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出来事

朝から調子が悪かった。

病み上がりと過度の夜更かし、低気圧、デエビゴの副作用、脱水症状、これらのどれか若しくは全てが影響して身体を起こすのがつらかった。

15時過ぎまで寝ていた。起きるのはやはりつらい。

我が家は高血圧の家系ですが。

私の魂に通ってる血は低血圧のそれ。

朝から大袈裟な元気は出ない。


起きてから変わらずのルーチン。掃除洗濯他。

そのあとで、昨日スーパーで買い忘れたものたちの買い出しに行くため部屋を這い出た。時は夕暮れ。

強い雨を降らせる雨雲が発生中。

黒く分厚い雲が空全体に広がっている。そのお陰で夏の夕暮れの青い空がどんより黒く濡れた色をしている。

写真を撮った。

だが、この美しい青色は写真にはのらないだろう。

きっと君も気に入る色をしていたよ。


映画「アステロイドシティ」

1955年、アメリカ南西部の砂漠の街、アステロイド・シティ。隕石落下でできた巨大クレーターが最大の観光名所のこの街に、科学賞の栄誉に輝いた5人の天才的な子供とその家族が招待される。しかし、授賞式中にまさかの宇宙人到来!? この予想もしない大事件により人々は大混乱! 街は封鎖、軍は宇宙人出現の事実を隠蔽しようとし、子供たちは外部へ情報を伝えようと企てる。果たして街と、閉じ込められた人々の運命の行方は──!?

アステロイドシティ あらすじ

晩ご飯を食べながら映画を観た。

終始何が起きているのか分からないけど、全編通して良かったという感想。これぞエンターテイメント。

あらすじは最早関係なかった。劇中劇中劇というやつ?監督の脳内を直接再生しているみたいな感じ。

おそらく2回見ても訳が分からないだろう。

しかし、ちゃんとコメディでありヒューマンドラマだった。全てが意味ありげで全てが拍子抜け。緊張と緩和。

一体何をされたのか分からない。

これが真のエモだぞ。

エモ、エモーショナル。それが目から入力されて神経を瞬間最大風速で伝播して脳の論理回路を経る前に己が感情に良いものとして出力される。

このスピードと刹那がエモなの、分かる?

それ以外は全部が偽物。平成初期の雰囲気とか、セル画に閉じ込めた光とか、夕暮れの隣家の夕飯の匂いとか全てが瞞し。

そもそも何だっけ?エモの概念についての話をしてたんだっけか、いやいや映画の話だったよね。

とりあえず観てみてよ。


晩ご飯の味も分からず、友人に貰った最後のバスハーブの匂いも分からなかった。何だか虚しい。

でも、今日は煙草を吸っても酒を飲んでも喉は沁みなかった。だから私の身体は元気になりつつある。

明日は、明後日は、まだ分からない。

何も分からないまま続いていくのが人生。

人生は、映画みたいに停止ボタンを押すその瞬間まで何となくで明日も明後日もそのまた次の日もやって来る。


おまけ(今日の写真)

青と月
青と少しの橙

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