傍観者

大人の発達障害と思われる方と仕事をしたことがあります。 しかし、後に発達障害というもの…

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大人の発達障害と思われる方と仕事をしたことがあります。 しかし、後に発達障害というものをはっきり認識しながら、何もできず最悪の結果となりました。 その体験談を語りたいと思います。

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最後に

本人に対して、発達障害ではないかと指摘するのは非常に難しいです。 上司や経営者なら尚更です。 Bさんについては、具体的な根拠がないのに発達障害ではないかと疑っていると思われるかもしれません。 しかし、Aさんが発達障害の可能性が高いので先入観もありますが、Bさんの場合、ここでは書けないくらい信じられない言動が多くあります。 それは、大人としてビジネスマンとしてです。 Bさんは現在、経営者ですから、尚更あり得ない言動となりますので、発達障害の可能性が高いと疑っています。 もし、

    • 会社を存続させるためには…

      紹介させてもらっている会社は、現在はなんとか機能しています。 不思議なもので、そこそこ伝統があれば、各部署の社員の仕事は自動的に受け継がれ、誰かが指示しなくても機能するようです。 もちろん、トラブルや変化が必要となった場合は、誰かのリーダーシップが必要となりますが... 私は、このブログを通じて、発達障害というものをできるだけ多くの人に知って欲しいと願っておりましたが、その途中でBさんの言動が気になり始めました。 もし、Bさんがこのブログの存在を知りましたら、発達障害を十

      • もう一つの危険

        少し状況が変わり、また、よくよく考えると意外にも「反対側」に危険があることがわかりました。 前々回、新事業が空振りに終わるので、今回はなんとかなるだろうと考えていましたが、「商売」とは別の危険因子があることに気づきました。 反対側というか内側の問題です。 経営者は実質的にBさん一人、しかし、会社には出社せず新事業に打ち込んでいる… では、社員数はというと、詳しくは言えませんが、一桁と考えて下さい。 零細企業ではよくあることですが、社員は少ないにもかかわらず、1人や2人はすぐ

        • 本人に教えてあげるということは…

          Aさんの時に迷ったことがあります。 本人に対して発達障害の疑いがあることを教えてあげるということです。 Aさんの場合は、発達障害の可能性が高かったので、早い時期に教えてあげた方が良かったのではないかと今でも思います。 しかし、実際は単なる「特性」ですが、「障害者」ではないかと話しをするわけですから、場合によっては、激怒されるのではないかと躊躇しました。 そして、Bさんの場合は可能性があるだけの状態で、指摘するわけにはいきません。 しかも、BさんはAさんが発達障害の可能性があ

          目の前の危険

          おそらく、会社関係者のほとんどは、現在の危機的状況を理解していないと思います。 突然ではなく、徐々にエスカレートしていっているので、感想としては、 「またBさんの新しい物好きが始まった」 くらいでしょう。 たとえ、その中身を知ったとしても、 「社員としては、経営危機になれば、転職するか他の仕事に就けばいいや」 と思うでしょう。 慣れてしまうと、割り切って働くしかないかもしれません。 自分としましては、Bさんに気を遣う余裕はありません。 Bさんがどうなろうとも会社は存続させ

          目の前の危険

          今あるものを新しくしない

          Bさんが「新しい物好き」であることは説明しましたが、では、何でも新しくしたがるのかと言われるとそうではありません。 家で例えますと、「増築」はしますが「改築」はしません。 これが不思議なところで、新しい物好きであれば、今あるものを全てぶちこわして「更新」するのではないかと考えてしまいますが、今あるものに手をつけることはほとんどありません。 新しい物好きであれば、会社経営者の場合、極端な改革であれば、会社名を変更するとか、少なくとも会社のロゴを変更するくらいはあると思いますが

          今あるものを新しくしない

          発達障害の「衝動性」なのか?

          また「衝動性」に戻ってしまいました。 ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは発達障害の一種で、 思いついたことをよく考えずに即座に行動に移してしまう「衝動性」が見られるようです。 その「衝動性」とは、衝動買いのような多少誰にでもあるような行動です。 しかし、Bさんの場合、その「衝動性」はかなり大きなもので、会社の形を変えるレベルです。 もちろん、失敗すれば、会社は大きく傾くでしょう。 最初は、新商品として、それまでの商品とはタイプが大きく異なるものを勧めていました。 といって

          発達障害の「衝動性」なのか?

          大人の発達障害の難しさ

          発達障害者との仕事におけるつきあいは、非常に難しい。 最初から発達障害者として働いている場合は、それほど難しくありません。 今回、私は経験しましたが、発達障害の疑いがあるとわかってもそれを指摘することは難しいです。 まず、本人が自分は「普通」と思っているから… 逆に我々の考え方がおかしいとさえ思っているでしょう。 この状態で、「あなたは発達障害の疑いがあります」と言っても信じてもらえないし、猛烈に反発される可能性があります。 もし、会社の仕事で部下が発達障害ではないかと気づ

          大人の発達障害の難しさ

          発達障害なのか?

          Bさんの考えられない言動を説明しました。 いけないとわかってはいますが、先入観から、発達障害の一つADHDの「衝動性」を疑ってしまいました。込みます。 ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは発達障害の一種で、 特徴的な症状として、年齢に見合わない「不注意さ」、好きなこと以外に対する集中力がなくほとんど関心や興味を示さない「多動性」、思いついたことをよく考えずに即座に行動に移してしまう「衝動性」が見られるということです。 「不注意さ」「多動性」そして「衝動性」... しかし、B

          発達障害なのか?

          考えられない

          Bさんは、一般ビジネスマンからは全く考えられないことを始めました。 詳しくは書けませんが、簡単に例えますと、大企業が行うようなことを始めたということになります。 最初に書きましたが、こちらの会社は、社員が少ない零細企業です。 経営者も実質的にはBさんだけと言っても良いでしょう。 会社は、分相応な経営をしなければならないと思います。 分不相応な経営を行うと、失敗した場合、会社が傾くリスクがあります。 これまでの経営方針に飽きて新しいことを始めるのは結構ですが、分相応でなけれ

          考えられない

          極端な衝動性

          前回、Bさんの仕事ぶりの特徴として「新しい物好き」を挙げました。 販売会社なので、常に新商品を考えなければなりません。 そういう意味では、経営者が「新しい物好き」というのは、至極当然のように思われます。 しかし、Bさんは「新しい物好き」だけなら問題ないのですが、新しい物好きが進化して「怪しい物好き」となりました。 そして、販売商品だけではなく、事業方針も「新しい物好き」となり始め、現在の事業を継続しても問題がないのに、わざわざ、新しい事業を取り入れようとしています。 また、

          極端な衝動性

          管理職というより…

          実は、Bさんは、管理職というより経営者です。 Aさんの場合は、発達障害の知識が少しあれば、Aさんが発達障害であると認識できるくらい典型的でした。 それに、Aさん自信が読み書きがかなり苦手でメモを取れないことを告白していました。 しかし、Bさんの場合、明確な根拠がありません。 経営者という立場から、自分の弱みを告白することはありませんし、安易に聞き出すことができません。 例えば、長文メールを送信後、確認の電話をして、読んでいなかったら、長文を読むのは苦手ではないかと聞くこと

          管理職というより…

          社風となったのか?

          一応、各々解説してみます。 Bさん作成の長文の報告書や連絡書を見たことなく、また、Bさんに長文のメールを送信すると、返信があったためしがないのです。 こちらが長文のメールを送信した際ですが、提案書や報告書のようなもので、返信が不要な場合が多かったからかもしれません。 よくよく考えてみると、長文メールというのは、返信不要な場合が多いみたいです。 しかし、長文メールを送信している以上、届いたことを知らせる返信があっても良いと思いますが、それすらないので疑問に感じています。 「

          社風となったのか?

          Aさんと似ている

          発達障害は、病気ではなく一種の「特性」ですから、線引きは難しいと思います。 「グレーゾーン」という言い方もあるようですから... 「グレーゾーン」の人を合わせると、発達障害者は少なくないと思います。 周りが気づいていないだけではないでしょうか。 前回、Bさんのことを取り上げました。 プライベートでは、安易な偏見、先入観はあってはならないと思います。 それはよく分かっています。 しかし、Aさんの時の失敗から、ビジネスにおいては疑うことも必要だと考えてしまいます。(残念ながら

          Aさんと似ている

          終わっていなかった

          1年前に発達障害と思われるAさんという人が、会社の内外でトラブルを起こして、退職に追い込まれたということを書きました。 これで、とりあえず、会社内は平穏になると思いましたが... 実は、驚くべき続きがあります。 泣いて馬謖を斬った後... Aさんは、職人としては超一流でしたが、規律を乱したので斬られました。 これで、格言通り規律が戻るものと誰しも考えました。 しかし、しばらくして、誰しも思いました。 かえって規律が乱れているのではないかと... Aさんは、典型的な発達障害

          終わっていなかった

          TVドラマ「僕の大好きな妻!」の放送が終了しました。

          TVドラマ「僕の大好きな妻!」の放送が終了しました。 原作は、「僕の妻は発達障害」ですが、ドラマのタイトルは「僕の大好きな妻!」となっています。 理由は、それなりの理由はあったかと思いますが、「発達障害」という言葉を入れてもらった方がわかり易かったと思います。 それはともかく、民放ドラマで、発達障害を取り上げるのは初めてかもしれないので、広く発達障害というものを知ってもらう良いきっかけになったと思います。 ところで、発達障害は、障害というより特性であって、発達障害者によって

          TVドラマ「僕の大好きな妻!」の放送が終了しました。