見出し画像

とんでもないことが起きた話。


2022年1月30日(日)、朝起きて、とんでもないことが起きた。


ここで書いたのだけど、写真家の幡野広志さんに、ダメ元で写真を送らせていただいた。
アクションをすることで、やらない後悔を生みたくなかったから。


そしてなんとなくいつも通り開いたTwitter。
DMに1件の通知。
心拍数がありえないくらいに上がる。


「現像の色のトーンはいいんじゃないですかね。」


そう始まった幡野さんのコメント。とんでもないことが起きてしまった。
一行一行、一言一言を噛み締めるように読んだ。

文字通り飛び跳ねて、パソコンを開いて、送っていただいた写真を舐めるように見つめていた。
「あぁ…。」思わず声が漏れ出ていた。

隣にいた妻は、出かけたいのに未だ動こうとしない僕に不機嫌そうな様子だったが、そんな場合ではなかった。



「たけさんがなにを見たのか、なにに心動いたのか。上手く撮ろうとか、構図とか考えないでいいんです。だから何を撮ったかわかりやすい写真ってすごくいいんですよ。」


「緊張せず誰かのマネもしないで、感動した瞬間に写真を撮っていたほうが、写真もいいし何より撮っている本人にとってもしあわせだからです。」


技術の「ぎ」の字も知らない僕にもすごく丁寧にコメントをくれた。
写真の比較をしながら、撮っている当時の心情も言い当てられた。
普通の人からすれば「いい感じじゃん。何が?」と思うものでも、プロからすれば、空気感とか距離感とかそういうのから、撮影者の心情みたいなものがわかっちゃうんだと思う。


この経験を通して、「いい写真」とは何かを教えてもらえた気がするし、学べた気もする。
見せたいもの、伝えたいもの、感動したこと。
そういうわかりやすいことでいいのだ。


TwitterやInstagramとかのSNSで写真に触れる頻度は圧倒的に増えた。
服や食べ物と同じように、ファスト化しているような感覚もある。
消化しやすい色味、構図が流行り、それを真似して撮られる数々。
「失敗」や「疎外感」から抜け出すために、量産型が増えてしまっているのかもしれない。
かくいう僕もその一人だったと思う。


こうしてプロの意見を頂けたことが本当に財産だと心から思うし、
勇気を出して、アクションをした自分を本当に褒めてあげたい。
年が明けて1ヶ月が経つけど、早くも2022年で起きた最高の出来事になった気がする。


本人にも直接お礼は言ってあのですが、改めて本当にありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?