出来事
真夜中に目が覚めると遠くの知らない街にひとりぼっちで放り出された子供みたいな気持ちになってしまう。
昨夜がまさにそうだから。
今朝は寝坊しておいた。
朝陽なんか見たくはない。
0.00
今朝布団から起きた瞬間には電池が切れていた。
仕事は休みたかった。結局行ったけど。
今の上司はそんな時は無理せず休めばいいと言ってくれるタイプだが、お金のために無理矢理身体を起こした。生活が今日も続いていくのが憎たらしい。
昨夜は3時過ぎ頃に中途覚醒したので「よだかの星」と「銀河鉄道の夜」をカーテンの隙間からうっすら光が差し込む瞬間まで読んでいた。
気づいたら再度寝ていたが、すぐにスマホのアラームが鳴って現実の世界に引き戻された。
ジョバンニとカンパネルラの最期の会話のところまで意識があった。少しだけ夢の中にカンパネルラが出てきたので話をした。
朝、薬が残っているせいか頭の中がくぐもっていた。
何をするにもままならないので、上司に1時間遅刻する旨をメールしてもう1度目を瞑った。
これなら今日はもう終わったも同然だなと思った。
仕事をやり切ってスーパーで買い物をして家に帰ってきてひと通り家事をやって紅茶を飲みながらひと息ついている今現在まで地に足がついてない感覚。
今日を振り返りつつ話を2、3個書いては消した。
ご飯は作ったけど食べなかった。冷凍した。
電気は消したままお風呂に入った。
風呂上がりに、寺山の歌集を少し読んだ。
言葉遣いが難しい。
今日はもうおしまい。
早めに薬を飲んだ。
布団に入って目を瞑った。
日課のジョニーへの水やりを忘れていたけど、サボテンだからすぐに死ぬことはないだろう。が、起き上がって霧吹きをかけてやった。あいしてる。
おまけ(昔の写真)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?