずの一日をこんな記憶で埋め尽くした奴らが、しばらくうざくて仕方が無かったです。
 
 もちろんその子が私と既に良い感じの雰囲気があったなら、私も覚悟して向かったと思います。しかし何の関わりも無い、クラスが同じと言うだけの関係者から言われても正直迷惑なだけなんです。

いちかばちか以外の方法

 では結局最後までターゲットと信頼関係を築けてこれなかった人はどうすれば良いのでしょうか。
 
 個人的にはお互いの友好度を1~2ランク上げる事をおすすめします。以前の記事で恋人になるまでの流れを記載しました。 

 再度おさらいに記載しておきます。

ランク0 存在を認知されていない
ランク1 存在は認知されている
ランク2 お互いに挨拶をする
ランク3 自分から会話をする
ランク4 相手から会話をされる
ランク5 冗談を言って笑わせる(こちらが笑顔を引き出す)
ランク6 冗談を言われる(飛び級可)
ランク7 第三者を含めて食事に行く
ランク8 二人きりで気まずくならない
ランク9 二人で食事に行く
ランク10 二人で食事に誘われる(飛び級可)
ランク11 二人で遊びに行く
ランク12 二人で遊びに誘われる(飛び級可)
ランク13 手をつなぐ
ランク14 キスをする
ランク15 セックスをする 

 このランクの中で1つか2つ上げるに留めておけば良いと思います。
 
 「いちかばちかの告白」をする人に共通する事は、もう二度と会えないと思い込んでいる所です。例えば相手が卒業後は留学してそのまま海外に永住するならば会えないかもしれません。そういった特殊な事例以外は大体会う事が可能です。学校という何の努力もせずに会う事ができた環境から、努力すれば会える環境に変わっただけです。そもそも社会人で普通に恋愛を楽しんでいる人たちは会社が違う事も多いです。メインのコミュニティが同じではなくても何も問題はありません。
 
 そのため卒業後でもアプローチなんていくらでもできるのです。在学中に告白は無理なランクまでしか上げられなかった場合は卒業後にランクを上げればいいのです。いずれにせよ在学中に交際するという経験はもうできない事が確定しているのですから、無理する必要はありません。むしろ無理して告白すると今度こそ本当に二度と会えない人になってしまうかもしれないです。
 
 そこで卒業までは可能な限りランク上げに努めます。告白する勇気があるならランクを上げる方が余程簡単です。勝負は卒業式ではなく卒業後です。むしろ周りにいる狙っていたライバルたちが告白して自滅しているこの時こそライバルが減っているかもしれません。一方で大学が始まると新たな出会いによってまたライバルが増えます。よって何か動くなら春休みが最適なポイントかもしれません。どうしても卒業式の日に何かやりたいなら春休みに遊ぶ約束でもすればいいと思います。

終わりに

 今回は「いちかばちかの告白の身勝手さ」について書きました。私情もあり前半少し厳しめになってしまったかもしれません。ただし恋愛どころか人間関係において相手の気持ちを考える事は大切だと思います。
 
 今回もお読みいただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします。


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