友達のままでいるか恋人となるか
前回は「いちかばちかの告白の身勝手さ」について書きました。読み返すと私情込みでなかなか厳しめに書いてありましたが、改めてどんな時でも相手を思いやる気持ちは忘れないようにしたいと思います。
今回は「友達のままでいるか恋人となるか」について書こうと思います。私自身は友達から恋人になった人も、友達のままでいようと言われた人も、友達のままでいようと思った人もいます。どれが正解かは未だに分かりませんが、参考になればと思い書いていこうと思います。
ちなみに今回登場する方々を含め、私の恋愛経歴はここに書いてあります。興味があればご覧ください。
友達から恋人になった人
友達から恋人になった人をここでは仮にAさんとします。Aさんとは親同士が近所に住んでいたので仲が良く、親の集まりの度に他の子供たち6人くらいと一緒に集まって遊んでいました。気が付けば15年くらいは友達でした。親同士は同級生でしたが、子供たちの年齢はバラバラで私の高校受験を機にみんなの受験が終わるまで集まる事は無くなっていました。全員の受験が終わった5年振りくらいに久々にみんなで集まる事になりAさんと再会しました。
5年振りということもあり、子供だったAさんも立派な女性へと変わっていて驚いた記憶があります。しかし15年もの年月を積み重ねてきたせいか、5年振りでも皆の雰囲気はすぐに当時の頃に戻りました。
それから紆余曲折を経てAさんとの交際が始まりました。元々友達だったこともあり趣味嗜好もお互い知っています。会話が途切れる事も、デート先で悩むことも、見る映画に悩むこともありませんでした。むしろ5年会わなかった期間の話でも盛り上がり、交際自体はずっと順調でした。
一方で性的な事柄に関してはなんとなく気まずい雰囲気が流れたり、お互いの両親まで知っているので謎の罪悪感が生まれたり、逆になぜか笑いが止まらなくなったりと少しぎくしゃくしたこともありました。
それからまた紆余曲折を経て結局別れます。そして同時に5年振りに集まった事を機にまた定期的に集まっていた友人達とはそれ以降会えなくなりました。個別では会えるのですが、全員となると私たちが再会してしまうので皆で避けてくれているようです。また元々が親の友人たちの集まりだったため、Aさんの親や兄もいるのです。そんな所に私が顔を出すわけにはいきません。段々と私の親も参加しなくなってしまいました。本当に申し訳ない事をしたと今でも思います。
友人同士で付き合うと確かに楽しいです。ある時は恋人、ある時は友達として色々と楽しむことができました。一方で破局すると同一コミュニティに大きな迷惑をかけてしまいます。若い私はその事を軽んじていました。
逆に私の友人にも友人同士で交際した人がいます。その友人は現在その人と結婚しています。その友人の結婚式では親戚以外全員が友達だけで構成されていてとても楽しかった事を覚えています。上手く行くなら普通のカップルよりも祝福されると思います。
友達から恋人になれなかった人
友達から恋人になれなかった人もいます。ここではBさんとします。Bさんとは社会人になってから出会った人でしたが、まるで往年の友達のようにとにかく気が合いました。むしろ普通の友達以上に趣味や考え方があまりに似ていて兄弟の方が近いかもしれません。
出会った頃はお互い相手がいたので恋愛的には何とも思っていませんでした。しばらくして私が破局しました。それでも特段何も変わらずに毎月のように飲みに行ったり、LINEで新作アニメの実況したり良い友達でした。
そんな状況の中相手が破局しました。それでもしばらくはこれまで通りでした。そんなある日いつものように飲み屋に行くと急に泣き出してしまいました。どうやら微妙に続いていた相手と完全に破局したそうです。そしてそんな泣き顔に異常に惹かれてしまいました。慰めているのか、口説いているのか曖昧な状態でした。そんな私を察したのか「絶対に私とは付き合わない」とその場で釘を刺されました。「気持ち的には好きだし今すぐ付き合ってもいい。でも付き合ったらいつか別れる。別れたら友達としての縁も切れる。これだけ感性が合う人は、はじめてだから縁を切りたくない」みたいな感じで言われたと思います。
多分好きと言われて私も満足したのか結局そのまま友人として今でも続いています。今思えば私が交際した人は破局するとその後会う事は無いです。確かに実際に付き合っていて、もし別れたら今のような関係ではないのかなと思います。ただそれからも誰かと別れた時にまず思い浮かべるのはこの人でした。
今ではお互い結婚もしたので、二人きりで会う事は無くなりました。それでもお互い好きだったアニメの続編が出たりすると今でもLINEで実況していますね。先日旦那さんと喧嘩した際には、「やっぱり俺を選んでおくべきだったな」と冗談交じりで伝えた所「やっぱり俺を選ばなくてよかった」と返されました。最近は周りの友人が忙しくなり遊ぶ機会も減ったので、貴重な友人枠としてこれからも続くのかなと思います。
友達から恋人になるのを諦めた人
友達から恋人になるのを諦めた人をここではCさんとします。Cさんとは小学生からの友人です。当時の恋愛感情なんて覚えていませんが恐らく私の初恋の人だと思います。そして今ではもう30年以上続く私の最古の友達です。
Cさんのことは諦めたと言うよりも、何も行動に移していなかったらそのまま結婚までいってしまったんですよね。精神的に未熟だったので好きだったどうかすら怪しいですが、特に何もしないまま初恋が終わりました。
周りの友人たちはCさんに告白しては玉砕を繰り返し、最終的に今でも友達なのは私くらいになってしまいました。何もしない事で今でも関係を続けられているという一例ですね。
旦那さんも紹介してもらいました。Cさんとはほとんど趣味が合いませんが旦那さんとは趣味が合い、むしろ旦那さんと遊ぶことが多くなってしまいました。現在では家族ぐるみの付き合いとなっています。
友人として長く続いているだけでなく、新しい友人まで作ってくれたCさんには感謝です。
終わりに
今回は「友達のままでいるか恋人となるか」について書きました。非常に難しい問題だとは思います。私自身今でも答えは分からないです。ただ必ずしも恋人になるのが正解というわけでは無いと思います。友達としてずっと一緒にいるというのも、ある意味では恋人以上の価値があるのではないでしょうか。
今回もお読みいただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします。
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