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極端な衝動性

前回、Bさんの仕事ぶりの特徴として「新しい物好き」を挙げました。
販売会社なので、常に新商品を考えなければなりません。
そういう意味では、経営者が「新しい物好き」というのは、至極当然のように思われます。
しかし、Bさんは「新しい物好き」だけなら問題ないのですが、新しい物好きが進化して「怪しい物好き」となりました。

そして、販売商品だけではなく、事業方針も「新しい物好き」となり始め、現在の事業を継続しても問題がないのに、わざわざ、新しい事業を取り入れようとしています。
また、この新しい事業も「怪しい事業」に変化しました。

会社の経営者ですから、無難な経営を目指すはずですが、何故か危ない方向へ向かいます。
新しい物、そして怪しい物を見ると飛びつきたくなる「衝動」があるように思えます。
学生なら世間知らずなので、危ないビジネスに飛びついたりしますが、Bさんは社会人として、そして経営者として長く働いているのにもかかわらず、
学生のように怪しい商品に飛びつきます。
ある時、画期的な商品を販売したいが、その商品を開発した人が日本では売りたくないので、海外で販売したいと言っていると説明がありました。

実は、その商品は、過去に詐欺商法で摘発された商品にそっくりで、そのことを知らなかったのでしょうが、少し考えればわかるはずです。
そんな画期的な商品であれば、まずは日本で販売するはずです。わざわざ海外で売る必要はありません。
しかし、何があったかはわかりませんが、運良くその話は立ち消えしました。
この件で、Bさんのビジネス感覚は学生と同レベルということがわかりました。

この頃、私は発達障害のことを知らなかったので、不思議でならなかったのですが、発達障害のことを知った後は、もしかしたら、「衝動性」が強いのではないかと疑いました。

もちろん、これも先入観や偏見とも言えますが...
幸い、商品レベルであれば、Bさんは売ることではできませんし、社員もBさんが勧める新商品はばからしくて売ろうともしませんでした。
しかし、これが商品レベルではなく、別のレベルだったらどうなるのでしょうか?

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