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TVドラマ「僕の大好きな妻!」の放送が終了しました。

TVドラマ「僕の大好きな妻!」の放送が終了しました。
原作は、「僕の妻は発達障害」ですが、ドラマのタイトルは「僕の大好きな妻!」となっています。
理由は、それなりの理由はあったかと思いますが、「発達障害」という言葉を入れてもらった方がわかり易かったと思います。
それはともかく、民放ドラマで、発達障害を取り上げるのは初めてかもしれないので、広く発達障害というものを知ってもらう良いきっかけになったと思います。

ところで、発達障害は、障害というより特性であって、発達障害者によって、その特性は千差万別です。
よって、言うまでもありませんが、このドラマの主役の特性=発達障害というわけではありません。
色々なタイプの発達障害の方が存在します。
私は、このブログでAさんを紹介しましたが、Aさんはこのドラマの主役の特性と大きく異なります。
しかし、職場では結果として同じような事態になっていたような気がします。

ちなみに、ドラマでは、夫婦関係について言いますと、愛があっても、発達障害が原因で喧嘩になることも多かったように思えます。
実際、パートナーが発達障害の場合、発達障害を良く理解して、お互いルールを決めなければ、喧嘩が絶えなくなるかもしれません。
このあたりが、友人関係と異なるところだと思います。

また、問題の「ビジネス界」ですが、このドラマでは、アパレルショップが舞台となっていました。

アパレルショップという小さな職場であっても、発達障害者は厳しい立場におかれていることが描かれていました。
ドラマの主役の女性は、結婚前から何度も解雇されていて、結婚後も短期間で解雇されました。
その後、発達障害を店長にカミングアウトして、再雇用してもらい、その店長は自分がサポートするからとスタッフに説明してくれていました。
そして、その主役は、さらにスタッフにまで、自分の発達障害の特性をメモに書いて渡しましたが、ミスをすると
「普通に伝えたことが普通にできないって社会人としてどうかと思います」
とスタッフは店長に言い、
そして、そのスタッフは本人に
「あなたと働きたくない」と言い放ちました。

このドラマ内で「普通に伝えたことが普通にできない」とありましたが、これは普通に伝えたとは思えませんでしたが...
職場では、発達障害とわからなければ、簡単に解雇となり、発達障害をカミングアウトしても、ミスをすれば文句を言われる...
これが、現実でしょう。
このドラマを見て、自分の体験と重ね合わした方も多いと思います。

ミスについてですが、
友人関係であれば、発達障害者のミスは、無視すれば自分には関係がない。
ミスの多い友人であれば、その関係を切れば良い。
しかし、夫婦関係であれば、パートナーのミスは自分に影響を及ぼすので、逃れられない。

では、職場でのミスは?
ドラマのアパレルショップを例に挙げると...
ミスをすると、店長がサポートしても、しきれない分はスタッフにしわ寄せがいく。
何度もミスをされるとサポートしきれなくなる。
その為、丁寧しすぎるほど説明しなければならない。これも時間がかかる。
結局、他のスタッフは考える...
辞めてもらって、ミスをしない人を雇って欲しいと考える。
他のスタッフにとっては、販売能力のあるスタッフはかえってありがたくないし、単にミスが多いスタッフであれば、自分にとってメリットは全くない。
たとえ、発達障害をカミングアウトしても、ミスが多いのでは他のスタッフにとっては関係がない。
「だから何なの?あんたのお守りをしろというの?」
というのが本音でしょう。
残念ながら、職場とはこんなものです。

私には、アパレルショップのことはよくわかりません。
しかし、当初より取り上げた会社のAさんは、ミスは多かったのですが、技能は天才的で専門のサポーターをつける価値がありました。
なかなかこのような人はいないと思いますが、発達障害者は自分の特性を十分に理解する必要があると思います。
短所があれば、長所もあるということです。それを見つけることができれば、厳しいビジネス界でも生き抜くことはできると思います。
このドラマの最終回では、作業が「分業制」となり、主役は「新規顧客開拓担当」となりました。

新規顧客開拓

小さな職場で、この「分業制」がどこまで可能かはわかりませんが、発達障害とは関係なく、このような方法を検討する必要はあると思います。
ちなみに、店のノルマがなくなったのは、ドラマならではの設定だとは思いますが...

この度、発達障害を取り上げたドラマが放送されましたが、これからは、民放でも報道番組などで取り上げられて、広く知らされれば良いかと思います。
そして、発達障害者と周りの者がお互いに理解し合える社会になって欲しいです。

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