出来事
「10:41」やむなしに身体を起こした。
寝足りないし頭は重いし明日のことを考え始める。
日曜日の憂鬱。
朝起きてはじめにやることは布団の片付け。
その後はそのままの流れで掃除機とモップ掛けをする。ここで一旦腰を下ろすとおしまい、もう2度と立ち上がることは出来ない。
家事タスクは山登りと一緒だから。
(まともな山登りはしたことがないけど)
掃除が終わる頃には汗だくなので、着ていた衣服と洗濯籠の中身を洗濯機にぶち込んで、私は冷たいシャワーを浴びる。
このあたりでようやく目が覚める。
これから何をしようか。何を食べようか。
何もかもが面倒くさいな。無気力。
シャワーから出たら、お湯を沸かしてこの前買ってきたメキシコだかのデカフェコーヒーを淹れた。
たくさん飲むからと眠れなくなるからと、今回デカフェ豆にしたけど痩せたコーヒーの味がする。カフェインがとても恋しい。
これで午前中が終わった。
集合的無意識insomnia
イニミニチャンネルのショート動画で、霜降りのせいやが自身の不眠症について面白おかしく語っていた。
その中で、眠れないまま朝刊を配達するバイクの音を聞いて鬱になるというものがあってすごく共感した。
まだ実家に住んでいた学生の頃に寝付けずにあのバイクの音が聞こえると、あと2時間でくらいで起きる時間で学校に行くのかと考えると死にたくなった。
上京してからはアパート暮らしで朝刊を頼んでいる隣人なんて大凡いなかった。なので、終ぞない記憶だったから懐かしい。
霜降りせいやは寝られないときは何時か分からないようにするらしく、時計も見ずにカーテンも開けない。
まだ暗くあれ!暗くあれ暗くあれ暗くあれと念じると話していた。何だかこのフレーズは詩的だった。
だけど、朝刊のバイクの音で外が明るくなってきていることが確定して絶望する。あるあるが過ぎるな。
夜は明けないで
朝は来ないで
今夜も眠れるまで暗くあれ
午後はというと、冷凍庫のものを適当に温めて食べてから、座椅子に座って寺山の歌集を読んだり、ベランダからの空模様を眺めたりしていた。
また関東に台風が来ているらしい。
心なしか雲の動きが早いような気がする。
そして、いつの間にかまた寝てしまっていた。
こうして今夜も眠れなくなるのかもしれないな。
おまけ(今日と昔の写真)
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