『TED Talks vol.3』Giver とTaker。成功するには。
TED Talks vol.3
今回のテーマは” Giver”と” Taker”。
誰かに対して何かをしたいと考える「与える人」。
一方で、何かをしてもらおうと考えている「奪う人」。
この両者のどちらが成功しやすいのか。また、どちらが組織に於いて重要なのか。
そういった観点でお話していきます。
・自分はGiveばかりしていていい人どまりなんじゃないか。
・Give する人とTake する人。結局どっちがいいの。と迷っている人
読んでみてください。
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今回お勧めするTED Talksは
『Are you a Giver or a Taker? : Adam Grant』
です。
Adamさんは組織心理学者で、このGiver,Takerそして、その両者の中間であるMacherがいることを示し、その中でどのように振舞い生きていくことが成功につながっていくのか、というのをこのTED Talksの中で話しています。
結論から先に話すと、みなさんも若干予想しているかと思いますが、Giverが組織に於いては重要な役割を果たしていきます。
では、
・どのような点で重要なのか
・なぜ、重要なのか
・どのようにGiverに重要な役割を果たしてもらえばいいのか
等をTED Talksの中の話を引用して説明していこうと思います。
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1. GiverとTakerとMacherの割合。そして仕事ができるのはどのタイプか
冒頭でも説明したように人に対して与えるか奪うかという観点で考えていくとき
Giver, Taker, Macherと3種類の人間に分けられます。
Giver : 相手に何ができるだろうかと考える人
Taker : 相手から何が得られるだろうか、何をしてもらおうかと考える人
Macher : GiverとTakerの均等な位置を保ちたい人
Takerはパラノイア(疑心暗鬼)の発生源でもあると言われおり、またサイコパス(精神病質者)の可能性もあるとされているちょっと変わり者でもあります。
Giverは私たちがイメージしているような、仏の様な考えをもつような人のことです。
この3種類の割合がどれくらいかを3万人以上を対象に調査したところ、
Giver 25%
Taker 19%
Macher 56%
という結果になりました。
大体の人が中間のMacherであるのです。
そして、この3種類の人間が
どのくらい生産性があるかをエンジニアを対象に測定しました。
その結果、Giverが最低の成績を出していたのです。
頼まれた仕事よりもそれ以上の見返りを出そうと動き、他者の手助けを行い、結果的に生産性が落ちてしまっていました。
医学部でも同様の研究を行うと、
やはりGiverの様な「人のために何かしてあげたい」という観念に共感した人の成績が悪く、これもエンジニアと同じく
Giverが成績では下位にいたのです。
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2. Giverに大切な3つの条件
しかし、Giverは組織学的に考えていくと、非常に重要な役割があり、組織を良い方向へと変革していく力があるのです。
Giverのいる組織は営業費の削減、利益率、顧客満足度等、様々な測定可能な観点で優れているということが分かりました。ただ、それはGiverが力を発揮できる環境にいるとき。
その力が発揮できる環境にするためには3つの条件があります。
➀組織にとって、最も重要な人間がGiverであり、燃え尽きる人がまたGiverであるということを認識すること
➁Giverが活躍するには人に頼ることが当たり前だという環境を創ること
➂組織の中でTakerが一人もいないようにすること
この3つです。
Giverが活躍できる状況としては、Takerのような誰かの利益を横取りするような人がいない状況である必要があります。
それはGiverが「何をやってもだめだ。」という、バーンアウトをしないようにし、無力感を感じないようにするためです。
組織の中では75~90%がお願いから始まるとすら言われています。
その中で、お願いを頼める環境。つまり、Giverが対応できる環境を下地として創っておくことが必要不可欠であると言われています。
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3. GiverとTakerの面白い調査
先程、Giverは成績下位が多いと説明しましたが、
実際には成績上位もまたGiverが多いということが研究で明らかになっています。
Giverは成績上位でもあり、下位でもあるということです。
このTED Talksの中では言っていませんでしたが、
恐らくGiverが能力を発揮できる環境にいるとき成績が上位に行くのではないかと思います。
一方でTakerは、最初の方で成績が良いものの後に成績は下降するか、停滞してしまいます。
Macherの気質として「世界は公正である」と考えているため、
Takerが現れた際に、同じようにTakeしようとするからです。
その気質をもったMacherが大半もいるということは、Takerは上手くいかないのです。
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4. 4種類のGiverとTaker
このTED Talksの中ではGiverとTakerという2種類の性質に、
「人当たりの良し悪し」をかけあわせた
4種類のタイプの人間がいるとしています。
➀人当たりの良いGiver
→根っからの良い人で誰かのために動こうとする
➁人当たりの悪いTaker
→他者に対していい顔をせず、なんでも奪おうとする
➂人当たりの悪いGiver
→嫌われる批判的な内容を敢えて言うタイプ。その内容は耳が痛いが、全員が耳を傾けなければならないものであり、相手の幸せを願っているタイプ
④人当たりの良いTaker
→表向きは良い顔をしているが、実は利己的である。詐欺師がこのタイプ
この4種類のうち、最初の➀➁は気質と表現が似ているため、分かりやすいのではないでしょうか。
問題は➂④です。
しかも、➂はまだいいものの④は初対面の時点ではあまり分からないと言われています。
どのように組織にTakerを入れないようにするか。
それにはある質問をすると良いと言っています。
それが
「あなたのおかげでキャリアが劇的に向上した4人を挙げてください」
というものです。
考えてみてください。
Takerはこの質問に対して
「自分よりも地位や評判が高いものを挙げる傾向にある」
と言われています。
それは、Takerの気質上、上の者には媚び、下のものを虐げるからであると考えられています。
一方でGiverは、
「何ら影響力のない人を挙げる傾向にある」
と言われています。
また、コンビニの店員やタクシーの運転手への態度を見ていても分かるとされています。
GiverかTakerか。見分けるのに試してみてはいかがでしょうか。
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4. 私たちの社会で必要なGiver。そして成功の定義
私たちの社会でGiverが活躍すること。
それは非常に当たり前のことのように思える一方で、
そうなっていない社会の構図になっているのが現実です。
大半の人がMacherである現代社会に於いて、
Adamさんは、
『競争を勝ち抜くことが絶対ではなく、他人に貢献できることも成功の1つの大きな意義である』
ということを認識することが大切であると伝えています。
自分の利益だけではなく、
他者と手を取り合い、そして全体の推進力を上げて
利益を全員で獲得する。
そういった社会にしていきたいですね。
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いかがでしたでしょうか。
「自分がもしかしたらGiverかもしれない。
けれど良い人どまりで終わっているのかもしれない。」
と思っている人もいるのではないでしょうか。
Giver個人で問題を解決することは難しいですが、
そういった理解者、協力者が周りにいることは大切であり、
その状況をつくりだしていくことで何か活路が見出せるかもしれません。
Giverもいつかは成功を収めることが出来る。
そう考えて、生活していきたいですね。
moimoi👋
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