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楽譜とは何か?音符とは何か?そういうものだと思い込んでいたことに気づいた。 at シンガポール


無意識のバイアス。


今日は、それに陥っていた話をします。それに陥っていたのに気づいたのが、シンガポールで展示している時でした。


今回、Music Boardという作品を出展しました。

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コンセプトは、

Skill of playing instruments is necessary before learning music. But it takes long time to get it’s skill.We want to make learning music easier by technology for younger people.This device is useful for starting music lesson without any expensive instruments.

楽器を演奏するには、スキルを磨く長い時間が必要だけど、このデバイスを使えば、高価な楽器を買うことなしに、音楽を作ることを楽しむことができるよ!

という、大それたwコンセプトで出していました。


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3Dプリンターで作った音符を、楽譜に見立てたボードに並べると、並べた場所によって、ドレミファソラシドの音がなります。

一番下がドの音で、順番にドレミファソラシド、という音階が出ます。

楽譜に見立てたボード?

3Dプリンターで作った音符?


一番下がドの音で、順番にドレミファソラシド、という音階?


え?だって楽譜に見えるでしょ?

音符も並べてるし、

楽譜は左から右に進むし、上下の位置で音階が低いから高いになるでしょ?


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この楽譜ボード、使い方が説明せずに楽しんでくれたのは、2、3人くらいしかおらず・・・・・(この写真の女の子は非常に気に入って遊んでくれていたのだけど。)


どちらかというと、何するものかわからずに、眺めている子供の方が多かったのです。


あれ?楽譜って、音符って・・・・・

「それくらいは知っていて当たり前じゃないの」前提で作っていました。


全然、音楽をするためのFirstStepじゃないじゃんかよ!!って会場でシャチョーとツッコミしあいました。

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それに引き換え、Magical Music Catは、相変わらず老若男女問わず、みたら、何をすればわかって(叩くのか!)、叩いてみると音と光が出て、叩く場所によって音階が変わって!不思議!ってなって、解説を説明すると、技術系の人には面白がってもらえるという鉄板の人気っぷりでした。


それを見たら、何をしてみたくなるのか?

そしてやったことで、驚きの反応がかえってくること。

そして、もっとやってみたくなること。


このまず3つを超えられないプロダクトはだめだなあ、と思いました。


そんなこと、いろんな本には書かれていますが、お腹の底から実感する経験大事。


さあ、また考えよう。


FirstFourNotesという小さな会社で、音楽+ITで新しい音楽の体験を生み出したいと、シャチョーと2人でプロダクト開発中です。いただいたサポートは、部品購入や基板製作に使わせていただければありがたいです!