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Photo by
kurukuru093
水槽
ある日
金魚を眺めていた。
壁に近づく度にひっくり返ってまた泳ぐ。
「狭いかもしれない」
四角の透明な水槽にピントを合わせると
自分が映り込んだ。
「おやすみ」と空に黒い布を被せれば夜。
その縫い目から零れた光が星だった。
あの山も僕の家も、この世界の外にいる誰かが
置いたオブジェなのかもしれない。
僕らも誰かの金魚で
丸い水槽の中を壁に打つかることなく泳いでいる
金魚はこちらの世界を羨ましそうに眺めていた。
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